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共同行動とマルイの発言
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俺とシュミートは2人で行動を共にすることにした。共同行動は禁止事項にはないし、俺はともかく、シュミートが1人の時にドラゴンに出くわしたら相当まずい。俺は大切な仲間をこれ以上、失いたくはない。
「ブルーナ君は大丈夫ですかな…」
「なあに言ってんだ。大丈夫に決まってんだろ。あいつは決闘でも優勝してるし、相当優秀な女騎士になるぜ」
「は、はあ…」
いくら励ましても、シュミートは浮かない顔をしていた。無理もない。いくらブルーナだとて、少なくとも20人以上はクラスメイトを殺しているドラゴンに立ち向かい、タダで済むはずがない。
シュミートと歩いている前は、オークとスライムと、あとなんだか名前ド忘れしちゃったよくわからない魔物しか出てこなかった。
俺はシュミートを元気づかせるために、スライム相手に「覚醒アクアソード」を使って見せた。すると、シュミートのツボにハマったみたいだ。
「な! そうだろ! 強すぎて笑えてくるだろ!」
「覚醒アクアソードって、パオロ君。いくらなんでも名前ダサすぎますぞ!」
そう言ってシュミートはイヒヒと笑い続けた。おいおい、嘘だろ。「覚醒アクアソード」はカッコいいだろうが。
「なんだと!? もういっぺん言ってみろ!」
「イヒヒヒヒ! 笑いすぎて確かに言えません!」
「この野郎!」
2人でじゃれあっていると、木の影から音が聞こえてきた。
「何かいるぞ!」
「俺だべ」
出てきたのはなんと、マルイだった。
「先生、どうしているんですか!?」
「今回の魔物サバイバルは中止にするべ」
「えっ、どうしてですか?」
「今、この近くにいるであろうドラゴンからは、魔物ではない何か別の力を感じるんだべ。だから、中止。お前らは俺と一緒にいろ」
「はい!」
俺達は口を揃えて返事をした。マルイは、今度は俺の顔をじっと見つめて言った。
「あのドラゴンは、パオロ。お前を狙っている」
「え…」
沈黙が流れる。どういうことだ? 俺がこの世界の主人公だからか? いや、そういう答えに逃げるのはもうやめようと心に誓ったはずだ。
「どうして、どうしてドラゴンはパオロ君を狙っているのですか?」
「わからん」
マルイはこちらを見ず、周りを警戒しながらぶっきらぼうに言い放った。
日は落ちてきている。後はとりあえず、俺達はジャングルを出るだけって、あれ? ブルーナは? ブルーナは無事なのか?
「先生、ブルー…」
キャーーーーー!!!
近くで、女性の甲高い悲鳴が聞こえる。その声は明らかに、ブルーナのものだった。
「ブルーナ君は大丈夫ですかな…」
「なあに言ってんだ。大丈夫に決まってんだろ。あいつは決闘でも優勝してるし、相当優秀な女騎士になるぜ」
「は、はあ…」
いくら励ましても、シュミートは浮かない顔をしていた。無理もない。いくらブルーナだとて、少なくとも20人以上はクラスメイトを殺しているドラゴンに立ち向かい、タダで済むはずがない。
シュミートと歩いている前は、オークとスライムと、あとなんだか名前ド忘れしちゃったよくわからない魔物しか出てこなかった。
俺はシュミートを元気づかせるために、スライム相手に「覚醒アクアソード」を使って見せた。すると、シュミートのツボにハマったみたいだ。
「な! そうだろ! 強すぎて笑えてくるだろ!」
「覚醒アクアソードって、パオロ君。いくらなんでも名前ダサすぎますぞ!」
そう言ってシュミートはイヒヒと笑い続けた。おいおい、嘘だろ。「覚醒アクアソード」はカッコいいだろうが。
「なんだと!? もういっぺん言ってみろ!」
「イヒヒヒヒ! 笑いすぎて確かに言えません!」
「この野郎!」
2人でじゃれあっていると、木の影から音が聞こえてきた。
「何かいるぞ!」
「俺だべ」
出てきたのはなんと、マルイだった。
「先生、どうしているんですか!?」
「今回の魔物サバイバルは中止にするべ」
「えっ、どうしてですか?」
「今、この近くにいるであろうドラゴンからは、魔物ではない何か別の力を感じるんだべ。だから、中止。お前らは俺と一緒にいろ」
「はい!」
俺達は口を揃えて返事をした。マルイは、今度は俺の顔をじっと見つめて言った。
「あのドラゴンは、パオロ。お前を狙っている」
「え…」
沈黙が流れる。どういうことだ? 俺がこの世界の主人公だからか? いや、そういう答えに逃げるのはもうやめようと心に誓ったはずだ。
「どうして、どうしてドラゴンはパオロ君を狙っているのですか?」
「わからん」
マルイはこちらを見ず、周りを警戒しながらぶっきらぼうに言い放った。
日は落ちてきている。後はとりあえず、俺達はジャングルを出るだけって、あれ? ブルーナは? ブルーナは無事なのか?
「先生、ブルー…」
キャーーーーー!!!
近くで、女性の甲高い悲鳴が聞こえる。その声は明らかに、ブルーナのものだった。
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