現代錬金術のすゝめ 〜ソロキャンプに行ったら賢者の石を拾った〜

涼月 風

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第23話 生き残る術

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あれから川に堰を土魔法で作って、魚を誘導して簡易の罠にかかった川魚をゲットした。
ナイフがないのでそのまま拾ってきた木の枝に串刺しにして、焼いて食べた。
ペロも気に入ったらしく細切れにした魚をペロリと平らげた。

夜、滝の音が森の中の響き渡る中、僕らがいる崖の窪みの前で焚き火をして過ごしている。

気配察知を周辺に張り巡らしていると、【魔力感知】と【夜目】というスキルを得た。何故、スキルを得るのか、エイシスに聞いてみると

『賢者の石には、ありとあらゆる術式が組み込まれています。一定の熟練度でその術式が解放された結果です。新たにスキルを得たければ精進して下さい』

と、説明された。

新たなスキルを得たければ、そのスキルの熟練度を上げれば獲得できるようだ。

地球でもこの世界でも基本的に熟練度が一定に達すればスキルを得る事ができる。
だが、地球でスキルを得る事はそう簡単ではなく人生の長い期間を費やして獲得するのが普通なのだという。だが、このミストラル世界には魔法がある。
スキルという能力を魔術で構築し、身体に付与する事によってスキルを獲得する事ができる。
そのような事が何故可能かと言うと地球とミストラル世界では溢れている魔力量が比較にならない程多いらしい。

また、この世界は神の管理下にある。
5~7歳を迎えた子供達に祝福(ギフト)という形で、適正能力がひとつ与えられるらしい。このギフトは魔獣が跋扈するこの世界において力の弱い人間を救済する役割を担っている。

「本当にラノベやゲームの世界と似ているな」

育った家が厳しかったせいで、その手の知識に乏しい僕には、どんな便利なスキルがあるのか正直わからない。
あれ程、小さい頃から勉強と習い事をしていても、スキルを獲得できてなかった僕は、この数年間が無駄だった感じがしていた。

『そんな事はありませんよ。スキルが全てではありません。確かにスキルを得られれば、スキルのない人よりは上達が早いです。ですが、要はそのスキルを使う人間性の問題なのです。スキルを得て何も努力してこなかった者とスキルはないが努力を怠らなかった者では、後者の方が優れている場合が殆どです。それは、どこの世界でも同じことが言える事でしょう』

エイシスが言いたい事はわかるが、それでもスキルは便利だと思う。
それは、何もなかった僕がその恩恵を感じているからだ。

『マスターの場合は、イレギュラーですから、他の生命体と比べるのは良くありませんよ。それにそろそろ戦闘準備をして下さい』

「わかってるよ」

気配察知、魔力感知のおかげで、1匹の魔獣が近づいてきているのがわかる。

「ペロ、魔獣が来てるからここで待ってて」

《いや、ひとりにしないで!私も行く》

「でも、危険だし……」

『でしたら、亜空間に収納しておけば問題ありません。召喚精霊や召喚獣はその亜空間から呼び出す事ができます。
【送還】と唱えれば亜空間に戻され【召喚】と唱えれば呼び出す事ができます』

「そんな便利な方法があるんだ?ペロ、それでいいか?」

《仕方ないわね。戦闘が終わったら直ぐに呼び出してよね》

置いてけぼりにしたあれ以来、ペロは反抗する気力は失せて素直になっていた。僕も身体のあちこちを噛まれるのはごめんだ。

【送還】

そう唱えるとペロは光に包まれこの場から消え去った。

「ペロが入った亜空間ってどんなとこだろう?」

《わあ~~ここ気持ち良いよ。水辺もあるし餌もたくさんいるわ》

「えっ!?亜空間に入ったはずなのに、ペロの声が聞こえる」

『マスターとペロは、契約によって繋がっているからです。普通なら亜空間に入った召喚精霊と意識の繋がりがわかる程度ですが、ペロが持つ【念話】の能力によるものでしょう』

「そうなんだ。便利なのか悪いのか……」

《便利に決まってるでしょう。噛むわよ》

意識の繋がりがあるので安心したようだ。

暗い森に『ドスン、ドスン……』と、魔獣が歩み寄る音が次第に大きくなってきた。
そろそろ、視界に捉える事ができそうだ。

「この夜目のスキルはすごいね。夜中でも昼のように見える」

森の中で拾った木の枝を構えて、心を落ち着かせ息を潜める。

《気配遮断のスキルを獲得しました》

突然のスキル獲得。
急に話しかけられる機械音声は慣れないが、今はそれがありがたい。

「逃げるという手はどうかな?」

『状況を察するに水を飲みに来たようですが、既に敵もマスターの存在を認知してますよ。こちらが風上ですので』

「そうか、匂いか……」

『ドスン!』『グォーーー!!』

大きな咆哮が周囲に森の静けさを吹き飛ばした。

そこには、大きな口を開けた巨大な大トカゲが僕を見つめていた。


◇◇◇


「何、あれ……勝てる気しないんだけど……」

体長はゆうに5メートルは超えており、最早怪獣としか表現できない。

『アース・ドラゴン又は地竜とも呼ばれていますね』

【か、か、鑑定】
……………………………
アース・ドラゴン(地竜 幼体)
Lv136
大森林深層から中層に生息する竜種の一種。
アース・ドラゴンの咆哮は恐慌状態にする。
外皮は硬く物理攻撃の効果は期待できない。
口から発せられる火炎ブレスは、高温の為周囲を溶かす。
オリハルコン級ランク若しくはミスリル級ランクパーティー数組での討伐を推奨。
……………………………

「て、撤収ーー!」

『マスター、逃げられませんよ』

「無理、無理、無理。あんなの勝てっこ無いって!」

一目散に森を走る僕の後を地竜が地響きを起こしながら追いかけてくる。
その音が刻々と縮まってきているのを背後で感じる。

『あの地竜は、幼体ですが時速約40~50キロの速さで走ります。今のマスターとほぼ同じか少し早い程度ですね』

呑気に解説してる場合ではない。
地竜が走る際に倒された木々が空を舞い、僕の側まで落ちてくる。
それらを避けながら慣れない森を走るのにそんなスピードを出せるわけない。

【アース・ウォール】

背後に向けて土壁を魔法で構築する。
だが、『ドォーーン!』と、大きな音を立てて崩れ去ってしまった。

マジかよ……

『土属性の地竜に土魔法は効果はないですよ。ちゃんと勉強して下さい』

そんな勉強なんてしてないだろう!

それより、どうする?
このままじゃ見知らぬ異世界で死ぬ事になる。

【エアー・カッター】

「カキーーン」

風魔法を放って「カキーーン」って跳ね返しやがったよ。

『基本魔法では地竜に傷つける事はできませんよ』

「それしか出来ないんだよ。知ってて言ってるよね。面白がっているよね、エイシス?」

地竜が蹴飛ばした岩が僕の前に落ちる。
その衝撃波で僕は後方に吹き飛ばされてしまった。

『ドスン!』と、地竜の足音が止まる。
起き上がって、恐る恐る背後をみると、直ぐ目の前に獲物を狙う巨大な眼が光っていた。

ああ、死んだわ、これ……

『仕方ありませんね……【アイス・ランス】』

エイシスが魔法名を唱えると宙から無数の氷の槍が出現し地竜の身体に突き刺さった。

「グオオオオオオ」

地竜が苦しみもがいてる間に、さっさと後方に退く。

《スキル恐怖耐性を獲得しました》

何かスキルを獲得したようだけど、今はそれで頃ではない。

「エイシス、地竜の弱点って氷か?」

『土属性の弱点は水です。氷も水魔法の派生ですから地竜には有効です』

「じゃあ、水魔法か氷魔法で地竜を倒せる魔法の術式を組み込んでくれ」

『最初からそう言ってくれれば良かったのですが……既に術式は用意してあります。組み込みますね』

身体に特に変化はないが、何の魔法が組み込まれたのかは理解できる。

【ウォーター・ウォール】

水魔法の水壁を地竜を囲むように発生させる。そして、

【ブリザード】

氷魔法の上級魔法であるブリザードを放つ。
手から発生する吹雪のような氷結魔法は、地竜を含め一帯を氷の世界へと変化させた。

MPを相当使ったようだ。
身体がだるくて仕方がない。
すると、頭の中にあの声が聞こえてきた。

《レベルが上がりました》
…………
…………
…………
…………
…………

僕はその場に倒れるように横たわった。

「はあ、はあ……勝てたのか……」

『まあ、及第点ですね』

「エイシス、この世界で生き残る為に必要な魔法を組み込んでくれないか?」

『畏まりました。賢者の石の解放率の問題もありますので、生き残ること前提で組み込みますね』

エイシスは、僕が強くなる事に関しては妥協はない。
むしろ、大賢者として相応しいくらいの強さを身に付けさせようとしている。

僕は甘かった。
ここは、平和な日本じゃない。
常に命の危険性がある。
遠慮なんかしてられない。
生き残る為には、エイシスを利用してでも力をつける。

『良くできました。90点ですね』

100点じゃないのかよ……

エイシスが組み込んだ術式を加えた今のステータスは……

【ステータス・オープン】
__________________________________
御門 賢一郎(15歳) 人間? 性別 男性
職業 高校生(1学年) 大賢者(仮)
Lv46
HP  62/2530
MP  13/2530

STR(力量)560
DEX(器用)560
VIT(防御)560
AGI(敏捷)560
INT(知力)560
MMD(精神) 68 
LUK(運)  45(+10)
CHA(魅力) 62

オリジナルスキル
  ※大賢者(賢者の石 解放率9・3766%)
   【叡智システム】呼称 エイシス

所持スキル
 火魔法 Lv5
  【ファイヤー・ボール】
  【ファイヤー・ランス】(NEW)
  【ファイヤー・ウォール】(NEW)
  【フレイム・ショット】(NEW)
  【フレイム・バースト】(NEW)
  【インフェルノ】(NEW)
 水魔法 Lv5 
  【ウォーター・ボール】
  【ウォーター・ランス】(NEW)
  【ウォーター・ウォール】(NEW)
  【アクア・ショット】(NEW)
  【アクア・カッター】(NEW)
  【アクア・ウェイブ】(NEW)
  【ウォーター・フォール】(NEW)
 風魔法 Lv5 
  【エアー・カッター】
  【エアー・シュート】(NEW)
  【エアー・インパクト】(NEW)
  【ウィンド・カッター】(NEW)
  【ウィンド・シュート】(NEW)
  【ウィンド・インパクト】(NEW)
  【トルネイド】(NEW)
 土魔法 Lv5
  【アース・ウォール】
  【アース・フォール】(NEW)
  【アース・ショット】(NEW)
  【アース・ニードル】(NEW)
  【ロック・レイン】(NEW)
  【ロック・ブレス】(NEW)
  【ガイア・クエイク】(NEW)
 光魔法 Lv5
  【ライト・ショット】(NEW)
  【ライト・アロー】(NEW)
  【ライト・ランス】(NEW)
 *回復魔法
  【ヒール】
  【ハイ・ヒール】(NEW)
  【エリア・ヒール】(NEW)
  【キュア】(NEW)
  【ハイ・キュア】(NEW)
 *聖魔法
  【プュリフィケイション】(NEW)
 闇魔法 Lv5
  【ダーク・ショット】
  【ダーク・ランス】(NEW)
  【ダーク・エリア】(NEW)
 *影魔法
  【影収納】(NEW)
  【影渡り】(NEW)
 雷魔法 Lv3
  【スタン】(NEW)
  【サンダー】(NEW)
  【サンダー・レイン】(NEW)
  【サンダー・スパーク】(NEW)
 氷魔法 Lv3
  【アイス・ショット】(NEW)
  【アイス・ランス】(NEW)
  【フリーズ】(NEW)
  【ブリザード】(NEW)
 詠唱破棄
 魔力操作 Lv4
 魔力感知 Lv1(NEW)
 魔力制御 Lv1(NEW)
 魔力遮断 Lv1(NEW)
 身体強化 Lv2
 身体制御 Lv1(NEW)
 気配遮断 Lv1(NEW)
 気配察知 Lv1(NEW)
 恐怖耐性 Lv1(NEW)
 鑑定 Lv4
 ストレージ 
 言語翻訳
 水操作
 念話
 夜目(NEW)
 千里眼(NEW)
 隠蔽(NEW)
 幸運度増大 
 生活魔法 [ウォーター][ファイヤー][ライト][クリーン][ドライ]
 召喚魔法 [召喚精霊 ペロ(白蛇 幼体)]

_____________________________


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