だいすきなひと

大学

 高校三年生では受験勉強に一生懸命だったためすっかり恋愛のことを忘れていた。あれからあっという間に月日が過ぎ高校生活が終わっていた…

 受験勉強を怠らなかったおかげで第一志望校に合格した私は夢のキャンパスライフを迎えることができた。
 今までの学生生活とはちがい何もかもが自由な大学。自分と違う学科の友達と仲良くなりたいと思いサークルに入ることにした。私は中学の頃から続けていたバドミントンならできると思いバドサークルに入った。
 県大会出場レベルの人から初心者の人まで幅広くいるこのサークルはアットホームで先輩方も優しくて一年生の頃は週2でしっかり参加していた。
そんな楽しい大学一年生を送っていた私だったが、夏前にある先輩に夏祭りに誘われた。恋愛を封印していたせいか何もときめかなかった。好きという感情が一ミリもなかったのだろう。
 周りの友達は、なんで付き合わないの？絶対先輩好きだよ！もったいないよ！と言ってきたが私は自分が好きじゃないと付き合えないタイプだとわかっていたのでそこはしっかりと説明し、断った。
 夏祭りシーズンには周りの友達も彼氏を作り浴衣デートとインスタやツイッターに写真を載せてるのをよく見た。
 それをきっかけにまた再び好きってなんなのだろうかと考え始めることになった。