魔王討伐戦で亡国の女帝をナンパしたら、めちゃくちゃ重たく愛されている勇者の俺

蒼山りと

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狡猾な詐欺師の罠と囚われの密偵エリル

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 古城への道中、俺たちは木々の合間から見える夕陽を眺めながら歩いていた。フードを深く被り、正体を隠した俺の隣をリンとナギが黙々と歩く。リンは時折ナギを見つめては目を逸らし、何か言いかけては黙り込む。その様子に俺も気まずさを感じていた。
 ついに、リンが静かに口を開いた。
「ナギ、どうして死んだと思わせたの? 戦死なんて……」
 ナギは足を止めず、まっすぐ前を見たまま答えた。
「理由は簡単さ。私は女性だ。君を幸せにはできない」
 リンが息を呑む。
「それだけ? それだけの理由で私を置いていったの?」
 ナギは深いため息をついた。
「男装はあくまで戦巫女のしきたりだからだ。そして……」
 彼女は一瞬言葉を切り、厳しい表情を崩さないまま続けた。
「君を傷つけずに別れる方法を思いつかなかった。それが私の弱さだ」
 リンの目に涙が浮かぶ。俺は二人の会話に割り込めず、少し距離を置いて歩いた。
「ここではない別の場所で、君は幸せになれる。そう信じていた」ナギの声は沈んでいた。「だから、戦死を装った。それが、私にできる精一杯の優しさだと思ったんだ」
 リンは黙り込み、指先で蒼いペンダントを撫でていた。その仕草が、どこか哀愁を帯びている。
 やがて、古城が見えてきた。夕暮れに浮かび上がる城は小さいながらも要塞として十分な堅牢さを持ち、屋根や壁は新しく修復された跡がある。門には武装した男たちが立ち、義勇軍の旗印が風にたなびいていた。
「本当に入っていいのか?」俺は不安を隠せなかった。
 リンは顔を上げ、決意を固めたように頷いた。
「大丈夫。あの詐欺師はまだ私を仲間だと思っているはず」
 ナギは短剣を確認しながら低い声で言った。
「警戒を怠るな。あいつは見かけよりずっと狡猾だ」
 門に近づくと、衛兵が俺たちを止めた。リンが前に出て、堂々と名乗る。
「東方の女賢者リンだ。勇者レン様に会いに来た」
 衛兵たちは顔を見合わせ、すぐに城内へ通した。彼らの視線が俺とナギに向けられるが、リンの言葉を信じてほかに何も言わなかった。
 城内は意外なほど活気に満ちていた。兵士たちは訓練に励み、使用人らしき人々が忙しそうに行き来している。古城とは言っても、詐欺師レンはしっかりと拠点として整備したようだ。
 大広間へ案内され、そこで詐欺師レンが俺たちを待っていた。彼は銀色に染めた髪を後ろに流し、青い目で俺たちを見つめる。その顔は、まるで鏡に映った俺自身のようだった。
「リン! 来てくれたか」詐欺師レンは満面の笑みを浮かべた。「そして新しい仲間を連れてきたようだな」
 彼は俺とナギを視線で値踏みするように見た。俺はフードを深く被り、目線を合わせないようにした。
「ああ、勇者レン。二人は協力を申し出てくれた者たちだ」リンは落ち着いた声で答えた。
 詐欺師レンは満足そうに頷くと、周囲に命じた。
「今夜は宴だ! 我が義勇軍の新たな仲間を歓迎しよう!」
 大広間はすぐに活気づき、食事の準備が始まった。
 宴が始まり、テーブルには豪華な料理が並んだ。詐欺師レンは上座に座り、満足げに杯を上げる。俺たちは警戒しながらも、彼の前では平静を装った。
 酒が進み、詐欺師レンの頬が赤くなってきた頃、彼は突然立ち上がった。
「さて、今夜は特別な見世物がある」彼は片手を高く上げた。「俺の新しい人形をお目にかけよう!」
 側近たちが頷き、大広間の奥へ向かった。やがて、彼らが連れてきたのは——
 エリル。
 両手を後ろに縛られ、足かせをつけられた彼女が、二人の兵士に両脇から支えられて現れた。俺は思わず立ち上がりそうになったが、リンの手が俺の腕をぎゅっと掴んで制した。
 エリルの姿に胸が締め付けられる。彼女は疲れた様子だったが、目は諦めの色ではなく、鋭い光を放っていた。彼女の視線が一瞬、俺のフードの中を覗き込むように感じ、俺は息を呑んだ。だが、エリルはすぐに視線を逸らし、何も気づいていないかのように振る舞った。
「ご覧の通り、俺を暗殺しようとした密偵だ」詐欺師レンは彼女の横に立ち、優越感に満ちた笑みを浮かべた。
「この世間知らずのお嬢ちゃんはハニートラップで俺を誘惑し、油断したところを襲おうとしたが……」
彼は低く笑った。
「残念ながら、俺の方が一枚上手だったようだ」
 エリルは唇を噛み、怒りを抑えているようだった。
「どうするつもりだ?」リンが冷静に尋ねた。「使い道はあるのか?」
 詐欺師レンはリンの言葉に考える素振りを見せた。
「そうだな……お前なら何か面白い使い道を思いつくか?」
 リンはゆっくりと立ち上がり、エリルに近づいた。
「彼女は……アンデッド化の実験に使えるかもしれない」リンは詐欺師レンの目を見つめた。「死者を操る私の力に、生きた人間の変容過程を観察する好機だ」
 詐欺師レンの顔に一瞬の驚きが浮かび、それから不敵な笑みに変わった。
「いいだろう。だが、実験は俺の目の前でしろ、こいつの苦しむところを見たい。それもだいぶ先だ。彼女はしばらく俺の手元に置く」
 その時だった。エリルの口が動き、かすかに歌が始まった。優美な声が静かに室内に広がる。
「♪静寂よ来たれ、深き眠りの歌を……♪」
 最初は誰も気づかなかったが、徐々に周囲の兵士たちの動きが鈍くなっていく。眠りの歌——エリルの得意とする魔法の一つだ。竪琴がないため、効力はそこまで高くないが、それでも兵士を眠らせるには十分だ。
 しかし、詐欺師レンはエリルの策に気づいたようだ。彼は素早く手を上げ、エリルの口を塞いだ。
「お前、まだ抵抗する気か!」
 彼女の魔法は中断され、既に眠りに落ちかけていた数人の兵士たちも我に返った。詐欺師レンはエリルの髪をつかみ、顔を引き寄せた。
「こうなればもう容赦はしない」
 その時だった。俺は衝動的にフードを引き剥がし、詐欺師レンに向かって叫んだ。
「エリルから離れろ!」
 大広間に静寂が流れる。詐欺師レンは驚きに目を見開き、エリルの髪を掴む手が緩んだ。
「俺と……同じ顔?」詐欺師レンの声が震えている。
 リンとナギも驚いた表情で俺を見たが、すぐに態勢を整えた。ナギは短剣を抜き、身構えた。
「アル! 危険だ!」リンが叫んだが、俺はもう動き出していた。
 詐欺師レンは瞬時に表情を変え、命令を下した。「全員、奴らを捕らえろ! 裏切り者どもめ!」
 大広間は一気に混乱に陥った。兵士たちが一斉に剣を抜き、俺たちに襲いかかる。俺はテーブルを蹴り上げて盾代わりにし、エリルに近づこうとした。
「アル! 来ないで!」エリルが叫んだ。「罠よ!」
 だが、その警告が遅すぎた。床に仕掛けられた罠が発動し、金属の檻が俺の周囲に降り、閉じ込められてしまった。
「愚かな……!」詐欺師レンが高らかに笑う。「お前が来ることはお見通しだったんだよ、勇者レンの生まれ変わりさん!」
 リンとナギも兵士たちに取り囲まれ、まともに動けない状態になっていた。窮地に陥った俺たちを、詐欺師レンが見下ろす。
 だが詐欺師レンは笑顔を一瞬で消し、エリルの首に短剣を突きつけた。
「動くな。誰一人として」その目には冷酷な光が宿っていた。「さもなくば、この密偵の首をはねる」
 俺は檻の中から、怒りと恐怖で拳を握りしめた。「エリルに手を出すな!」
 詐欺師レンは冷たく笑った。「降伏するか?全員」
 リンとナギは互いに視線を交わし、ゆっくりと武器を下ろした。俺も檻の中で膝をついた。詐欺師レンが勝ち誇ったように笑う。
 その時、リンが一歩前に出た。「勇者レンさま」
 彼女の声音が変わり、態度まで一変していた。まるで別人のように詐欺師レンに向かって微笑む。
「ふふふ、計画通りになりましたね」
「リン……?」俺は信じられない思いで彼女を見つめた。
 リンはゆっくりと詐欺師レンの方へ歩み寄った。
「この偽物はどうしましょうか」
 といって俺のほうを見た。
 詐欺師レンは驚きの表情を浮かべたが、すぐに警戒の色に変わった。
「お前、何を企んでいる?」
 リンは微笑んだまま、ペンダントを手で包み込み、アルの方を向いた。その瞳が奇妙な光を放っていた。
「300年前の裏切り、わたしが忘れたと思って?」
 冷たく、憎しみを含んだ声音。それは女帝エリルの声だった。
「どうかしら、裏切られる気持ちは?」
 俺は言葉を失った。リンの瞳に宿るのは、女帝エリルの怨念そのものだった。
 ナギが驚きと悲しみに顔を歪めた。「リン……いや、別人なのか?」
 詐欺師レンは一瞬驚いたが、すぐに狡猾な笑みを浮かべた。「なるほど。女帝エリルの霊を宿していたというのは、どうも本当だったようだな」
 リンは詐欺師レンに優雅に一礼し、「あなたさまのお役に立ちたいのです」と言った。
 俺は裏切られた怒りよりも、リンの中にいる女帝エリルの深い憎しみと悲しみに胸を痛めた。エリルも驚愕の表情で、リンを見つめている。
 しかし、詐欺師レンは鼻で笑った。「芝居は結構だ」
 彼は側近に目配せをした。「この女も牢に入れろ。どうやら本当に、女帝エリルの霊が憑いているらしい。使い道があるだろう」
 リンの計画は失敗し、彼女も兵士たちに取り囲まれた。「レン様、私に復讐の機会を!」
彼女の声は震えていた。
 詐欺師レンはエリルを押さえたまま、命令を下した。「こいつらを地下牢に閉じ込めろ。特に俺の偽物はしっかり監視しろ」
 兵士たちが俺たちを取り囲み、武器を向けてきた。もはや抵抗する隙はなかった。エリルの首に突きつけられた短剣を見れば、無闇に行動できない。
「本当の勇者は戦略的撤退も心得ているものさ!」詐欺師レンは高らかに笑った。「お前たちはそんな知恵すらなかったようだがなっ!」
 兵士たちは俺たちを地下牢へと連行した。湿った石壁に囲まれた暗い牢獄。俺とナギは一つの独房に、エリルとリンは隣の独房に閉じ込められた。
 重い鉄格子のドアが閉まり、鍵がかけられる音が響いた。薄暗い松明の光だけが、わずかに空間を照らしている。
「作戦失敗だな」ナギが低い声で言った。彼女は壁に寄りかかり、眉をひそめていた。
 隣の独房からリンの声が聞こえてきた。「ごめんなさい、みんな。私が失敗してしまって……」
 俺は鉄格子に近づき、隣の独房を覗き込もうとした。エリルの姿が見える。彼女は小さく体を丸め、壁際に座っていた。
「エリル、大丈夫か?」
 彼女はゆっくりと顔を上げた。疲れた表情だったが、瞳には諦めの色はなかった。
「アル……無茶をしないで。私なら大丈夫だから」
 その声に力強さがあって、俺は少し安心した。次にリンの方を見ると、彼女は俯いたまま動かなかった。
「リン、お前の作戦は失敗したけど、悪くなかった」俺は優しく声をかけた。
 リンはゆっくりと顔を上げた。その瞳には悲しみと後悔が混じっていた。
「アル……裏切ったふりをしたのは、あの男の信用を得るためだったの。でも……」
「分かってる」俺はうなずいた。「本心じゃなかったんだよな?」
 リンは小さく頷いた。「女帝エリルの霊は確かに私の中にいる。でも……彼女ももう世界を滅ぼそうとは思っていないの。あなたに会ってから、変わったの」
 エリルがリンの方を向いた。「女帝……エリル?」
 リンは静かに首元のペンダントに触れた。「はい、私の中にいる彼女は、かつて牢獄で亡くなった女帝エリル。勇者レンを愛し、裏切られたと思い、絶望のうちに死んだ女性です」
 エリルとリンの間に奇妙な沈黙が流れた。二人は同じ名を持ち、まったく違う人生を歩んできた。
「詐欺師レンは私たちを何に利用するつもりなのか?」ナギが静かに尋ねた。
 エリルが膝を抱え、情報を整理するように話し始めた。
「彼は単なる詐欺師ではありません。帝国の高官と繋がりがあり、義勇軍を作って帝国と王国の間に戦争を起こそうとしています」
「戦争?」俺は驚いて尋ねた。「なぜ?」
「死者……」リンがつぶやいた。「多くの死者を出すためです」
 エリルは驚いた表情でリンを見た。
「その通りです。彼は死者から作られるアンデッド軍団を欲しているのです。そして、その先には……」
「帝国の侵略」ナギが言葉を継いだ。「すべては帝国が大陸全土を支配した時代を再興させるためのシナリオなのか」
 俺たちは互いに顔を見合わせた。状況は想像以上に複雑で、危険なものだった。
「どうやって脱出する?」ナギが低い声で尋ねた。
 エリルはしばらく考え込んでいたが、やがて言った。「上を見て」
 言われるように上をみると、天井が落ちるしかけがある。変な動きをしたら天井が落とすということだろう。
「脱獄はあきらめるしかないな……」俺は肩を落とした。
 エリルが静かに言った。「焦らないで。詐欺師レンは私たちを近いうちに連れ出すはず。その時がチャンス」
 俺はうなずいた。それまでは体力を温存し、脱出の機会を待つしかない。
 時間がゆっくりと過ぎていく。牢獄の外からは時折、衛兵の足音が聞こえてくる。
 エリルが小さな声で囁いた。「アル……私を探してくれて、ありがとう」
 俺は鉄格子越しに彼女を見つめた。「約束したろ。必ず助けに行くって」
 エリルの目に涙が光った。「王女の命令に背いてまで……」
「王女の命令だろうが何だろうが、お前を守るのが俺の役目だ」
 エリルは小さく微笑んだ。「アル、勇者レンの真の姿を思い出した?」
 俺は首を振った。「いや、まだはっきりとは……でも、夢の中で君を見たんだ。牢獄で、蒼いペンダントを握りしめながら」
 リンが息を呑む音がした。彼女は自分の首に下げたペンダントを握りしめていた。
「そのペンダント……」エリルがリンを見つめる。
 リンは静かにうなずいた。「女帝エリルが最後まで握りしめていたもの。勇者レンからもらった約束の証」
 牢獄に静寂が流れる。過去と現在が交錯し、四人の運命が奇妙に絡み合っていた。
 ナギが立ち上がり、牢獄の隙間から外を覗き込んだ。「もうすぐ夜明けか……」
「帝国が攻めてくるのも、そう遠くないだろう」エリルが言った。「詐欺師レンは義勇軍を率いて出陣するはず。私たちも連れていかれるかもしれない」
 俺は拳を握りしめた。「必ず脱出して、奴の計画を阻止する」
 リンも決意を新たにした様子で、エリルに向かって言った。「力を合わせましょう。私も……女帝エリルも、もう世界を恨んだりしません」
 エリルはリンを見つめ、小さくうなずいた。
 俺たちは暗い牢獄で、解放の時を静かに待った。
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