私の人生リスタート

雷衣

文字の大きさ
23 / 55
第一章

第13話

しおりを挟む
「もうすぐ昇格試験か…。一通り頭に入ったけど…、少し心配ね…。」
冬になり、ルーチェの誕生日が近づいてきた。
昇格試験は、冬のはじめにある。ルーチェの誕生日よりも前にある。
「あっ!」
と、思わずルーチェは大きな声を出してしまった。
(完全に忘れてたわ。実技試験で見られるのはあくまでも戦略、戦力ではない…。マナソードや剣気を使わずにするんだったわ…。)
ルーチェが普通の騎士よりも強いのは、剣気、マナソードを使うことができるからだ。
なんなら、ルーチェは今までは剣気やマナソードで、戦略の部分をカバーしていたと言ってもいいレベルの戦術だ。
「困ったわね…。ちゃんと戦略を練らないと。はぁ、私これだけは苦手なのよね…。」
ルーチェは、本を見ながら実際使う戦略を練っていた。
「まぁ、人数にもよるけど、2、3人ならこれで大丈夫かな。」
と言って、ルーチェは見ていた本を閉じた。

「お嬢様!お誕生日おめでとうございます!」
と、1番に言ってくれたのは、例年通りレスだった。
「ありがとう!」
「今日は、お嬢様の15回目のお誕生日ですから髪もいつもより頑張らないとですね!ご希望の髪型はありますか?」
「全部レスに任せるわ。」
「承知しました!」
(私があれこれ言うよりも、レスに任せた方が仕上がりがいいのよね。やっぱり、レスは凄いわ…!)
「出来ましたよ。」
(あれ、私、ネックレスつけていたかしら…?それに、このネックレス、見覚えがない…。)
「このネックレス…。このイヤリングも?!もしかして…!」
「はい!私からのプレゼントです!」
「毎年本当にありがとう。」
(いくら公爵家のメイドとはいえ、上流階級の貴族でもないレスが毎年プレゼントを買うのはとても大変なはずなのに…!)
「年に1度しかない、お嬢様の誕生日ですから!それに今年は、お嬢様が正式の騎士様になられた歳ですからこのくらいは当然です。昇格試験、合格おめでとうございます!」
そう、ルーチェは見事昇格試験に合格し、見習い騎士ではなく、第3騎士団所属の騎士になることが出来た。実技の方も、ルーチェが考えた作戦が上手くいき、合格することが出来たのだ。
ルーチェの作戦は、「相手の剣を折る」だった。
そう簡単に言っても、実際はとても難しい。
なんせ、相手はずっと訓練をしている騎士なのだから。
だから、ルーチェは少ない回数で折るために、どこに、どれだけ、どのように力を加えればいいかをずっと考えていた。
そのおかげで、短時間で終わらせることが出来た。
「ありがとう、レス。」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

弁えすぎた令嬢

ねこまんまときみどりのことり
ファンタジー
 元公爵令嬢のコロネ・ワッサンモフは、今は市井の食堂の2階に住む平民暮らしをしている。彼女が父親を亡くしてからの爵位は、叔父(父親の弟)が管理してくれていた。  彼女には亡き父親の決めた婚約者がいたのだが、叔父の娘が彼を好きだと言う。  彼女は思った。 (今の公爵は叔父なのだから、その娘がこの家を継ぐ方が良いのではないか)と。  今後は彼らの世話にならず、一人で生きていくことにしよう。そんな気持ちで家を出たコロネだった。  小説家になろうさん、カクヨムさんにも載せています。

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

〈完結〉遅効性の毒

ごろごろみかん。
ファンタジー
「結婚されても、私は傍にいます。彼が、望むなら」 悲恋に酔う彼女に私は笑った。 そんなに私の立場が欲しいなら譲ってあげる。

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

冷徹宰相様の嫁探し

菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。 その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。 マレーヌは思う。 いやいやいやっ。 私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!? 実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。 (「小説家になろう」でも公開しています)

おばちゃんダイバーは浅い層で頑張ります

きむらきむこ
ファンタジー
ダンジョンができて十年。年金の足しにダンジョンに通ってます。田中優子61歳

処理中です...