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第三章
第43話
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「陛下、私…、」
と、皇后が口を開き、話し始めた。
「医者から、回復の見込みがないと告げられました…。」
皇帝は紅茶を飲もうとしていた手を止めた。
「聞き間違えか?余も最近耳が遠くなってきてな。」
と、冗談言うように笑った。
「いいえ、聞き間違えなどではございません。私に回復の見込みがないと言われたのです。」
皇帝は少し言葉につまり
「こ…皇宮医が、手を挙げたということか…?」
「医療では無理だと。そこで私から公爵令嬢に頼んだのです。試すだけでも良いから、治療をしてくれ、と。そうしたら、陛下の許可を頂けたら、と返答されたので許可を貰いに来ました。」
皇帝は、ルーチェを見ると
「もう治療法は見つかっているのか?」
と、言った。ルーチェは、
「何種類か方法はありますが、まだ皇后陛下の病の進行などが詳しく分かっていないため、陛下を担当された医者様から聞いたりして確実な治療法を見つけようと考えております。」
「悪化することはあるのか?」
「今のところはございません。」
「そうか…。」
と言って、皇帝は考え込み、しばらくすると、侍女に紙とインクを持ってくるように言った。
皇帝はペンを走らせるとこう言った。
「許可しよう。だが、この条件に同意するならな。」
皇帝の言う条件とは、経過を必ず詳しく報告すること、治療後の皇后の様子を見に来ること、騎士団の仕事が疎かにならないようにすること、最善を尽くすこと、だった。
「分かりました。」
と言って、ルーチェはその契約書にサインをした。
「皇宮の出入りが自由にできるように、これを渡しておこう。」
と言って、皇帝は、金出できた皇族の家紋が刻まれたコインに紐を通したものを渡した。
「光栄に存じます。」
(はっきり言って、皇后陛下の治療法、騎士団の仕事、社交界への顔出し、そしてパパの補佐を全てこなすのは難しい。というかできるか分からない…。だけどやらなくちゃ信頼も何もかも失ってしまう…。やるしかない…!)
ルーチェは皇后を部屋まで送る途中にこう言った。
「いつからにしましょうか。」
皇后は
「これといってすることも無いし、令嬢の日程に合わせて貰って結構よ。」
と言った。
「頻度は、2日か3日に1回と考えているのですがよろしいでしょうか?」
「もちろん。」
と言って皇后は頷いた。
「…出来れば今日からというのはできるかしら…?」
「できますが、お急ぎですか?」
と聞いた。
「えぇ。早めにした方がいいでしょう?」
「確かにそうですね。あ、あと…。」
と言って、ルーチェはポケットの中をあさり、ブローチを取り出した。
「魔道具です。急ぎの連絡の時にお使いください。」
と言って皇后に渡した。
「ありがとう。」
と、皇后は微笑んだ。
部屋の前に着くと
「入って。」
と皇后が言った。
「失礼致します。」
と言って入った。
(魔力は使わないのが1番だけど…。皇后陛下の場合は仕方なさそうね…。)
皇后はベッドに座った。
(本当に陛下は姿勢がいい…!)
「失礼します。」
と言って、額を触った。
「医者はだいたい手を触るのに、魔術師は額なのね。」
「魔術師によりますけど、私は額が1番状況を掴みやすいのです。」
(うーん、あまり体には…。あれ、これって運動不足なのでは…?皇后陛下は、あまり部屋の外に出られないからそれも有り得る。日光を浴びてないからかもしれない…。どっちだろう。)
ルーチェは額から手を離すと少し考えた。
「陛下、普段あそこのカーテンは空けられますか?」
「開けないけれど…。それが問題なの…?」
と、皇后が口を開き、話し始めた。
「医者から、回復の見込みがないと告げられました…。」
皇帝は紅茶を飲もうとしていた手を止めた。
「聞き間違えか?余も最近耳が遠くなってきてな。」
と、冗談言うように笑った。
「いいえ、聞き間違えなどではございません。私に回復の見込みがないと言われたのです。」
皇帝は少し言葉につまり
「こ…皇宮医が、手を挙げたということか…?」
「医療では無理だと。そこで私から公爵令嬢に頼んだのです。試すだけでも良いから、治療をしてくれ、と。そうしたら、陛下の許可を頂けたら、と返答されたので許可を貰いに来ました。」
皇帝は、ルーチェを見ると
「もう治療法は見つかっているのか?」
と、言った。ルーチェは、
「何種類か方法はありますが、まだ皇后陛下の病の進行などが詳しく分かっていないため、陛下を担当された医者様から聞いたりして確実な治療法を見つけようと考えております。」
「悪化することはあるのか?」
「今のところはございません。」
「そうか…。」
と言って、皇帝は考え込み、しばらくすると、侍女に紙とインクを持ってくるように言った。
皇帝はペンを走らせるとこう言った。
「許可しよう。だが、この条件に同意するならな。」
皇帝の言う条件とは、経過を必ず詳しく報告すること、治療後の皇后の様子を見に来ること、騎士団の仕事が疎かにならないようにすること、最善を尽くすこと、だった。
「分かりました。」
と言って、ルーチェはその契約書にサインをした。
「皇宮の出入りが自由にできるように、これを渡しておこう。」
と言って、皇帝は、金出できた皇族の家紋が刻まれたコインに紐を通したものを渡した。
「光栄に存じます。」
(はっきり言って、皇后陛下の治療法、騎士団の仕事、社交界への顔出し、そしてパパの補佐を全てこなすのは難しい。というかできるか分からない…。だけどやらなくちゃ信頼も何もかも失ってしまう…。やるしかない…!)
ルーチェは皇后を部屋まで送る途中にこう言った。
「いつからにしましょうか。」
皇后は
「これといってすることも無いし、令嬢の日程に合わせて貰って結構よ。」
と言った。
「頻度は、2日か3日に1回と考えているのですがよろしいでしょうか?」
「もちろん。」
と言って皇后は頷いた。
「…出来れば今日からというのはできるかしら…?」
「できますが、お急ぎですか?」
と聞いた。
「えぇ。早めにした方がいいでしょう?」
「確かにそうですね。あ、あと…。」
と言って、ルーチェはポケットの中をあさり、ブローチを取り出した。
「魔道具です。急ぎの連絡の時にお使いください。」
と言って皇后に渡した。
「ありがとう。」
と、皇后は微笑んだ。
部屋の前に着くと
「入って。」
と皇后が言った。
「失礼致します。」
と言って入った。
(魔力は使わないのが1番だけど…。皇后陛下の場合は仕方なさそうね…。)
皇后はベッドに座った。
(本当に陛下は姿勢がいい…!)
「失礼します。」
と言って、額を触った。
「医者はだいたい手を触るのに、魔術師は額なのね。」
「魔術師によりますけど、私は額が1番状況を掴みやすいのです。」
(うーん、あまり体には…。あれ、これって運動不足なのでは…?皇后陛下は、あまり部屋の外に出られないからそれも有り得る。日光を浴びてないからかもしれない…。どっちだろう。)
ルーチェは額から手を離すと少し考えた。
「陛下、普段あそこのカーテンは空けられますか?」
「開けないけれど…。それが問題なの…?」
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