だいすきなひと

まろん

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高校生の私

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 私は17歳の時初めて恋をした。一目惚れだ。
 私はバドミントン部で休みなく毎日学校の体育館で練習していた。館内部活のため男子部活と交流があるのはバドミントンかバレーボールかバスケットボールくらいだ。その中でもバスケ部はずば抜けてカッコよく見えていた。
 私は小学生の頃から野球が好きで、高校生になったら絶対野球部のマネージャーになって部内恋愛禁止だけど野球部員と秘密の恋愛をするのが夢だった。しかし私はバスケットボール部の男の子を好きになってしまったのだ。
 当時の私はドラマやケータイ小説の読みすぎでかなり恋愛のハードルが高かった。バスケ部の彼と付き合うことになった時は今まで感じたことのない喜びがあったのだが、1ヶ月をすぎた頃から私の思い描いていた恋愛とかけ離れていることに我慢ができなくなり3ヶ月を目前に別れることにした。
 3ヶ月にも満たない交際期間であったがその短い期間で私は自分には恋愛は向いていないと確信したのだ。
 それは好きがなんなのか自分の中ではっきりしてないことに気づいたからだ。
 私には憧れの先輩がいた。背が高く、頭が良く、運動神経もいい、周りからの人気も高く、白馬の王子さまとあだ名がつくほど爽やかな先輩だった。自分的には憧れで止まっていたはずなのだか、周りの友達には彼氏より先輩の方が好きなんじゃない?と言われることがあった。
 そうなのかもしれない、一目惚れで好きになったと思っていたバスケ部の彼はかっこいいで止まっていたのかもしれない、自分の中では好きと勘違いしていたのかもしれない。逆に憧れていた先輩は憧れだけでなく好きという感情があったのかもしれない。
 私は一度の恋愛を経験してから好きがわからなくなり、自分の安易な気持ちが人を傷つけてしまうと思い自分の中で好きとはこういうことだと確信を持てるまで恋愛をしないと決めたのだ。
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