先生と千鶴

井中かわず

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千鶴と私

18才

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言い訳がましい発言にはなるが、最初に誘ってきたのは千鶴だった。

私は普段通りに大したもてなしもせずにただソファーでスマートフォンを触ってくつろいでいたが、どうにもその日の千鶴の様子はおかしかった。
何かあったのかと訪ねると「今日は誕生日なんです」と言った。

「それはおめでとう。何か欲しいものがあるんですか?私で良ければ贈りますよ」

「あるにはありますが…そうでなくて…」

千鶴は私の手を取る。夕焼け以上に顔が真っ赤だ。
彼女は不器用な手つきで私の手を自分の乳房に押し付ける。驚いて手を引っ込めようとしたが、彼女は離さなかった。

「18歳になったから…もう淫行になりませんよ」

そんな誘い文句だった。
ドギリとした。
驚きも、ときめきも、興奮も入り交じって心臓を刺激した。
元々の性質もあるしもう老い始めている私は家に上がり込んできた女性を問答無用に押し倒すほどの欲はないが、こんなことを言われて手を出さないほど枯れてもいない。

「折角の誕生日のお相手が私なんかでいいんですか」

口ではそう言ったが、私は既に彼女の腰を抱きその胸から手を離すことはなかった。
女性の身体に触れるのは久々だ。千鶴の身体は柔らかいが弾力があり、若さがほとばしって、そして良い香りがした。
ここで拒まれたとして果たして私は止められたのだろうか。
しかしそんな心配は無用だった。

「先生がいいんです」

彼女は顔を俯けながら、ぎゅっと私の服を掴む。

私のものにしたい。

そんな感情に埋め尽くされた。
彼女の顎をあげ、その小ぶりな唇を吸う。初めて触れあったその場所のあまりの柔らかさに、愛おしさと欲望が破裂しそうなほど膨れ上がる。

「可愛いひとだ」

「先生…好きです」

何度も聞いたその言葉。しかし、今日は一段と私を刺激する。
あくまで優しく彼女の胸をまさぐる。彼女の心拍数が上がっていることが指先から伝わる。身体は強ばり、そして熱を帯びていた。

「そんなに緊張しなくて大丈夫ですよ」

なるべく低く優しい声色でそう囁いた。

「実はその…私、はじめてで…」

変わった娘だが美人で積極的な性格だったので少々意外だったが、なんだか妙に嬉しかった。

「優しくしますよ」

小さく震える真っ赤になった福耳を甘噛みする。本当に、女と言う生き物はどこもかしこも柔らかい。
実際に触ると服の上から見る印象よりも豊かな肉体だ。二の腕や胸の感触を楽しんでいると彼女から吐息が漏れ始める。

「あっ!…うぅ…」

シャツのボタンに手を掛けると彼女は一瞬驚いたような声をあげたが抵抗はしなかった。
ゆっくりと胸元や腹部があらわになる。普段服の下に隠れたそこは白くすべすべとしていた。その無垢な肌を撫でながら慈しむように口づけを落としていく。
ブラジャーのホックをプチンと外す。すると突然千鶴はぎゅと私の手を掴んで止めた。

「どうしました?」

「わ、私だけだと恥ずかしいから先生も脱いでください」

そう言いながらクイクイと私のシャツを引っ張る。
言われた通りに上を脱ぐと、彼女はぐっと何かを堪えるような顔をした。
千鶴は学生の頃に比べると随分と薄くなった私の胸板にぴたりと手を当てる。露出した白い身体とは対照的に顔は真っ赤に上気し、はあはあと息まで荒い。

私の裸を見て興奮しているのか…?

思わず「ふふっ」と吹き出した。
つくづく変わった子だ。

「なんですか?」

「なんでもないですよ。
ここだと少し狭い、続きはベッドに行きましょう」

柄にもなく彼女を俗に言うお姫様抱っこをして運ぶ。若い頃より筋肉は減ったが小柄な彼女を抱くには十分だ。

「やっ、やだ!重いですよう!」

千鶴はここで初めて拒絶をしてきたが、無視してベッドまで運んで下ろした。

「大丈夫ですよ」

それだけ声をかけ、キスをすると千鶴はとろけるように脱力した。
舌を挿入し絡めると、慣れないながらも懸命に受け入れようとしてくれる。
そしてついに、胸の先端に手を触れた。

「っんぁ」

千鶴から漏れた甘い声に、元から熱をもっていた股間がより一層反応する。
片方の突起を愛撫しながら、もう片方を口に含んだ。
痛くしないように、丁寧に舌で刺激する。

「あっ、せんせっ…」

千鶴の指が私の髪の毛を撫でる。

もっと触れたい。
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