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三章【転校生襲来】

お前ら掴み合いすんな下さい

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皆様こんばんは。アリア・ローゼリッタです。リーリエさんが突然大声を上げた事に、生徒会室はしん…と静まり返りましたが、当の本人は気にせずに言葉を紡ぐ為に息を吸いました。


「最初は、エリザベスちゃんが嫌な思いをしてるんじゃないかって思って協力したよ!コネで入学したとか、嘘吐いてるとか…そう言う不正がエリザベスちゃんは許せないから怒ってるんだと思ってた…でも、あの日…倉庫にローゼリッタさんとミハイラさんを閉じ込める計画から可笑しいって思ってた…!」


「…それは私も同じよ。エリザベス。最初はローゼリッタさん達が貴女に対して何かしていると思っていたわ。けれどこれまでの事と、さっきローゼリッタさんと話して分かった。エリザベス、貴女は間違いを犯しているわ」


「…何を言っているんですの!!貴女達は私の味方でしょう!?高貴な私を信じず、何を信じると言うの!?私が間違っている訳がないでしょう!私が全てにおいて正しいのですから!」


このお2人の気持ちを聞いて尚、ドードリアさんは非を認めずに金切り声を上げて、更に叱責を始めました。図太過ぎませんか?この方…


「ねぇ、ドードリアさん」


「庶民は黙っていなさい!!」


「黙らないよ。私も言いたい事あるの」


…?マギィが急にドードリアさんに声を掛けました。あんなに話すの嫌がっていたのに…あ、でも穏やかな話じゃ無さそうですね…話しかけ方凄く優しかったのに、今眉間に皺寄ってますし…


「高貴な人間とか、正直私如何でも良いけど、何で自分に協力してくれたお友達にも文句言ってるの?私が知ってる高貴な人は、とっても優しくて、貧しい人とか、階級の高い低いとか関係なく助けてくれて見返りも求めない。高貴だから従えとか敬えとか絶対に言わない…アリアやミアから、そんな事聞いた事も無い!!」


「…ッそれは…」


「アンタが敬われ無いのはそうやって偉そうに踏ん反り返って、人の悪口とかしか言わないからでしょ!?そんなアンタが優しくて何も言わずに人を助けてくれるアリアに勝てる訳も無いじゃん!選挙でも、人からの好意でも!!」


…マギィ、それは少し…凄く恥ずかしいんですけれど…そんな風に思っていたんですか?私の事…


「小さい頃から、身分がどうこう言われて、階級が高い人に馬鹿にされて来た。でも…アリアとミアは絶対にそんな事しない。そんなアリアがアンタを嵌めるとか羨むとかする訳ないじゃん!近々あるって言われてる五大貴族変動で名前が上がってるのはアリアの家。余計にアリアがこんな事する理由ないんだよ!!」


「煩い煩い!!その煩い口を閉じなさい!貴女なんかの声を聞いて不快になりますわ!」


あーあー…また喧嘩が…でもやはり嬉しいですけどね?まずは取っ組み合いに発展しそうなので、止めないと!


〈〈〈お前ら掴み合いすんな下さい!!!〉〉〉
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