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第一章
第12話
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だいたいこんな感じですかね!」
とラーデル卿が言った。
「かなり忙しいですね。とりあえず一通り把握できました。」
「それは良かったです。」
それからルーチェは、騎士団の仕事を順調にこなしていった。
窓の外の景色も変わり、雪が降り始めた。
もう、ルーチェの14歳の年が終わろうとしていた。
ルーチェは昇格試験のことを耳にし た。
(昇格試験か…。受けてみようかな…。)
昇格試験とは、見習い騎士が正式な騎士になるための試験のことだ。
「ラーデル卿は、昇格試験、受けますか?」
と何気なくきいた。
「私ですか?受けませんよ。チュトラリー卿は受けるのですか?」
と返ってきた。
(ラーデル卿は受けないのね。少し意外だわ…。騎士1本みたいな人だと思っていたのに、そうでもないの かしら?)
「今悩んでいるのですが、受けてみようかと…。」
「頑張ってください!今年は難易度が上がるみたいですよ。」
(難易度が上がるの…?ちゃんと勉強しないと…。)
「そうなのですね…。ありがとうございます。」
昇格試験は、筆記試験と実技試験がある。
筆記試験では主に、財政学や、騎士の常識などがでる。
実技試験では、主に戦術をみられる。
ルーチェは、幼い頃から剣術を学んでいたのと、後継者教育の一環で、財政学は学んでいたのでその2つに関してはほとんど心配はいらなかった。
(騎士の常識や歴史がどこまで出てくるのか分からないのよね…。難易度が上がるのならできる所まで…かな。)
それから、ルーチェは騎士団の仕事が終わるとすぐに公爵邸に戻り、勉強をしていた。
主に、筆記試験の騎士の常識や歴史を勉強した。
(昔は、皇宮や皇族を護衛する騎士団があったのね…。)
今もある3つの騎士団は前にもあったが、それに付け加え、宮殿や皇族を警備、護衛するためだけの騎士団である親衛騎士団は第3騎士団が任務でよく首都を離れることを理由につくられた騎士団だったが、年々親衛騎士の腕が落ちていったのと、五大公爵家のうちの2つの家門が反逆罪で消えたのもあってなくなってしまい、今はもうない。
五大公爵家とは、チュトラリー公爵家、アルセント公爵家、ユシェル公爵家、グリージェン公爵家、ワーナドル公爵家の帝国の貴族の中で最も影響力をもつ5つの公爵家の事だ。
グリージェン公爵家は、敵国の援助をしていたことで、反逆罪になり、一族全員に斬首刑が言いわたされた。
ワーナドル公爵家も同じように、敵国に大量のお金が動いていたことから、敵国への援助が発覚し、一族全員に斬首刑が言いわたされた。
50年ほど前の出来事だ。
それから40年は、三大公爵家という名で残っていたが、ユシェル公爵家の当時の当主が、唯一の子息に
「お前に家門を任せることは出来ない。」
と言って、爵位を返還したそうだ。確かに誰が見ても当主の座に座れるような人物ではなかった。
金遣いは非常に荒く、1人で1年間で、公爵家の財の4分の1を使ってしまうような人だった。
4分の1と聞くと少ないようにきこえるかもしれないが、公爵家の財産の4分の1だからかなりの量だ。
アルセント公爵家は無くなった訳ではないが、公爵家ではなく侯爵家になったので、五大公爵家から外れた。
よって、今の公爵家は、チュトラリー公爵家しか存在しない。
まぁ、そのうち凄い功績をたたき出してどこかの家門が公爵家になるかもしれないが…。
「もうすぐ昇格試験か…。一通り頭に入ったけど…、少し心配ね…。」
冬になり、ルーチェの誕生日が近づいてきた。
昇格試験は、春のはじめにある。
「あっ!」
と、思わずルーチェは大きな声を出してしまった。
(完全に忘れてたわ。実技試験で見られるのはあくまでも戦略、戦力ではない…。マナソードや剣気を使わずにするんだったわ…。)
ルーチェが普通の騎士よりも強いのは、剣気、マナソードを使うことができるからだ。
なんなら、ルーチェは今までは剣気やマナソードで、戦略の部分をカバーしていたと言ってもいいレベルの戦術だ。
「困ったわね…。ちゃんと戦略を練らないと。はぁ、私これだけは苦手なのよね…。」
ルーチェは、本を見ながら実際使う戦略を練っていた。
「まぁ、人数にもよるけど、2、3人ならこれで大丈夫かな。」
と言って、ルーチェは見ていた本を閉じた。
とラーデル卿が言った。
「かなり忙しいですね。とりあえず一通り把握できました。」
「それは良かったです。」
それからルーチェは、騎士団の仕事を順調にこなしていった。
窓の外の景色も変わり、雪が降り始めた。
もう、ルーチェの14歳の年が終わろうとしていた。
ルーチェは昇格試験のことを耳にし た。
(昇格試験か…。受けてみようかな…。)
昇格試験とは、見習い騎士が正式な騎士になるための試験のことだ。
「ラーデル卿は、昇格試験、受けますか?」
と何気なくきいた。
「私ですか?受けませんよ。チュトラリー卿は受けるのですか?」
と返ってきた。
(ラーデル卿は受けないのね。少し意外だわ…。騎士1本みたいな人だと思っていたのに、そうでもないの かしら?)
「今悩んでいるのですが、受けてみようかと…。」
「頑張ってください!今年は難易度が上がるみたいですよ。」
(難易度が上がるの…?ちゃんと勉強しないと…。)
「そうなのですね…。ありがとうございます。」
昇格試験は、筆記試験と実技試験がある。
筆記試験では主に、財政学や、騎士の常識などがでる。
実技試験では、主に戦術をみられる。
ルーチェは、幼い頃から剣術を学んでいたのと、後継者教育の一環で、財政学は学んでいたのでその2つに関してはほとんど心配はいらなかった。
(騎士の常識や歴史がどこまで出てくるのか分からないのよね…。難易度が上がるのならできる所まで…かな。)
それから、ルーチェは騎士団の仕事が終わるとすぐに公爵邸に戻り、勉強をしていた。
主に、筆記試験の騎士の常識や歴史を勉強した。
(昔は、皇宮や皇族を護衛する騎士団があったのね…。)
今もある3つの騎士団は前にもあったが、それに付け加え、宮殿や皇族を警備、護衛するためだけの騎士団である親衛騎士団は第3騎士団が任務でよく首都を離れることを理由につくられた騎士団だったが、年々親衛騎士の腕が落ちていったのと、五大公爵家のうちの2つの家門が反逆罪で消えたのもあってなくなってしまい、今はもうない。
五大公爵家とは、チュトラリー公爵家、アルセント公爵家、ユシェル公爵家、グリージェン公爵家、ワーナドル公爵家の帝国の貴族の中で最も影響力をもつ5つの公爵家の事だ。
グリージェン公爵家は、敵国の援助をしていたことで、反逆罪になり、一族全員に斬首刑が言いわたされた。
ワーナドル公爵家も同じように、敵国に大量のお金が動いていたことから、敵国への援助が発覚し、一族全員に斬首刑が言いわたされた。
50年ほど前の出来事だ。
それから40年は、三大公爵家という名で残っていたが、ユシェル公爵家の当時の当主が、唯一の子息に
「お前に家門を任せることは出来ない。」
と言って、爵位を返還したそうだ。確かに誰が見ても当主の座に座れるような人物ではなかった。
金遣いは非常に荒く、1人で1年間で、公爵家の財の4分の1を使ってしまうような人だった。
4分の1と聞くと少ないようにきこえるかもしれないが、公爵家の財産の4分の1だからかなりの量だ。
アルセント公爵家は無くなった訳ではないが、公爵家ではなく侯爵家になったので、五大公爵家から外れた。
よって、今の公爵家は、チュトラリー公爵家しか存在しない。
まぁ、そのうち凄い功績をたたき出してどこかの家門が公爵家になるかもしれないが…。
「もうすぐ昇格試験か…。一通り頭に入ったけど…、少し心配ね…。」
冬になり、ルーチェの誕生日が近づいてきた。
昇格試験は、春のはじめにある。
「あっ!」
と、思わずルーチェは大きな声を出してしまった。
(完全に忘れてたわ。実技試験で見られるのはあくまでも戦略、戦力ではない…。マナソードや剣気を使わずにするんだったわ…。)
ルーチェが普通の騎士よりも強いのは、剣気、マナソードを使うことができるからだ。
なんなら、ルーチェは今までは剣気やマナソードで、戦略の部分をカバーしていたと言ってもいいレベルの戦術だ。
「困ったわね…。ちゃんと戦略を練らないと。はぁ、私これだけは苦手なのよね…。」
ルーチェは、本を見ながら実際使う戦略を練っていた。
「まぁ、人数にもよるけど、2、3人ならこれで大丈夫かな。」
と言って、ルーチェは見ていた本を閉じた。
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