16 / 177
第十六話 模擬戦
しおりを挟む「あ~、にしてもヒマだな。よしっ! 模擬戦でもやるかっ!」
カルラさんは突然大声を上げたかと思えばこちらに向き直る。
ここ数日は魔物の襲撃もなくいたって平和だった。
その間、カルラさんもイザベラさんも天成器や闘気のことについて教えてくれた。
大雑把で感覚的だけど熱心に教えてくれるカルラさんと、意外と理論的に説明して教えてくれるイザベラさん。
二人共どうせ暇だからと言って教えてくれたけど、イザベラさんが教えてくれている最中ずっとソワソワしていたから、よっぽど暇なのが嫌だったのかもしれない。
「坊主、冒険者について教えて欲しいって言ってたよな。魔物との戦いもなかなか良かったが模擬戦を通じて教えられることもある。ほらっ」
ウキウキした笑顔でカルラさんは詰め寄り強引に腕を引っ張る。
イザベラさんもララットさんも諦めているのか近寄ろうともしない。
そのままカルラさんに連れられサラウさんに許可を貰いに行く。
「駄目です」
笑顔のカルラさんに対して真剣な顔のサラウさんは、開口一番はっきりと答えた。
「えーなんでだよ~」
「なんでではありません。カルラ、まだバヌーまでは遠いんですよ。模擬戦をするにしてもここには怪我をさせない専用の武器はありません。万が一怪我をしてしまった場合も回復魔法の使い手はいませんし、回復のポーションも数が限られているんですから」
「そんな~」
カルラさんは目に見えて落ち込んている。
さっきまで元気だったのにガックリと肩を落す。
最初に会ったときは凛とした印象だったけど、一緒に旅している子供っぽい所もある親しみやすい人だった。
嬉しいときや楽しいときは表情に出やすく、旅の途中も仲間たちにはずいぶん心を許してるのが伺えた。
「うっ、そ、そんな捨てられた子犬のような目をしても駄目です」
「ちょっとでいいんだよ~。坊主に対人戦も教えてやりたいじゃないか~」
甘えてくるカルラさんは庇護欲を掻き立てられるのかサラウさんも困り顔だ。
……対人戦か。
動物や魔物相手ばかりで経験はほとんどない。
父さんと少しだけ手合わせとして腕を見てもらっただけだ。
「……わかりました。では、次の休憩のときになにかできるか考えておきます」
「もちろん“小さな英雄”の戦いが見られるなら歓迎しますとも。ちょうど馬を休ませたいと考えていたので。この先に河原があります。そこで長めの休憩としましょう」
サラウさんがドルブさんに模擬戦のことを伝えると二つ返事で決まってしまった
河原につくと周囲に魔物がいないか確認する。
背の高い植物もなく視界が開けた場所なので、万が一魔物が接近してきてもすぐに分かるだろう。
いよいよ模擬戦が始まる。
サラウさんが川辺の広場の中央に立つ。
そこは三十mほどの開けた広場で、地面はしっかりと踏み固まり雑草もあまり生えていない。
広場の端には焚き火の跡と簡易な倒木の椅子があり、すぐ脇は玉砂利の多い川が広がる。
どうやらバヌーに行くのにこの川辺の広場で休憩するのはよくあることらしい。
「ルールを考えましたがまず怪我をしない、させないこと。幸い回復のポーションには余裕があり、ドルブさんも模擬戦の見学料替わりにポーションを提供してくれるそうです」
……ドルブさん、どれだけ楽しみにしてたんだ。
「カルラは身体に当たりそうなときは必ず寸止めすること。いつもイザベラと模擬戦してますから出来ますよね。クライ君はララットが加工してくれたこの矢じりのない矢を使って下さい」
ララットさんは昔は弓も使っていたらしい。
手渡された木の矢は少し荒い作りだけどきちんと飛びそうだ。
「残念ながら帝国にある闘技場のように手厚いサポートは出来ません。今回は臨時としてこの印を胸に付けて下さい。先に印に一撃加えた方を勝者とします」
幅広い布の中心に鉄の板のようなものが取り付けてある。
後ろに回ったララットさんが服の上からタスキをかけるように印を縛り付けてくれた。
ちょうど胸当てのようなものを付けている感じかな。
なるほど、この鉄板に攻撃が当たったら駄目なのか。
「クライ君に説明しておきますけど、模擬戦などの合意の元の戦闘行為ではカルマは上昇しません。カルマが上昇するのはあくまでも故意に相手を傷つける行為。今回は心配はいらないでしょう」
審理の神の判断は人の内面まで見通すと言う。
教会で真っ先に受けることになる倫理の授業。
そこで、街の子供たちは物事の善悪と倫理観、敬意を持って人に接する大切さを学ぶ。
カルラさんなら心配いらないな。
この人が悪意を持って傷つける所なんて想像も出来ない。
俺も矢じりはないとはいえ必要以上に傷つけないよう気を付けないと。
「いいですね、多少の傷は治せますがくれぐれも大きな怪我をしない、させないように。熱中しすぎては駄目ですよ」
カルラさんと二人、川辺りの広場に立つ。
間の距離は十m。
広場がそれほど広くないから仕方ないけど、矢で射抜くには少し近い。
深呼吸して気持ちを落ち着ける。
……緊張してきた。
心の準備が整う前にサラウさんが始まりの号令をかける。
「用意はできましたか? ……では、始めっ!」
「エルラっ!」
カルラさんの右手に集まる光の粒子。
走りだすと同時に片手剣の天成器エルラさんを手元に出現させる。
……接近される前に牽制しないと。
左右に蛇行しながら近づくカルラさんの印目掛けて連続で矢を放つ。
一つ、二つと躱され、三射目でなんとかカルラさんに防御させることに成功した。
「矢の狙いはなかなか正確だな。動きを予測してるのか避けづれえ。だが、まだ遠慮が見える」
そうは言っても撃ちづらい。
カルラさんには色々教わっていてお世話になっている。
どうしても狙いが甘くなってしまう。
(カルラもああ言ってるんだ。冒険者の先輩に胸を借りるつもりで挑んでいけばいいじゃないか)
(いや、そうかもしれないけど……)
「気にせず撃ってこいっ! そのままなら模擬戦にならないぞっ!」
カルラさんは戦いを促しながらも突っ込んでくる。
……覚悟を決めるしかないか。
弓を構え直すとそれを見て嬉しそうに笑う。
今度はしっかりと狙って矢を放つ。
しかし、矢の速度に慣れたのか、だんだんと撃った矢を切り払われてしまう。
印を狙った下からの鋭い切り上げを既のところで躱した。
「よく避けたな。そうこなくっちゃなっ!」
再び接近してくるカルラさん。
回避したことで僅かに空いた距離が無くなる前に、腰に付けたマジックバックに手を突っ込む。
振り下ろされる斬撃に取り出した盾を合わせた。
甲高い音をたて防ぐ。
そのまま連続で斬りかかるカルラさんを押し返すように大きく弾いた。
上手く防げたと思ったけどカルラさんは余裕の笑みを崩さない。
「それがミノタウロスの攻撃をことごとく防いだ盾術か。でも、私に通用するかな」
「カルラ、教えてあげなさい。冒険者には色んな戦い方があるってことを」
カルラさんとエルラさんの気迫が伝わってくるようだ。
戦いを楽しむ心と攻略してやるという強い想い。
裂帛の気合が広場に充満する。
知らず緊張しているのか手が震えた。
「……素直に負けるつもりはありません。行きますっ!」
「クライ、負けるな!」
冒険者としてもまだまだ初心者で教わってばかりだけどいままで培ってきた経験はある。
一直線に接近してくるカルラさん。
また距離を詰められるのはマズい。
地面を蹴り後ろに大きく下がる。
カイトシールドは身体に見合わない大きさだった。
それに比べてマルクさんにおすすめされたトレントの盾は、軽く取り回しやすい。
弓と盾を使い分けられるように出発までに何度も練習した。
後退し、距離を取るよう移動しながら印目掛けて矢を放つ。
距離を詰められれば即座に盾を構え備える。
よし、上手く出来てる。
「やるな、弓も盾も上手く使ってる。矢もさっきより断然避けづらくなってきた」
互いに動きながら攻撃を当てる隙を伺う。
牽制の矢を放ちながら遠ざけようと動く俺と、矢を切り払い回避しながらも近づこうとするカルラさん。
互いに対象的な動きをしながらも一歩先を行ったのはカルラさんだった。
気づくといつの間にか足場の悪い砂利のある場所まで動かされていた。
急に変わる足元の感覚。
凸凹のある石に足元が不安定で覚束ない。
順調に距離を取れているつもりだったのに、それはカルラさんの誘導された結果だった。
体勢の崩れた隙を見逃さずカルラさんが剣を高く構える。
上段から振り下ろしの斬撃がくる、そう思って盾を構えると何故か衝撃が襲って来ない。
フェイントっ!?
構えた盾の下から押されるような衝撃がくる。
蹴りだ。
盾を引き剥がすかのように、高く上に衝き上げる蹴撃。
なんとか盾を手放さず持ち堪えたのはただ運が良かっただけだろう。
追撃はなかった。
たたらを踏みつつも離れる。
「天成器は強力な武器だが、それに気を取られてばかりじゃいけない。そらっ、次はこうだっ!」
横振りの斬撃をトレントの盾で弾く。
すると予想もしていなかったものが顔面目掛けて飛んできた。
石礫っ!?
さっきの蹴りのときに掴んでいたのか!
飛来する複数の石を咄嗟に盾を戻して防ぐ。
だが、その行動は安易な選択だった。
「ほらっ、隙だらけだぞっと!」
「ぐっ!」
腹部を蹴られ吹き飛ぶ。
「カルラっ! 怪我させないようにって言ったじゃない!」
「いや~、悪い悪い。つい夢中になっちまった。」
吹き飛びはしたけどダメージは少ない。
「まだ、やれるよな」
「もちろんです」
互いの胸の印には一度も攻撃は当たっていない。
まだ、勝負はついてない。
「最後はこれだ。【変形:魔力刃大剣】」
片手剣の天成器エルラさんが姿を変える。
変化の過程は僅かなものだったが結果は劇的だった。
剣身についた鍔元の三角形のパーツが中央から二つに割れると、そこから剣身を覆うように光が溢れる。
光は片手剣の二倍ほどの幅と長さをもつ光の刃を作り出した。
天成器の変形、その中でも威力に優れた光の刃。
エルラさんの基本形態は片手剣の姿だと言う。
光刃は威力に優れる代わりに燃費が悪くすぐにEPが尽きてしまう短期決戦用の形態だそうだ。
ちなみにEPはステータスにある天成器の項目のものから先に減少していくが、使い手が魔力を注ぐことでも肩代わりすることも出来るらしい。
目の前には光輝く大剣。
脳裏に思い出すのはオークを両断する姿。
あんなもの防げるのか?
「カルラっ! それは危険過ぎます!」
「大丈夫だってなにも問題はない。そらっ、行くぞっ!」
先程とは全く違うリーチの長さ。
大きさは変わっても移動速度は変化がない。
どうやら形態が変わったことによる重さの変化はないようだ。
なんとか近づけまいと牽制の矢を放つが光刃を盾に弾かれる。
止められない。
光輝く大剣が勢いよく振り下ろされる。
トレントの盾で受け流す。
気合と共に掲げると、何故か狙いは脇に逸れて光刃は地面に突き刺さった。
それは一瞬の出来事だった。
気付けば光刃を地面に突き刺したまま、背後にカルラさんが回り込んでいる。
振り向くとコツンと胸に付けた印が鳴る。
ノックをするようにカルラさんが叩いたからだ。
模擬戦はそれで終わり。
あっさりとした決着だった。
1
あなたにおすすめの小説
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
盾の間違った使い方
KeyBow
ファンタジー
その日は快晴で、DIY日和だった。
まさかあんな形で日常が終わるだなんて、誰に想像できただろうか。
マンションの屋上から落ちてきた女子高生と、運が悪く――いや、悪すぎることに激突して、俺は死んだはずだった。
しかし、当たった次の瞬間。
気がつけば、今にも動き出しそうなドラゴンの骨の前にいた。
周囲は白骨死体だらけ。
慌てて武器になりそうなものを探すが、剣はすべて折れ曲がり、鎧は胸に大穴が空いたりひしゃげたりしている。
仏様から脱がすのは、物理的にも気持ち的にも無理だった。
ここは――
多分、ボス部屋。
しかもこの部屋には入り口しかなく、本来ドラゴンを倒すために進んできた道を、逆進行するしかなかった。
与えられた能力は、現代日本の商品を異世界に取り寄せる
【異世界ショッピング】。
一見チートだが、完成された日用品も、人が口にできる食べ物も飲料水もない。買えるのは素材と道具、作業関連品、農作業関連の品や種、苗等だ。
魔物を倒して魔石をポイントに換えなければ、
水一滴すら買えない。
ダンジョン最奥スタートの、ハード・・・どころか鬼モードだった。
そんな中、盾だけが違った。
傷はあっても、バンドの残った盾はいくつも使えた。
両手に円盾、背中に大盾、そして両肩に装着したL字型とスパイク付きのそれは、俺をリアルザクに仕立てた。
盾で殴り
盾で守り
腹が減れば・・・盾で焼く。
フライパン代わりにし、竈の一部にし、用途は盛大に間違っているが、生きるためには、それが正解だった。
ボス部屋手前のセーフエリアを拠点に、俺はひとりダンジョンを生き延びていく。
――そんなある日。
聞こえるはずのない女性の悲鳴が、ボス部屋から響いた。
盾のまちがった使い方から始まる異世界サバイバル、ここに開幕。
【AIの使用について】
本作は執筆補助ツールとして生成AIを使用しています。
主な用途は「誤字脱字のチェック」「表現の推敲」「壁打ち(アイデア出しの補助)」です。
ストーリー構成および本文の執筆は作者自身が行っております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる