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追放聖女のもふもふスローライフ
第8話 嵐の終わりと庭掃除
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目を覚ますと見知らぬ天井が目に入ってきた。
「……知らない、天井だ」
定番のネタをやってみる。
私はどうしたんだっけ? うん、魔力切れで倒れちゃったのか。……マナポも作っておかなきゃなぁ。
周りを見渡すが誰もいない。どうやら宿屋の一室のようだ。
その時、扉が開いてロゼが部屋に入ってきた。
「リリアナ!」
ロゼは目を覚ました私を見て飛びついてくる。もふぞーも一緒だ。
「……良かった……」
二人の顔が、心配でぐちゃぐちゃに歪んでいるのを見て、胸がちくりと痛んだ。
……ごめん、心配かけちゃったね。
それにしても――ジャンさんは?
確か、助かったって声が聞こえた気がするけど……。
……うん、良かった。誰も犠牲にならなかったんだ。
それにしてもあの力……
始めに違和感を感じたのはアリサの傷を治した時。その後はポーションを作る時。明らかに私の聖女の力は上がっていた。
考えられるとすれば、追放された怒りによって目覚めた伝説の聖女、スーパーリリアナ。だけど私は追放されたことをそんなに気にしてはいない。むしろ解放感のほうが強いくらいだ。
後の可能性は……
じいぃぃぃ……
私は相棒の白い毛玉を見つめた。
「ねぇもふぞー、私の力が上がったことについて、あなたなにか心当たりない?」
「キュッ!」
もふぞーは一鳴きするが、これはどういう反応だろう。
「聖女様!」
その瞬間、バタバタと足音が響き、村人が集まってきた。ケイトさんとアリサ、ゴードンさんにジョセリンさん、それから呼びに来た人、他にもたくさんの村人たちが部屋になだれ込んできた。
「もう、大丈夫なのかい?」
「おねーちゃん、よかった……!」
「うん、心配かけてごめんなさい。ただの魔力切れで倒れただけだからちょっと休めば大丈夫」
「なら良かった。ありがとう、あんたのおかげでジャンのやつが助かった」
「聖女様バンザーイ!」
誰かがそう言うと、村人たちが口々に声を合わせ始めた。
『聖女様バンザーイ、バンザーイ、バンザーイ』
流石にそれは恥ずかしいからやめてほしい……
どうやら倒れた私をここまで運んでくれたのはロゼらしい。「私がやる」って言って念動力でベッドまで運んだんだとか。
体重的に動かすの無理って言ってたのに……
「頑張った」
ロゼはそう言って胸を張った。
「ああ、凄かったよな。あんなの初めて見た!」
村人たちは初めて見た念動力に興奮していた。
まあ、そうだよね。ロゼのことも村人たちにちゃんと説明しなきゃね。
窓から外を見るとすでに日が照っていた。
長い嵐の一夜は終わったのである。
* * *
「聖女様、少しお聞きしたいんですが……あ、俺、村の青年団のリーダーを務めてるディアンといいます」
ああ、この人、私を呼びに来てくれた人だ。
「聖女様の屋敷の庭……随分と荒れてますけど、あれ、何かの意図でああしてるんですか?」
……うん、そんなわけないよね。
単に私が草むしりをサボってただけです。
「特にそういうわけではないけど……」
「でしたら、もしよければ、俺たちで庭の手入れをさせてくれませんか?」
えっ、いいの? でも……なんだか悪い気がするなぁ。
「ありがたいけど、そこまでしてもらうわけには……」
「いえ、聖女様はジャンの命の恩人です。俺たちに恩返しをさせてください!」
ディアンの真剣な眼差しに、言葉が詰まった。
……ここまで言ってくれるなら、甘えてもいいのかな。
「……それじゃあ、お願いします」
私がそう答えると、ディアンの顔がぱっと明るくなった。
村人たちも頷き合い、ほっとしたような空気になる。
「それじゃあ、聖女様はもう少しここで休んでてください!」
まあ、早く屋敷に戻りたい気もするけど……多分庭掃除の音がうるさくて休めないだろうし、魔力もまだ回復しきってないので大人しくここで休むとしますかね。
「よし、お前ら!気合いいれて行くぞ!」
「「おお!」」
うん、完全に体育会系のノリだね。
まあ、庭掃除が終わるまで静かにここでのんびりしますか。
「キュキュゥ」
「チュンチュン」
――前言撤回。どうやらここも静かではないらしい。
窓の外に小鳥たちが集まって、もふぞーと会話らしきものを交わしていた。
ふと横を見ると、ロゼは力を使って疲れたのかベッドの上で気持ちよさそうに眠っていた。
* * *
庭掃除を終えた我が屋敷は、まるで別の建物のように見違えていた。草は綺麗に刈り取られ、長い間埋もれていた石畳が顔を出している。噴水は磨かれて澄んだ水を湛え、屋敷を覆っていた蔦も取り払われ、元々の真っ白い外壁が夕日に赤く染まっていた。
「裏の井戸も使えるようにしておきました!」
マジか……!
これで村の井戸まで行かなくて済むし、水も気兼ねなくジャバジャバ使える!
お風呂だって入れる!
……でもあの泉の水、ひんやりしてて気持ち良いんだよなぁ。
「皆さんありがとうございました」
「いえいえ、俺たちは聖女様に恩返しをしただけです!」
そう言って青年団の面々は晴れやかな笑顔で手を振り、帰っていった。
私は、屋敷の中へと入る。
さすがに屋敷の中までは任せられなかったから、中の掃除は自分でやらなきゃならないんだけどね。
うん……お風呂場も掃除しなきゃね……
さてと、今日も日課の水浴び行きますか。
昨日は嵐のせいで身体を拭くしかできなかったから、水浴びが楽しみだ。
……あ。そう言えば昨日の嵐、泉は大丈夫なんだろうか?
心の中に不安がよぎる。
私の心配をよそに泉は何もなかったかのように澄んだ水を湛えていた。
さっそく私はいつものように服を脱ぎ、水面に身体を沈める。一日ぶりの泉での水浴びはひんやりしてとても気持ちがいい。
「……ふぅ、気持ちいい」
いつものように、もふぞーはプカプカとしていて、ロゼは素足を泉にさらしている。
そう言えば、ここでの水浴びも慣れちゃったね。……ここで裸になることにも。
……いや、私露出趣味とかないからね! ……多分。
「キャキュゥ?」
もふぞーが私の顔を不思議そうに覗き込む。
――明日も頑張ろうね、もふぞー、ロゼ。
私は小さくつぶやき、もふぞーの背をそっと撫でた。
「……知らない、天井だ」
定番のネタをやってみる。
私はどうしたんだっけ? うん、魔力切れで倒れちゃったのか。……マナポも作っておかなきゃなぁ。
周りを見渡すが誰もいない。どうやら宿屋の一室のようだ。
その時、扉が開いてロゼが部屋に入ってきた。
「リリアナ!」
ロゼは目を覚ました私を見て飛びついてくる。もふぞーも一緒だ。
「……良かった……」
二人の顔が、心配でぐちゃぐちゃに歪んでいるのを見て、胸がちくりと痛んだ。
……ごめん、心配かけちゃったね。
それにしても――ジャンさんは?
確か、助かったって声が聞こえた気がするけど……。
……うん、良かった。誰も犠牲にならなかったんだ。
それにしてもあの力……
始めに違和感を感じたのはアリサの傷を治した時。その後はポーションを作る時。明らかに私の聖女の力は上がっていた。
考えられるとすれば、追放された怒りによって目覚めた伝説の聖女、スーパーリリアナ。だけど私は追放されたことをそんなに気にしてはいない。むしろ解放感のほうが強いくらいだ。
後の可能性は……
じいぃぃぃ……
私は相棒の白い毛玉を見つめた。
「ねぇもふぞー、私の力が上がったことについて、あなたなにか心当たりない?」
「キュッ!」
もふぞーは一鳴きするが、これはどういう反応だろう。
「聖女様!」
その瞬間、バタバタと足音が響き、村人が集まってきた。ケイトさんとアリサ、ゴードンさんにジョセリンさん、それから呼びに来た人、他にもたくさんの村人たちが部屋になだれ込んできた。
「もう、大丈夫なのかい?」
「おねーちゃん、よかった……!」
「うん、心配かけてごめんなさい。ただの魔力切れで倒れただけだからちょっと休めば大丈夫」
「なら良かった。ありがとう、あんたのおかげでジャンのやつが助かった」
「聖女様バンザーイ!」
誰かがそう言うと、村人たちが口々に声を合わせ始めた。
『聖女様バンザーイ、バンザーイ、バンザーイ』
流石にそれは恥ずかしいからやめてほしい……
どうやら倒れた私をここまで運んでくれたのはロゼらしい。「私がやる」って言って念動力でベッドまで運んだんだとか。
体重的に動かすの無理って言ってたのに……
「頑張った」
ロゼはそう言って胸を張った。
「ああ、凄かったよな。あんなの初めて見た!」
村人たちは初めて見た念動力に興奮していた。
まあ、そうだよね。ロゼのことも村人たちにちゃんと説明しなきゃね。
窓から外を見るとすでに日が照っていた。
長い嵐の一夜は終わったのである。
* * *
「聖女様、少しお聞きしたいんですが……あ、俺、村の青年団のリーダーを務めてるディアンといいます」
ああ、この人、私を呼びに来てくれた人だ。
「聖女様の屋敷の庭……随分と荒れてますけど、あれ、何かの意図でああしてるんですか?」
……うん、そんなわけないよね。
単に私が草むしりをサボってただけです。
「特にそういうわけではないけど……」
「でしたら、もしよければ、俺たちで庭の手入れをさせてくれませんか?」
えっ、いいの? でも……なんだか悪い気がするなぁ。
「ありがたいけど、そこまでしてもらうわけには……」
「いえ、聖女様はジャンの命の恩人です。俺たちに恩返しをさせてください!」
ディアンの真剣な眼差しに、言葉が詰まった。
……ここまで言ってくれるなら、甘えてもいいのかな。
「……それじゃあ、お願いします」
私がそう答えると、ディアンの顔がぱっと明るくなった。
村人たちも頷き合い、ほっとしたような空気になる。
「それじゃあ、聖女様はもう少しここで休んでてください!」
まあ、早く屋敷に戻りたい気もするけど……多分庭掃除の音がうるさくて休めないだろうし、魔力もまだ回復しきってないので大人しくここで休むとしますかね。
「よし、お前ら!気合いいれて行くぞ!」
「「おお!」」
うん、完全に体育会系のノリだね。
まあ、庭掃除が終わるまで静かにここでのんびりしますか。
「キュキュゥ」
「チュンチュン」
――前言撤回。どうやらここも静かではないらしい。
窓の外に小鳥たちが集まって、もふぞーと会話らしきものを交わしていた。
ふと横を見ると、ロゼは力を使って疲れたのかベッドの上で気持ちよさそうに眠っていた。
* * *
庭掃除を終えた我が屋敷は、まるで別の建物のように見違えていた。草は綺麗に刈り取られ、長い間埋もれていた石畳が顔を出している。噴水は磨かれて澄んだ水を湛え、屋敷を覆っていた蔦も取り払われ、元々の真っ白い外壁が夕日に赤く染まっていた。
「裏の井戸も使えるようにしておきました!」
マジか……!
これで村の井戸まで行かなくて済むし、水も気兼ねなくジャバジャバ使える!
お風呂だって入れる!
……でもあの泉の水、ひんやりしてて気持ち良いんだよなぁ。
「皆さんありがとうございました」
「いえいえ、俺たちは聖女様に恩返しをしただけです!」
そう言って青年団の面々は晴れやかな笑顔で手を振り、帰っていった。
私は、屋敷の中へと入る。
さすがに屋敷の中までは任せられなかったから、中の掃除は自分でやらなきゃならないんだけどね。
うん……お風呂場も掃除しなきゃね……
さてと、今日も日課の水浴び行きますか。
昨日は嵐のせいで身体を拭くしかできなかったから、水浴びが楽しみだ。
……あ。そう言えば昨日の嵐、泉は大丈夫なんだろうか?
心の中に不安がよぎる。
私の心配をよそに泉は何もなかったかのように澄んだ水を湛えていた。
さっそく私はいつものように服を脱ぎ、水面に身体を沈める。一日ぶりの泉での水浴びはひんやりしてとても気持ちがいい。
「……ふぅ、気持ちいい」
いつものように、もふぞーはプカプカとしていて、ロゼは素足を泉にさらしている。
そう言えば、ここでの水浴びも慣れちゃったね。……ここで裸になることにも。
……いや、私露出趣味とかないからね! ……多分。
「キャキュゥ?」
もふぞーが私の顔を不思議そうに覗き込む。
――明日も頑張ろうね、もふぞー、ロゼ。
私は小さくつぶやき、もふぞーの背をそっと撫でた。
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