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戦士の国編
第23話 お待たせしました。『特製・定食唐揚げ』です。
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ほとんどの人は、借りたお金を返してくれた。
「こんなに利子をいっぱい貰って、何だかこっちが申し訳ないです」
僕はお客さんに頭を下げた。
「いいんですよ。私はあなたに救われたんだから」
お客さんは笑顔で応えた。
皆、沢山の利子を上乗せして返してくれた。
いつの間にか僕の店には入りきれないくらいの人が来るようになった。
僕は彼らの不満を沢山聞いた。
僕は彼らから信頼を受けるようになった。
僕はこのタイミングで、大きな一軒家を借りることにした。
サチエに特殊な条件を提示して、それに見合う一軒家を探してもらった。
「あったわよ。あなたの望むピッタリの家が」
僕はその家の戸に、看板を付けた。
『ルキ食堂』
看板にはそう書いた。
一階は食堂にした。
だけど、それはこの場所の本当の目的をカムフラージュするためだ。
だからといって、食堂として味に妥協はしたくない。
だから、サチエのギルドから『調理』スキルを持つ人を何人か雇った。
食堂は『特製・定食唐揚げ』が話題になり、毎日繁盛している。
あの親衛隊まで食べに来ているようだ。
食べ物の前では皆、平等なんだね。
複雑な気持ちだなあ。
「タケルがまた税率を高くするらしいぞ」
「まったく、あの人の政治はめちゃくちゃだな」
「税金を収められない人間は、強制労働させられるらしい」
今日も、沢山の人々が食堂の地下(アジト)に集まってこの国のことを憂いていた。
僕の金貸し仕事で作った人的ネットワークは拡大の一途をたどった。
そして、一つの組織が出来た。
反乱を起こすための組織が。
僕はこの組織が集まる場所が欲しかった。
だから、サチエに大きな地下室がある物件を探してもらったんだ。
「ルキがこの国を治めてくれたらいいのになあ」
誰かがそう言った。
「そうだ。ルキなら、この東の国を変えてくれる。ゆくゆくはグラン王国そのものを変えてくれるはずだ」
皆が僕に期待している。
僕は自分の素性を隠していることが後ろめたくなって来た。
リーダーになろうとしている僕が、嘘を付いているのもどうかと思ったので、本当のことを皆に話した。
「ケンタ。お前、そんな目にあっても今日まで生きて来たんだな」
皆、感動したみたいだ。
拍手が起きた。
「お前の復讐に力を貸すぜ!」
地下室に地鳴りの様な歓声が鳴り響いた。
僕は嬉しかった。
僕には味方がこんなにいる。
この喜びを分かち合いたいと思い、横にいるカズシを見た。
「カズシ?」
カズシは無表情で、この様子を見ていた。
そして、
「お前ら、無暗に熱くなってるんじゃねえ!」
皆を一喝した。
場は一気に静まり返った。
つづく
「こんなに利子をいっぱい貰って、何だかこっちが申し訳ないです」
僕はお客さんに頭を下げた。
「いいんですよ。私はあなたに救われたんだから」
お客さんは笑顔で応えた。
皆、沢山の利子を上乗せして返してくれた。
いつの間にか僕の店には入りきれないくらいの人が来るようになった。
僕は彼らの不満を沢山聞いた。
僕は彼らから信頼を受けるようになった。
僕はこのタイミングで、大きな一軒家を借りることにした。
サチエに特殊な条件を提示して、それに見合う一軒家を探してもらった。
「あったわよ。あなたの望むピッタリの家が」
僕はその家の戸に、看板を付けた。
『ルキ食堂』
看板にはそう書いた。
一階は食堂にした。
だけど、それはこの場所の本当の目的をカムフラージュするためだ。
だからといって、食堂として味に妥協はしたくない。
だから、サチエのギルドから『調理』スキルを持つ人を何人か雇った。
食堂は『特製・定食唐揚げ』が話題になり、毎日繁盛している。
あの親衛隊まで食べに来ているようだ。
食べ物の前では皆、平等なんだね。
複雑な気持ちだなあ。
「タケルがまた税率を高くするらしいぞ」
「まったく、あの人の政治はめちゃくちゃだな」
「税金を収められない人間は、強制労働させられるらしい」
今日も、沢山の人々が食堂の地下(アジト)に集まってこの国のことを憂いていた。
僕の金貸し仕事で作った人的ネットワークは拡大の一途をたどった。
そして、一つの組織が出来た。
反乱を起こすための組織が。
僕はこの組織が集まる場所が欲しかった。
だから、サチエに大きな地下室がある物件を探してもらったんだ。
「ルキがこの国を治めてくれたらいいのになあ」
誰かがそう言った。
「そうだ。ルキなら、この東の国を変えてくれる。ゆくゆくはグラン王国そのものを変えてくれるはずだ」
皆が僕に期待している。
僕は自分の素性を隠していることが後ろめたくなって来た。
リーダーになろうとしている僕が、嘘を付いているのもどうかと思ったので、本当のことを皆に話した。
「ケンタ。お前、そんな目にあっても今日まで生きて来たんだな」
皆、感動したみたいだ。
拍手が起きた。
「お前の復讐に力を貸すぜ!」
地下室に地鳴りの様な歓声が鳴り響いた。
僕は嬉しかった。
僕には味方がこんなにいる。
この喜びを分かち合いたいと思い、横にいるカズシを見た。
「カズシ?」
カズシは無表情で、この様子を見ていた。
そして、
「お前ら、無暗に熱くなってるんじゃねえ!」
皆を一喝した。
場は一気に静まり返った。
つづく
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