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第22話 ブラック・ウルフ
しおりを挟む名前をつけた事によって白蛇のペロを召喚精霊としてテイムしてしまった僕。
テイムされたペロは、僕の身体のあちこちを噛みまくっている。
「ねえ、ペロ。地味に痛いんでやめてくれる?」
《煩い!この私がテイムされるなんて、それに変な名前つけやがって。噛み殺してやるんだから》
頼んでもやめてくれそうもないペロ。
どうやら毒は無いようだ。
何でこうなった?
そう思った僕はステータスを確認する。
【ステータス・オープン】
___________________________________
御門 賢一郎(15歳) 人間? 性別 男性
職業 高校生(1学年) 大賢者(仮)
Lv2
HP 150/150
MP 93/150
STR(力量)150
DEX(器用)150
VIT(防御)150
AGI(敏捷)150
INT(知力)150
MMD(精神) 23
LUK(運) 21(+10)
CHA(魅力) 69
オリジナルスキル
※大賢者(賢者の石 解放率1・0013%)
【叡智システム】呼称 エイシス
所持スキル
火魔法 Lv1
水魔法 Lv1
風魔法 Lv1
土魔法 Lv1
光魔法 Lv1
闇魔法 Lv1
詠唱破棄
魔力操作 Lv3
身体強化 Lv2
鑑定 Lv3
ストレージ
言語翻訳
水操作(NEW)
念話(NEW)
幸運度増大 (NEW)
生活魔法 [ウォーター][ファイヤー][ライト][クリーン][ドライ]
召喚魔法 [召喚精霊 ペロ(白蛇 幼体)](NEW)
_____________________________
「本当だ。ペロが召喚精霊になっている」
《あんたのせいよ、一生許さないんだから~~》
「う~~む、召喚精霊とか召喚獣って契約者と仲が良いのが普通なんじゃない?」
『それは、マスターが無理矢理契約したからです。普通ならテイムは成功しないはずなのですが、マスターが大賢者(笑)なので契約が成立したようです』
一ヶ所、ツッこみたいところがあったのだが……
「それでテイムするとどうなるの?」
『テイムした召喚精霊、召喚獣の能力をマスターは得ることができます』
「それって、便利な機能だよね」
『ええ、ペロの能力は水操作、念話と幸福度増大のようですね』
そうみたいだね。
レベルが上がった事により、全体的に能力値が増えている。
精神力が増えたのが地味に嬉しい。
『マスター、そろそろ移動したほうが良いかと』
「うん、僕もそう思う。狼の遠吠えみたいなのが聞こえるし」
ペロちゃんは、僕の首を噛みながら締め付けている。
途中で落とす事はないだろう。
「少し走るよ。エイシス道案内よろしく」
『はい、では左11度の方角に向かって走って下さい』
森の雑音の中に獣の気配が迫ってきてるのがわかる。
それも、僕を取り囲むように動いてるようだ。
《ポン、スキル気配察知を獲得しました》
新しいスキルを覚えたようだ。
未だ、エイシスが術式を組み込んで覚えるスキルと自然に覚えるスキルの獲得方法がよくわからない。
何か行動すれば自然と覚えるのだろうか?
『マスター、正面です』
僕の視界にも入ってる。
大きな狼がこちらを鋭い眼で見ている。
【ウィンド・カッター】
魔法名を唱えて魔法を発動させた。
正面の狼を庇うように左右から別の狼が飛び出した。
【ウィンド・カッター】【ウィンド・カッター】【ウィンド・カッター】
風魔法3連発、これでどうだ!
一際大きな狼は、ことごとく風魔法を避けていく。
マジなんだよ、あの狼。
【鑑定】
……………………
ブラック・ウルフ
Lv46
大森林中層を中心に活動するウルフ系魔獣。素早く群を率いて行動する為、討伐は、金級ランク若しくは銀級ランクパーティー数組を推進。
……………………
レベル46だと!
僕、レベル2なんだが?
『マスター背後です』
【アース・ウォール】
エイシスに言われて、防御系の土魔法を発動する。
「ドスッ!」「キャウン!」
群れの一部が土壁にぶつかった。
『マスター、囲まれました。殲滅する以外逃げ道はないようです』
「「「ううーーーーう」」」
僕を囲んだ狼達は威嚇音を放っている。
今使える魔法では、いずれ限界となる。
MPは78と半分近く減っていた。
『マスター、術式を組み込みます』
エイシスが新たな魔法を僕の身体に組み込んだ。
気配察知のスキルのおかげか、狼の位置が捕捉できる。
【サンダー・レイン】
轟音が鳴り響き、空から無数の稲光が狼達を襲った。
辺りに肉が焼け焦げたような匂いが漂う。
その稲妻に打たれた狼達は、煙を上げて倒れ込んでいた。
だが……
「マジかよ……」
正面の一際大きなボス狼がのそっと立ち上がった。
僕は身体強化を発動して、一気にボス狼に近づく。
そして、渾身の力を拳に込めた。
「おりゃあああああ!」
拳は狼の横っ面に命中、鈍い音を立てて数メートル先に転がった。
《レベルが上がりました》
《レベルが上がりました》
《レベルが上がりました》
《レベルが上がりました》
《レベルが上がりました》
………
………
………
………
脳内にレベルアップを告げる音声がお経のように連呼する。
「はあ~~僕生きてるよな。何なんだよ、この世界は……」
『ミストラル世界です』
「そう言う事を言ってるんじゃなく、何でこんな奴らがいるんだよ」
『マスターが住んでた地域が平和だっただけです。地球でも野生動物がいる辺地では、同じようなことが行われています』
確かに地球でも危険な野生動物は多く存在する。
日本だって、熊に襲われてニュースになることなど多々あることだ。
《ねぇ、ねぇ。もう、終わった?》
突然、僕の首からヒョイっと顔を目の前に突き出したペロは、ペロペロと赤い舌を出し入れした。
「うん、終わったみたい」
《そう、よかった~~》
ペロもいきなりの戦闘で戸惑っていたようだ。
『マスター、魔法を習得して練習もしていない状態で、ブラックウルフの群18体の討伐成功です。賞賛に値します』
エイシスに褒められるなんて、明日は雪でも降りそうだ。
『マスター、この地域では雪は降りません。バカ面こいてないでブラックウルフをストレージに収納して下さい。肉は食べれますし、魔石も確保できます。毛皮は防具や日用品になります』
はい、はい。
この方がエイシスらしい。
僕はストレージに狼達の遺体を収納して、その場を離れた。
◇◇◇
あれから、森を歩いて小川を見つけた。
そこから上流に行くと小高いところから流れ落ちている滝を見つける。
少し開けたその場所は、キャンプをするのに都合の良い場所だ。
「今回は本格的なソロキャンプだな」
道具は揃っていない。
僕のストレージには、魔獣の死骸を除いてペットボトルの水とお茶、そして学校で使う教科書やバッグしか入っていない。
「あ、でも体操着があったな。これに着替えるか」
今日の午前中の授業に体育があったので洗濯するために持ち帰っていた。
白蛇のペロは水場があるのが嬉しいのか、周辺を散歩している。
脱いだ制服をストレージに入れてペットボトルの水を取り出して喉を潤す。
そして、さっきまでの戦闘を思い出す。
「僕って戦えたんだな」
目の前に現れたブラックウルフのボスは本当に大きかった。
その口を開ければ僕の頭などはひと噛みだったろう。
そう考えると、今更ながら身震いし出す。
『巨大な敵に直面した時、恐怖ゆえに腰を抜かしたり逃げ出したりする人がいます。また、その反対に、無謀とは分かってても戦いに臨む者もいます。マスターは大賢者(笑)ですので、最善な判断を下せるようになっただけです』
そうなのかもしれないが、戦わなくて済むならそうしたい。
「少し休んでもういいかな?昨夜のバイトで寝不足だし」
『周囲の警戒はしておきます』
正直、限界だった。
寝不足と慣れない世界、そして、魔獣との戦闘。
心身ともに疲れたようだ。
目を閉じて直ぐに眠り込んでしまった。
どのくらい寝てたのだろう。
エイシスが起こさなかったという事は危険はなかったようだ。
ペロも僕のお腹の上で寝ている。
そういえば、猫のトラさんもお腹の上で寝ていたな。
寝心地が良いのか?
まだ、陽は空にあるようだが、森の中は薄ら暗くなっている。
この窪みでは、雨が降れば濡れてしまうだろうし、食事の用意もしないといけない。
キャンプ用品が何もない状態では、水を煮沸させることも難しい。
「そうか、魔法があったんだな」
魔法が使えれば、足りない物を補完できる。
「せめてナイフが欲しい」
細かい作業をするには、ナイフは必需品だ。
その用途は多岐にわたる。
「ストレージの中ならいろいろな物を入れておいても大丈夫だ。普段から収納しておこう。まさか、準備も無しに異世界に来る事になるとは、予想もできなかったよ」
『マスター、起きたようですね。特に変わった事はありませんでした』
「今、何時ごろなんだ?」
『日本時間に換算すると、午後4時38分です』
「そうか、世界が違うから時間も違うんだね?」
『ミストラル世界には、地球のような時間計測はありません。因みに鐘ひとつが午前6時、鐘二つが午前9時、鐘三つが昼です。鐘四つが午後3時、鐘五つが午後6時となっています』
「だいたいわかったよ。周期はどうなってるの?」
『1年は13ヶ月、1月は25日、1週間は5日です』
「という事は1年は325日になるな。概ね地球と一緒の感覚で平気そうだ」
寝ているペロを脇に置いて起き上がり背伸びをする。
直に寝てたせいかあちこちが痛い。
「ここは空気は良いし、水もある。少し環境を整えれば住みやすくなりそうだな」
『ここをベースにするのですか?』
「ああ、街にも行ってみたいけど、基本的に人と接するのは苦手だし、あの時出来なかったソロキャンプの続きもしたいしね」
『わかりました』
僕はまず、川の水で顔を洗い眠気を完全に吹き飛ばす。
その際、川中を見て魚が泳いでいるのを確認した。
次に気配察知を使って森に入り、手頃な木の枝を手に入れる。
木の枝は、杖にもなるし、下草を避けたり攻撃の手段にも使える。
『マスター、足元を見て下さい。そこにあるのがオトハ草です』
「確かポーションの素材だよね【鑑定】」
………………
オトハ草(薬草)
中級までのポーションの素材となる
水辺のあるところに生息している
………………
「本当だ。結構あるから採取してストレージに入れておこう」
出来るだけ傷付けずに根からオトハ草を採取する。
根ごと採取したのは、地球に帰って畑で栽培できないか試してみようと思ったからだ。
オトハ草を探しているうちに、そこら辺の草も鑑定してみると薬草になる物が多かった。中には毒草もあるが、これもいざという時の為に採取しておく。
採取に夢中になっていると結構な時間が経ったようだ。
エイシスが呆れたように話しかけてきた。
『マスター、夢中になるの結構ですが夕食の準備をしなくても良いのですか?』
そうだ、材料から採取しないと、ここには食べ物がないんだった。
暗くなった森の中を歩いてベースの滝広場に帰る。
ペロがキョロキョロとかま首をあげて辺りを見回していた。
《あっ、帰って来た。どこに行ってたのよ。置いてけぼりにされたと思ったじゃない》
不安になって僕を探していたようだ。
「ちょっと、薬草を取ってたんだ」
《も~~う、今度出かける時は私も連れてってよ》
見知らぬ世界で一人になるのは心細い。
僕には、煩いエイシスがいるから淋しくはないけど……
「わかった。そうするよ」
因みに今日獲得又は採取した素材は以下の通り。
………………………………
ゴブリンの魔石 3個
ブラック・ウルフの遺体 18体
オトハ草(薬草・ポーション素材)68本
ヒポク草(薬草・ポーション素材)38本
ハマゴ草(薬草・解熱、鎮痛薬)57本
オウギ草(薬草・抗炎症薬・鎮痛薬)21本
イチハ草(薬草・下痢止め)48本
トリカ草(毒草)22本
アセビ草(毒草)18本
………………………………
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