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一章
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健司と暮らす家に帰ると、珍しくまだ彼が帰ってきていなかった。
がらんとした部屋に散らかった2人分の服をまとめて洗濯機に放り込み、俺は1人で作り置きの食事を温める。健司に外で食べて来るのかメッセージで尋ねると、もう帰るとすぐに返事が来た。
健司もいるなら味噌汁くらいは作るかと思い立って、冷蔵庫に余っていた野菜を適当に切る。多少傷んでいても気にせず、大きさを揃えてカットする。それを片手鍋に入れて火を入れた。
しばらくして、味噌を溶き始めたタイミングでドアが開き、健司が靴を脱いで上がってきた。
「何作ってんの」
「味噌汁。見れば分かるだろ。つか重いって、もうできるからあっち行ってろ」
「えー」
後ろからじゃれ付くように健司が抱きついて、肩に顎を乗せて俺の手元を覗き込んでいる。健司は昔からスキンシップが激しい。暑苦しいし鬱陶しいのだが、いつもの事なので剥がすこともせずに俺は味噌を全て解くと、煮立ってしまう前に火を止める。
「良い匂いする。俺お前の味噌汁好きだよ」
「そりゃどうも。ほら、お椀出せって」
そう言うと健司はしぶしぶ離れて、2人分の食器を取り出して俺に手渡す。温めた食事も皿に盛り付けて、いつものように狭いテーブルに2人向かい合って座った。
「美味い。……時々不安になる。俺、お前の料理に慣れたら他の人と暮らせなくなりそう」
「別にそんなことないだろ。普通だよ」
「夕希がずっと作ってくれりゃいいのに」
「はは………なんだよそれ」
プロポーズ?と冗談めかそうとして、俺はやめた。
健司とは大学時代に知り合ってから、なんだかんだでずっと一緒にいる。お互い気の置けない友人として信頼しているが、本当に時折、こういう風に何か垣根を、越えそうになる瞬間があった。
俺から近づくこともあれば、今日みたいに健司から近寄ることもある。だけどお互い何かに恐れるように、それ以上は何も言わない。
少しの沈黙の後、俺は仕事の話をした。
「そうだ。次、家事代行の仕事でさ、デッサンモデル頼まれたんだよ。すごい久々だしストレッチしておこうかな」
「デッサンモデル?……なんで?家事じゃねえだろそれ」
「そうなんだけど、追加で手当貰えるし。基本あんまり断っちゃだめなんだよ、うちは」
「………ふぅん。ヌードじゃないよな?」
「さぁ。流石に違うんじゃね?」
口に入れた生姜焼きは、まだ中心が冷たいままだった。健司を見ると特に気にした様子も無かったので、そのまま食事を続ける。
健司は何か言いかけて、飲み込むように黙ってしまう。
何かを心配していそうな、それとももっと別の感情を抱いていると匂わせるような。そんなそぶりを見せる健司に気が付かないふりをして、俺は空いた食器を片付け始めた。
-----
家事代行の仕事の日。俺がほんの少し緊張してチャイムを押すと、程なくして間宮さんが扉を開ける。いつも通りのやり取りをいくつかした後で、最後に間宮さんは付け足す。
「15時くらいに1時間ほど、書斎に来てくれないか」
「ええ。……モデルですか?」
「ああ、その時間帯が1番綺麗に日差しが入るんだ。仕事は頼んでいた分で構わないから」
なんでもないように微笑んで返事をする。間宮さんはいつも通り先に書斎に戻ってしまった。
1人になってから、俺は一度息をついてしまった。ただモデルを頼まれただけなのにこうも緊張するのは、あの青年が頭を過ぎるからだった。
書斎の革張りのソファに気怠げに寝そべった彼の、あまりにも雄弁だったあの熱っぽい目。生々しい表情が頭から離れなかった。あの場所に間宮さんと2人きりになると思うと、少し息が詰まる思いになる。
溜まった仕事を片付けていると時間が経つのはあっという間だった。約束の時間になり、汗を拭って軽くシャツを整えてから、俺は書斎までの階段を登る。
ノックをして扉を開けた。書斎は空調が効いていて、ひんやりとした空気が素肌を撫でた。
デスクに向かっていた間宮さんは俺に気がついて、ほんの少しだけ表情を緩ませる。適当にかけておいてくれ、と一言残して奥の方に行ってしまった。
しばらくして大判の木炭紙とイーゼルを持って間宮さんが戻って来る。木炭の柔らかい香りがどこか懐かしかった。間宮さんは入り口に立ち尽くす俺を見て、ふふ、と小さく笑った。
「どうしてそんな強張った表情をしているんだ。……取って食ったりはしないよ」
普段は冷たい表情が多いが、間宮さんは笑うと少しだけ幼く見える。目元に皺がよると、親しみやすく感じるのかもしれない。
俺は曖昧に返事をして、言われるがままにソファに座った。確かに日差しがうまく小窓から入って、服の凹凸に沿って色濃く影が落ちるのが分かった。
「ラフに描くだけだ、10分間隔でポーズは中断してもらって構わない」
「………あの、服は」
「そのままでいいよ。脱ぎたいのなら別に、僕は止めないが」
そう揶揄うように言われ、かっと顔に血が昇るのが分かる。恥ずかしさを誤魔化すように、このままでお願いしますと小さい声で俺は言った。
彼がイーゼルと向き合ったのを見て、ソファに脚を乗せて座り直して、気持ち肩を張って姿勢を正す。片腕を持ち上げて頭上で肘を曲げる。身体で大きく三角形を作るイメージで、と昔モデルをやっていた時に言われていた。顔を背けて目線を伏せて、なるべく身体をずらさないようにゆっくりと呼吸をする。
しばらくすると、粗い目の紙の上を木炭が滑る、独特な音が響き始める。自然光は陰影の変化が早い。思い切った大きな動きで間宮さんは描いているらしく、ざり、と大胆な音が聞こえていた。
「……相田くんは、この仕事以外には何かしているのかい」
すこし時間が経ったころ。木炭の削れる音は途切れさせないまま、間宮さんが俺にそう話しかけてきた。
「僕ですか?……ええと。一応本業は、役者なんです」
ポーズを崩さないで、俺は正直に答える。間宮さんは少し黙ってから、探るように俺に言った。
「古橋先生のところの役者かい」
「………っえ、ええ。そうです」
「腑に落ちたよ。春頃にやっていた……前回の公演にも出ていただろう」
「はい。ほんの……端役でしたが」
「通りで、見覚えがあったはずだ。覚えているよ。古橋先生とは知り合いでね、ちょうど、招待していただいていたんだ」
「…………えっ!」
俺は思わず、間宮さんの方を勢いよく向いてしまう。俺がポーズを崩したせいで、間宮さんは木炭紙から目を離してほんの少し笑った。
俺は慌てて元に戻ろうとするが、少し休憩しなさいと間宮さんは言ってくれた。
詳しく聞くと間宮さんは、俺が名前のついた役をもらった公演にたまたま来ていたと言っていた。
俺は今まで顔を指されたことも無ければ、知り合い以外の誰かにこんな風に気が付いてもらえた経験も無かった。だからなのか、なんだかそわそわと落ち着かない気持ちになってしまう。
間宮さんはそんな俺に呆れることなく、時折笑顔を見せながら古橋先生との話も聞かせてくれた。観劇について話す間宮さんはどこか楽しげで、生々しいまでの色気を隠しもせずに書斎から出てきた時の彼とは、まるで別人のようだった。俺はその変化に戸惑いつつも、真剣に間宮さんの話に耳を傾ける。
「あの時も、綺麗な役者だと思ったんだよ。手足も首も細くて長いと、舞台で映えるじゃないか」
間宮さんはまたそう言って俺を褒める。そんな風に他人から言われた事などなく、どこか卑屈になっていた俺はつい乾いた笑い声と共に、不安を溢してしまった。
「……そう言ってくださったのは、間宮さんが初めてですよ。役者業で全然食えてないから、この仕事も続けているわけですし。自分の魅せ方も、強みを活かすのも、俺は分からないし、できないんです」
数年間かけた積み上げた不安や暗い感情が、つい、ぽろりと口をついで出てしまった。
すみません突然こんな話をして、と俺が慌てて謝ると、間宮さんはどこか真剣な表情で、顎に指先を添えて何か考え込むような表情をしている。そしてしばらくしてから、俺に向かって言った。
「視線を移す際に、一度瞬きを挟むように変えてごらん」
「……………え?」
「演技の話だよ。まあこのくらいなら、日常に取り入れてしまえれば手っ取り早いがね。人と目を合わせる時、一度目線を下げてからゆっくり見上げるんだよ。打つ手を失って途方に暮れているのなら、試してみるといい」
彼は淡々と告げると、またイーゼルに視線を戻す。俺は唐突に言われたアドバイスを上手く飲み込めないまま、慌ててポーズを取り直した。
間宮さんの一言は、波紋となってざわざわと心の中に留まった。どこか塞ぎ込みそうになっていた俺にとって、それは思いがけず降ってきた細くしなやかな糸のようだった。
がらんとした部屋に散らかった2人分の服をまとめて洗濯機に放り込み、俺は1人で作り置きの食事を温める。健司に外で食べて来るのかメッセージで尋ねると、もう帰るとすぐに返事が来た。
健司もいるなら味噌汁くらいは作るかと思い立って、冷蔵庫に余っていた野菜を適当に切る。多少傷んでいても気にせず、大きさを揃えてカットする。それを片手鍋に入れて火を入れた。
しばらくして、味噌を溶き始めたタイミングでドアが開き、健司が靴を脱いで上がってきた。
「何作ってんの」
「味噌汁。見れば分かるだろ。つか重いって、もうできるからあっち行ってろ」
「えー」
後ろからじゃれ付くように健司が抱きついて、肩に顎を乗せて俺の手元を覗き込んでいる。健司は昔からスキンシップが激しい。暑苦しいし鬱陶しいのだが、いつもの事なので剥がすこともせずに俺は味噌を全て解くと、煮立ってしまう前に火を止める。
「良い匂いする。俺お前の味噌汁好きだよ」
「そりゃどうも。ほら、お椀出せって」
そう言うと健司はしぶしぶ離れて、2人分の食器を取り出して俺に手渡す。温めた食事も皿に盛り付けて、いつものように狭いテーブルに2人向かい合って座った。
「美味い。……時々不安になる。俺、お前の料理に慣れたら他の人と暮らせなくなりそう」
「別にそんなことないだろ。普通だよ」
「夕希がずっと作ってくれりゃいいのに」
「はは………なんだよそれ」
プロポーズ?と冗談めかそうとして、俺はやめた。
健司とは大学時代に知り合ってから、なんだかんだでずっと一緒にいる。お互い気の置けない友人として信頼しているが、本当に時折、こういう風に何か垣根を、越えそうになる瞬間があった。
俺から近づくこともあれば、今日みたいに健司から近寄ることもある。だけどお互い何かに恐れるように、それ以上は何も言わない。
少しの沈黙の後、俺は仕事の話をした。
「そうだ。次、家事代行の仕事でさ、デッサンモデル頼まれたんだよ。すごい久々だしストレッチしておこうかな」
「デッサンモデル?……なんで?家事じゃねえだろそれ」
「そうなんだけど、追加で手当貰えるし。基本あんまり断っちゃだめなんだよ、うちは」
「………ふぅん。ヌードじゃないよな?」
「さぁ。流石に違うんじゃね?」
口に入れた生姜焼きは、まだ中心が冷たいままだった。健司を見ると特に気にした様子も無かったので、そのまま食事を続ける。
健司は何か言いかけて、飲み込むように黙ってしまう。
何かを心配していそうな、それとももっと別の感情を抱いていると匂わせるような。そんなそぶりを見せる健司に気が付かないふりをして、俺は空いた食器を片付け始めた。
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家事代行の仕事の日。俺がほんの少し緊張してチャイムを押すと、程なくして間宮さんが扉を開ける。いつも通りのやり取りをいくつかした後で、最後に間宮さんは付け足す。
「15時くらいに1時間ほど、書斎に来てくれないか」
「ええ。……モデルですか?」
「ああ、その時間帯が1番綺麗に日差しが入るんだ。仕事は頼んでいた分で構わないから」
なんでもないように微笑んで返事をする。間宮さんはいつも通り先に書斎に戻ってしまった。
1人になってから、俺は一度息をついてしまった。ただモデルを頼まれただけなのにこうも緊張するのは、あの青年が頭を過ぎるからだった。
書斎の革張りのソファに気怠げに寝そべった彼の、あまりにも雄弁だったあの熱っぽい目。生々しい表情が頭から離れなかった。あの場所に間宮さんと2人きりになると思うと、少し息が詰まる思いになる。
溜まった仕事を片付けていると時間が経つのはあっという間だった。約束の時間になり、汗を拭って軽くシャツを整えてから、俺は書斎までの階段を登る。
ノックをして扉を開けた。書斎は空調が効いていて、ひんやりとした空気が素肌を撫でた。
デスクに向かっていた間宮さんは俺に気がついて、ほんの少しだけ表情を緩ませる。適当にかけておいてくれ、と一言残して奥の方に行ってしまった。
しばらくして大判の木炭紙とイーゼルを持って間宮さんが戻って来る。木炭の柔らかい香りがどこか懐かしかった。間宮さんは入り口に立ち尽くす俺を見て、ふふ、と小さく笑った。
「どうしてそんな強張った表情をしているんだ。……取って食ったりはしないよ」
普段は冷たい表情が多いが、間宮さんは笑うと少しだけ幼く見える。目元に皺がよると、親しみやすく感じるのかもしれない。
俺は曖昧に返事をして、言われるがままにソファに座った。確かに日差しがうまく小窓から入って、服の凹凸に沿って色濃く影が落ちるのが分かった。
「ラフに描くだけだ、10分間隔でポーズは中断してもらって構わない」
「………あの、服は」
「そのままでいいよ。脱ぎたいのなら別に、僕は止めないが」
そう揶揄うように言われ、かっと顔に血が昇るのが分かる。恥ずかしさを誤魔化すように、このままでお願いしますと小さい声で俺は言った。
彼がイーゼルと向き合ったのを見て、ソファに脚を乗せて座り直して、気持ち肩を張って姿勢を正す。片腕を持ち上げて頭上で肘を曲げる。身体で大きく三角形を作るイメージで、と昔モデルをやっていた時に言われていた。顔を背けて目線を伏せて、なるべく身体をずらさないようにゆっくりと呼吸をする。
しばらくすると、粗い目の紙の上を木炭が滑る、独特な音が響き始める。自然光は陰影の変化が早い。思い切った大きな動きで間宮さんは描いているらしく、ざり、と大胆な音が聞こえていた。
「……相田くんは、この仕事以外には何かしているのかい」
すこし時間が経ったころ。木炭の削れる音は途切れさせないまま、間宮さんが俺にそう話しかけてきた。
「僕ですか?……ええと。一応本業は、役者なんです」
ポーズを崩さないで、俺は正直に答える。間宮さんは少し黙ってから、探るように俺に言った。
「古橋先生のところの役者かい」
「………っえ、ええ。そうです」
「腑に落ちたよ。春頃にやっていた……前回の公演にも出ていただろう」
「はい。ほんの……端役でしたが」
「通りで、見覚えがあったはずだ。覚えているよ。古橋先生とは知り合いでね、ちょうど、招待していただいていたんだ」
「…………えっ!」
俺は思わず、間宮さんの方を勢いよく向いてしまう。俺がポーズを崩したせいで、間宮さんは木炭紙から目を離してほんの少し笑った。
俺は慌てて元に戻ろうとするが、少し休憩しなさいと間宮さんは言ってくれた。
詳しく聞くと間宮さんは、俺が名前のついた役をもらった公演にたまたま来ていたと言っていた。
俺は今まで顔を指されたことも無ければ、知り合い以外の誰かにこんな風に気が付いてもらえた経験も無かった。だからなのか、なんだかそわそわと落ち着かない気持ちになってしまう。
間宮さんはそんな俺に呆れることなく、時折笑顔を見せながら古橋先生との話も聞かせてくれた。観劇について話す間宮さんはどこか楽しげで、生々しいまでの色気を隠しもせずに書斎から出てきた時の彼とは、まるで別人のようだった。俺はその変化に戸惑いつつも、真剣に間宮さんの話に耳を傾ける。
「あの時も、綺麗な役者だと思ったんだよ。手足も首も細くて長いと、舞台で映えるじゃないか」
間宮さんはまたそう言って俺を褒める。そんな風に他人から言われた事などなく、どこか卑屈になっていた俺はつい乾いた笑い声と共に、不安を溢してしまった。
「……そう言ってくださったのは、間宮さんが初めてですよ。役者業で全然食えてないから、この仕事も続けているわけですし。自分の魅せ方も、強みを活かすのも、俺は分からないし、できないんです」
数年間かけた積み上げた不安や暗い感情が、つい、ぽろりと口をついで出てしまった。
すみません突然こんな話をして、と俺が慌てて謝ると、間宮さんはどこか真剣な表情で、顎に指先を添えて何か考え込むような表情をしている。そしてしばらくしてから、俺に向かって言った。
「視線を移す際に、一度瞬きを挟むように変えてごらん」
「……………え?」
「演技の話だよ。まあこのくらいなら、日常に取り入れてしまえれば手っ取り早いがね。人と目を合わせる時、一度目線を下げてからゆっくり見上げるんだよ。打つ手を失って途方に暮れているのなら、試してみるといい」
彼は淡々と告げると、またイーゼルに視線を戻す。俺は唐突に言われたアドバイスを上手く飲み込めないまま、慌ててポーズを取り直した。
間宮さんの一言は、波紋となってざわざわと心の中に留まった。どこか塞ぎ込みそうになっていた俺にとって、それは思いがけず降ってきた細くしなやかな糸のようだった。
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