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第一章
第10話
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「私は…、私には、帝国の母とも呼ばれるような、皇后の座は似合いません。それに加え、私は剣をなかなか握ることの出来ない生活には耐えられません。私よりも、皇后にふさわしい方がいらっしゃるかと…。」
ルーチェは、恐る恐る皇帝の顔を見た。
(大丈夫かな…?)
「ふむ…。ひとまず手を引こう。」
(ひとまず…?)
「それと、剣の才能があると言っていたな?そちらも気になる。」
と言うと、皇帝は、レンディスを見た。
「承知致しました。」
(陛下の前で本当にするの…?)
と言うと、剣を渡された。レンディスは、ルーチェの方を見て頷いた。
(マナソードを見せてやれってこと…?それとも…?)
ルーチェは、少し考えてから、マナソードと剣気を合わせた、自分を守る時に使う技を使った。それと同時に後方から何かが飛んできた。それは、ルーチェの防御術で粉々に砕けてしまった。ルーチェが後ろを振り返ると何かが砕けたものが散らばっていた。
(なにこれ…。壊しちゃったのかな…。)
と、考えていると皇帝が言った。
「興味深い。」
ルーチェは、レンディスの方を見た。レンディスも、ルーチェの剣術がここまでとは知らなかったようで驚いていた。
(あれから、どうやって帰ってきたかよく覚えてない…。陛下の興味深いって、どういう意味なのかな…。)
ルーチェは、レンディスに呼び出され、執務室に向かった。
「パパ、どうしたの?話があるって…。」
と、たずねると、レンディスはこう言った。
「いつから剣気が使えるようになった?」
と。ルーチェは、
「パパに短剣を貰ってからだよ。最初は、短剣でしか使えなかったの。」
と説明した。
「今日の技は誰かに教えてもらったのか?」
「違うわ、自分で考えたの、相手の攻撃を無効化する技を…。」
と、ルーチェはこたえる。
「お前は、紫がかった黒なんだな。」
と、レンディスが言った。
「何が…?」
と、ルーチェは、なんの事か分からずきいた。
「お前の剣気の色だ。チュトラリーの者は、必ず黒系統の色だ。私は、普通の黒だが。」
と言いながら、レンディスは、護身用の短剣で剣気をルーチェにみせた。
それから、しばらく間をあけて、レンディスが言った。
「ルーチェ、騎士試験を受けてみないか?」
と、レンディスが言った。
「騎士試験…?私、まだ10歳だよ?それに、まだ剣気が完全に使える訳でもないし…。」
と、ルーチェが言った。
「無論、ルーチェが10歳なのも、剣気がまだ未完全なのも知っている。だが、今日のを見て、剣気もマナソードも完成に近い状態だというのが分かった。」
(完成に近い…?!)
「私は…、まだ試験は受けないけど、いつか受けてみたい。ちゃんと、自分の実力を自分で認めれるようになるまで…。」
と、ルーチェはレンディスをまっすぐ見て言った。
「そうか、分かった。お前の意志を尊重する。」
と、レンディスが言った。
(パパの声…優しい…。)
ルーチェは、恐る恐る皇帝の顔を見た。
(大丈夫かな…?)
「ふむ…。ひとまず手を引こう。」
(ひとまず…?)
「それと、剣の才能があると言っていたな?そちらも気になる。」
と言うと、皇帝は、レンディスを見た。
「承知致しました。」
(陛下の前で本当にするの…?)
と言うと、剣を渡された。レンディスは、ルーチェの方を見て頷いた。
(マナソードを見せてやれってこと…?それとも…?)
ルーチェは、少し考えてから、マナソードと剣気を合わせた、自分を守る時に使う技を使った。それと同時に後方から何かが飛んできた。それは、ルーチェの防御術で粉々に砕けてしまった。ルーチェが後ろを振り返ると何かが砕けたものが散らばっていた。
(なにこれ…。壊しちゃったのかな…。)
と、考えていると皇帝が言った。
「興味深い。」
ルーチェは、レンディスの方を見た。レンディスも、ルーチェの剣術がここまでとは知らなかったようで驚いていた。
(あれから、どうやって帰ってきたかよく覚えてない…。陛下の興味深いって、どういう意味なのかな…。)
ルーチェは、レンディスに呼び出され、執務室に向かった。
「パパ、どうしたの?話があるって…。」
と、たずねると、レンディスはこう言った。
「いつから剣気が使えるようになった?」
と。ルーチェは、
「パパに短剣を貰ってからだよ。最初は、短剣でしか使えなかったの。」
と説明した。
「今日の技は誰かに教えてもらったのか?」
「違うわ、自分で考えたの、相手の攻撃を無効化する技を…。」
と、ルーチェはこたえる。
「お前は、紫がかった黒なんだな。」
と、レンディスが言った。
「何が…?」
と、ルーチェは、なんの事か分からずきいた。
「お前の剣気の色だ。チュトラリーの者は、必ず黒系統の色だ。私は、普通の黒だが。」
と言いながら、レンディスは、護身用の短剣で剣気をルーチェにみせた。
それから、しばらく間をあけて、レンディスが言った。
「ルーチェ、騎士試験を受けてみないか?」
と、レンディスが言った。
「騎士試験…?私、まだ10歳だよ?それに、まだ剣気が完全に使える訳でもないし…。」
と、ルーチェが言った。
「無論、ルーチェが10歳なのも、剣気がまだ未完全なのも知っている。だが、今日のを見て、剣気もマナソードも完成に近い状態だというのが分かった。」
(完成に近い…?!)
「私は…、まだ試験は受けないけど、いつか受けてみたい。ちゃんと、自分の実力を自分で認めれるようになるまで…。」
と、ルーチェはレンディスをまっすぐ見て言った。
「そうか、分かった。お前の意志を尊重する。」
と、レンディスが言った。
(パパの声…優しい…。)
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