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第73話 勝手にギルドのやり方に口を出す女! パーティ編成までいつの間にか決めている。
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僕らはその日の内に辺境に戻った。
早速、ガイアの住む家が作られた。
家と言っても、木で作られた粗末な掘立小屋だ。
「すいません。こんな場所で」
僕は隙間風が入るのを修繕しながら謝罪した。
「いいんですよ。これでも子供の頃は野宿でしたから」
「はぁ……」
今も子供では……と思ったが、そこは突っ込まないでおいた。
それにしても、笑顔がとても可愛い。
隣にいるフィナの視線が痛い。
「じゃ、ユウタさん。明日から頑張りましょうね」
「はい」
フィナの家に行くと、ネスコがいて米を炊いていた。
「ガイアさんは?」
「今日は休むから、ご飯はいらないって」
「そうか」
「野菜とってきました」
セレスとウエンディが戻って来た。
ネスコは戻って来た女の子二人に指示を出す。
ウエンディが野菜を洗い、セレスが野菜を切る。
「ねー、ねー、ユウタ」
「何だ? フィナ」
「あのガイアって人、可愛いね」
「何だ? 妬いてんのか?」
フィナが僕の顔をひっかいた。
HPが1減った。
「その技をモンスターと戦う時に使ってくれよ」
「うぅぅ……だって。ユウタの顔が真っ赤だったから」
フィナが頬を膨らませる。
「ユウタ。気を付けてね。あの人、何だか……」
「大丈夫だよ。僕はフィナが一番……」
「ユウタさっん! きゃっ!」
セレスが躓いて、床にシチューをぶちまける。
「大丈夫!?」
「はいっ……」
僕はオロオロしているセレスの肩をポンと叩いた。
そして、アツアツのシチューを片付けた。
「ユウタさん……」
「はい」
「私……いえ……何でもありません」
セレスの顔は真っ赤だった。
次の日、辺境の狩り場に皆、集まった。
といっても、ネスコだけはグリフォンに乗って街へ向かった。
色々と調査や用事があるらしい。
「じゃ、今日から頑張りましょう」
レベルが一番高いガイアがいつの間にか主導権を握っていた。
「まず、フィナさん、セレスさん、ウエンディさんでパーティを組んでください」
大手のギルドマスターらしくキビキビとパーティ編成を決めて行く。
「私とユウタさんは二人でパーティを組みます」
「あの……」
「何でしょう?」
ガイアが僕の方を向く。
「それって、経験値のことを考えての編成ですか?」
「そうです」
「でも、それだと女の子3人のパーティが危険じゃないですか?」
この狩り場に出てくるモンスターはレベル20から50くらいだ。
この三人のパーティだと狩り場のモンスターを相手にするのは少々危険だ。
「そーだよ! フィナはユウタとパーティを組みたいもん!」
フィナは我がままみたいな反論をするが、セレスやウエンディはどうしていいか分からない様だ。
ガイアは毅然とこう言った。
「狩り場での目的をお忘れですか? 皆さん」
僕とガイアの間を、風が吹き去った。
「ユウタさんのレベルを上げることが最大の目的です。そのために、私とパワーレベリングを行います」
ガイアは女の子3人の方を向いてこう言った。
「あなた方は、私たちパーティの近くにいてください。あなた方は、私達が戦いが終えた後のサポートをお願いします。もちろん、あなた方でも適いそうな相手や、倒しても大して経験値にならない弱小モンスターは譲ります」
つづく
早速、ガイアの住む家が作られた。
家と言っても、木で作られた粗末な掘立小屋だ。
「すいません。こんな場所で」
僕は隙間風が入るのを修繕しながら謝罪した。
「いいんですよ。これでも子供の頃は野宿でしたから」
「はぁ……」
今も子供では……と思ったが、そこは突っ込まないでおいた。
それにしても、笑顔がとても可愛い。
隣にいるフィナの視線が痛い。
「じゃ、ユウタさん。明日から頑張りましょうね」
「はい」
フィナの家に行くと、ネスコがいて米を炊いていた。
「ガイアさんは?」
「今日は休むから、ご飯はいらないって」
「そうか」
「野菜とってきました」
セレスとウエンディが戻って来た。
ネスコは戻って来た女の子二人に指示を出す。
ウエンディが野菜を洗い、セレスが野菜を切る。
「ねー、ねー、ユウタ」
「何だ? フィナ」
「あのガイアって人、可愛いね」
「何だ? 妬いてんのか?」
フィナが僕の顔をひっかいた。
HPが1減った。
「その技をモンスターと戦う時に使ってくれよ」
「うぅぅ……だって。ユウタの顔が真っ赤だったから」
フィナが頬を膨らませる。
「ユウタ。気を付けてね。あの人、何だか……」
「大丈夫だよ。僕はフィナが一番……」
「ユウタさっん! きゃっ!」
セレスが躓いて、床にシチューをぶちまける。
「大丈夫!?」
「はいっ……」
僕はオロオロしているセレスの肩をポンと叩いた。
そして、アツアツのシチューを片付けた。
「ユウタさん……」
「はい」
「私……いえ……何でもありません」
セレスの顔は真っ赤だった。
次の日、辺境の狩り場に皆、集まった。
といっても、ネスコだけはグリフォンに乗って街へ向かった。
色々と調査や用事があるらしい。
「じゃ、今日から頑張りましょう」
レベルが一番高いガイアがいつの間にか主導権を握っていた。
「まず、フィナさん、セレスさん、ウエンディさんでパーティを組んでください」
大手のギルドマスターらしくキビキビとパーティ編成を決めて行く。
「私とユウタさんは二人でパーティを組みます」
「あの……」
「何でしょう?」
ガイアが僕の方を向く。
「それって、経験値のことを考えての編成ですか?」
「そうです」
「でも、それだと女の子3人のパーティが危険じゃないですか?」
この狩り場に出てくるモンスターはレベル20から50くらいだ。
この三人のパーティだと狩り場のモンスターを相手にするのは少々危険だ。
「そーだよ! フィナはユウタとパーティを組みたいもん!」
フィナは我がままみたいな反論をするが、セレスやウエンディはどうしていいか分からない様だ。
ガイアは毅然とこう言った。
「狩り場での目的をお忘れですか? 皆さん」
僕とガイアの間を、風が吹き去った。
「ユウタさんのレベルを上げることが最大の目的です。そのために、私とパワーレベリングを行います」
ガイアは女の子3人の方を向いてこう言った。
「あなた方は、私たちパーティの近くにいてください。あなた方は、私達が戦いが終えた後のサポートをお願いします。もちろん、あなた方でも適いそうな相手や、倒しても大して経験値にならない弱小モンスターは譲ります」
つづく
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