3 / 6
藍
しおりを挟む
次の日、大学の授業に出席した。
「湊、ちょっとノートの範囲教えてくれない?」
授業が終わり、俺は湊に今までの範囲の勉強を食堂で教わっていた。
すると後ろから誰かが俺の肩をたたいた。俺が振り向くと、
「久しぶりだね。神田くん。」
俺と湊はその姿を見たとき、目を見開いた。
「藍...坂...さん...?」
「そうだよ。久しぶりだね。」
しかも藍坂さんは高校のときの制服を着ていた。
「藍坂さん...なんで...そんな......死んだんじゃなかったのか?」
「私?私が死ぬの?アハハ。そんなバカな話やめてよ神田くん。」
「...でも湊が...」
「あぁ俺は藍坂が死んだことを知ってる。葬式も行ったし...確かなはずだぞ?!」
「え...私、やっぱりホントはここにいたらだめなんだ。」
「そ、そ、そんなことないよ!俺、藍坂さんに会えてめっちゃ嬉しい!」
「そうなんだ。私も神田くんに会えてめっちゃ嬉しい!」
「ってか藍坂、」
「なに?湊くん。」
「お前、何で高校の制服着てるの?」
「え?...あ...ホントだ。何でだろう......」
「何でだろうって自分で着たんじゃないのか?」
「いや、気がついたらこの格好でここにいて...神田くん達を見つけたから。」
「何も覚えてないのか?」
「えっと......私...なんでここにいるんだろう...。」
「え?嘘だろ。ほんとになにも覚えてないのか?昨日は何してたんだ?」
「昨日は......わからない。」
「わからないって...マジかよ。じゃあ悠斗とおんなじじゃんか。」
「神田くんと同じ?同じってどういうこと?」
「実はこいつ...」
「湊、俺から話すよ。」
「そうか。」
「実は俺、記憶が無いんだ。無いって言っても2年分の記憶がぽっかり抜けてる感じでさ。」
「そうだったんだ。でさ、さっき湊くんが言ってた、私が死んだっていうのは...?」
「それは...記憶が無いから俺は詳しいことがわからなくて。だから湊に聞いてくれ。」
「うん。わかった。」
「あ、藍坂さん...」
「なに?神田くん。」
「詳しく話をしたいんだ。だから家に来ないか?」
「わかった!行くよ。」
「じゃあ、授業も終わったから行こう。」
俺は湊と藍坂さんを連れて家に帰った。
家の玄関のドアを開けると、
「おかえり。神田悠斗、藍坂未菜。それと鶴田湊。」
俺の見知らぬ女性が家にいた。そして俺と藍坂さんと湊の名前を言ったのだ。
「湊、ちょっとノートの範囲教えてくれない?」
授業が終わり、俺は湊に今までの範囲の勉強を食堂で教わっていた。
すると後ろから誰かが俺の肩をたたいた。俺が振り向くと、
「久しぶりだね。神田くん。」
俺と湊はその姿を見たとき、目を見開いた。
「藍...坂...さん...?」
「そうだよ。久しぶりだね。」
しかも藍坂さんは高校のときの制服を着ていた。
「藍坂さん...なんで...そんな......死んだんじゃなかったのか?」
「私?私が死ぬの?アハハ。そんなバカな話やめてよ神田くん。」
「...でも湊が...」
「あぁ俺は藍坂が死んだことを知ってる。葬式も行ったし...確かなはずだぞ?!」
「え...私、やっぱりホントはここにいたらだめなんだ。」
「そ、そ、そんなことないよ!俺、藍坂さんに会えてめっちゃ嬉しい!」
「そうなんだ。私も神田くんに会えてめっちゃ嬉しい!」
「ってか藍坂、」
「なに?湊くん。」
「お前、何で高校の制服着てるの?」
「え?...あ...ホントだ。何でだろう......」
「何でだろうって自分で着たんじゃないのか?」
「いや、気がついたらこの格好でここにいて...神田くん達を見つけたから。」
「何も覚えてないのか?」
「えっと......私...なんでここにいるんだろう...。」
「え?嘘だろ。ほんとになにも覚えてないのか?昨日は何してたんだ?」
「昨日は......わからない。」
「わからないって...マジかよ。じゃあ悠斗とおんなじじゃんか。」
「神田くんと同じ?同じってどういうこと?」
「実はこいつ...」
「湊、俺から話すよ。」
「そうか。」
「実は俺、記憶が無いんだ。無いって言っても2年分の記憶がぽっかり抜けてる感じでさ。」
「そうだったんだ。でさ、さっき湊くんが言ってた、私が死んだっていうのは...?」
「それは...記憶が無いから俺は詳しいことがわからなくて。だから湊に聞いてくれ。」
「うん。わかった。」
「あ、藍坂さん...」
「なに?神田くん。」
「詳しく話をしたいんだ。だから家に来ないか?」
「わかった!行くよ。」
「じゃあ、授業も終わったから行こう。」
俺は湊と藍坂さんを連れて家に帰った。
家の玄関のドアを開けると、
「おかえり。神田悠斗、藍坂未菜。それと鶴田湊。」
俺の見知らぬ女性が家にいた。そして俺と藍坂さんと湊の名前を言ったのだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
冷遇妃マリアベルの監視報告書
Mag_Mel
ファンタジー
シルフィード王国に敗戦国ソラリから献上されたのは、"太陽の姫"と讃えられた妹ではなく、悪女と噂される姉、マリアベル。
第一王子の四番目の妃として迎えられた彼女は、王宮の片隅に追いやられ、嘲笑と陰湿な仕打ちに晒され続けていた。
そんな折、「王家の影」は第三王子セドリックよりマリアベルの監視業務を命じられる。年若い影が記す報告書には、ただ静かに耐え続け、死を待つかのように振舞うひとりの女の姿があった。
王位継承争いと策謀が渦巻く王宮で、冷遇妃の運命は思わぬ方向へと狂い始める――。
(小説家になろう様にも投稿しています)
婚約者の幼馴染って、つまりは赤の他人でしょう?そんなにその人が大切なら、自分のお金で養えよ。貴方との婚約、破棄してあげるから、他
猿喰 森繁
恋愛
完結した短編まとめました。
大体1万文字以内なので、空いた時間に気楽に読んでもらえると嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる