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肆章 氷雪の国・スノーメイル
四十四話、春の訪れ
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ふわりと暖かな風が体を撫でる感覚に、段々と沈んでいた意識が浮上した。瘴気を取り込んだ故の気持ち悪さや異物感はまだ色濃く残っているが、少し魔力が回復したお陰か意識は戻ったみたい。
「こ、こは…」
“此処は私の背の上です。目覚めて良かった”
「…そっか、私…ちゃんと…」
私が彼女の上に乗っているのならば、竜の瘴気は浄化しきれたと言う事になる。本当に良かった…
“元来この国は、豊かな根菜と珍しい花。そして年中絶える事の無い氷で商いを営む国でした。寒く氷に閉ざされながらもささやかな春の訪れを願い、私は長い間、春を呼ぶ竜として神竜の様に祀られていた。しかし、ある一時からそれがパタリと途絶えてしまったのです”
「途絶えた…?しかも…急に…?」
“噂程度ですが、とある旅人が私は恐ろしい竜だと民達に言い回ったらしいのです。春を呼んでいるのでは無く、災いを呼ぶと”
…この件は一段落したと思ったけど、どうやら違うみたい。レオンが見かけたって言う前に私達を襲ったイーブルギルド、ディアブル。どうやら彼等とは切っても切れない縁があるみたい。嬉しくは無いけどね。
“でも、貴女のお陰で私はまた春を呼べる…大切な愛おしいこの国を守れる…だからありがとう。人の子。貴女であれば、私も喜んで力を貸しましょう”
「いいの?だって竜は誰にも力を貸さないと師匠から聞いてるのに…」
竜の多くが神聖視されているからこそ、竜は特定の個人には滅多に力を貸さない。それが威厳の示し方であり、竜の在り方だかららしい。だから私は今とても驚いてる。
“ええ。貴女は私の命と…この国の命の恩人です。だから力を貸したい。心優しく強い貴女だから”
「…ありがとう。私の名前は風華。御使だよ」
“私はスフィリエラ。フウカ…良い名前です。精霊から祝福を受けた不思議な人の子…矢張り神の使いだったのですね”
矢張り竜_____スフィリエラは何かしら御使や私達の事を何か知っているかもしれない。だったら後で色々聞きたいな…もっと、知らなきゃいけない事が沢山ある気がするから。
“さあ、もう少し寝ていなさい。精霊の愛子なら私の愛子も同然。ウンディーネやシルフが其処まで気に掛けているなんて…珍しい事もあるものですね”
「そうなの?」
“ええ。精霊の中でもこの二種属は警戒心が強くて滅多に人の前に姿を見せ無い。信用するなんて以ての外だった。だからこそ、貴女が如何に素晴らしい人か分かるのです”
スフィリエラの声を聞いていると、どうにも眠くなって…もう瞼が_____
“おやすみなさい。大丈夫、此処は安全だから”
そんな声を最後に、私は再び重い瞼を閉じた。再び襲いくる睡魔に身を任せて。
「こ、こは…」
“此処は私の背の上です。目覚めて良かった”
「…そっか、私…ちゃんと…」
私が彼女の上に乗っているのならば、竜の瘴気は浄化しきれたと言う事になる。本当に良かった…
“元来この国は、豊かな根菜と珍しい花。そして年中絶える事の無い氷で商いを営む国でした。寒く氷に閉ざされながらもささやかな春の訪れを願い、私は長い間、春を呼ぶ竜として神竜の様に祀られていた。しかし、ある一時からそれがパタリと途絶えてしまったのです”
「途絶えた…?しかも…急に…?」
“噂程度ですが、とある旅人が私は恐ろしい竜だと民達に言い回ったらしいのです。春を呼んでいるのでは無く、災いを呼ぶと”
…この件は一段落したと思ったけど、どうやら違うみたい。レオンが見かけたって言う前に私達を襲ったイーブルギルド、ディアブル。どうやら彼等とは切っても切れない縁があるみたい。嬉しくは無いけどね。
“でも、貴女のお陰で私はまた春を呼べる…大切な愛おしいこの国を守れる…だからありがとう。人の子。貴女であれば、私も喜んで力を貸しましょう”
「いいの?だって竜は誰にも力を貸さないと師匠から聞いてるのに…」
竜の多くが神聖視されているからこそ、竜は特定の個人には滅多に力を貸さない。それが威厳の示し方であり、竜の在り方だかららしい。だから私は今とても驚いてる。
“ええ。貴女は私の命と…この国の命の恩人です。だから力を貸したい。心優しく強い貴女だから”
「…ありがとう。私の名前は風華。御使だよ」
“私はスフィリエラ。フウカ…良い名前です。精霊から祝福を受けた不思議な人の子…矢張り神の使いだったのですね”
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“さあ、もう少し寝ていなさい。精霊の愛子なら私の愛子も同然。ウンディーネやシルフが其処まで気に掛けているなんて…珍しい事もあるものですね”
「そうなの?」
“ええ。精霊の中でもこの二種属は警戒心が強くて滅多に人の前に姿を見せ無い。信用するなんて以ての外だった。だからこそ、貴女が如何に素晴らしい人か分かるのです”
スフィリエラの声を聞いていると、どうにも眠くなって…もう瞼が_____
“おやすみなさい。大丈夫、此処は安全だから”
そんな声を最後に、私は再び重い瞼を閉じた。再び襲いくる睡魔に身を任せて。
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