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第80話 レベルアップよりも大切なこと。仲間との絆。
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「何だぁ。結局、ガイアもお腹空いてたんじゃん」
小さな口に箸でご飯を運ぶガイアを、フィナが冷やかす。
「残すのはもったいないですから。それに腹が減っては戦は出来ません」
「それ、私の受け売りじゃん!」
食事しているガイアの周りを、フィナがグルグル回る。
「ほんとはガイアって私達と友達になりたいんだよねー! 一緒にパーティ組もうよぉ!」
「ごちそうさまでした」
ガイアはお茶をすする。
「ユウタ! ガイアが無視する!」
「フィナさん。私は……」
ガイアは湯呑をゴザの上に置き、フィナの方を向く。
「あの……ガイアさん。私達もパーティに加えて欲しいんですけど」
おずおずとセレスが切り出した。
今現在、ガイアと僕のパーティと、セレスとウエンディとフィナのパーティに分かれて狩り場で戦っている。
「却下です。ユウタさんの入る経験値が減るから」
5人パーティになるとモンスターを倒した時の経験値が5分割になる。
ガイアは僕のレベル上げが遅くなるのを嫌がっている。
「でも、それだとユウタさんはレベルだけが上がり続けて、パーティの一員としての戦い方が未熟なままだと思うんです」
セレスの言うことはもっともだった。
僕はガイアと聖攻撃魔法や治癒魔法でアンデットを倒してばかりだ。
つまり、単調作業をずっと続けているに過ぎない。
このままだと僕は、パーティとしての連携動作を身に付けることが出来ない。
「ユウタさんはガイアさんとずっとペアならいいかもしれません。ですが、ユウタさんは救世主として守護者とパーティを組んで魔王と戦う運命です。守護者たちと連携して戦うための訓練も必要だと思うんです」
レベル90になった僕は、強力な治癒魔法使いになっているだろう。
ただ、それはソロという視点で見た場合の話だ。
レベルが高いことと、パーティの一員として強いことは、比例関係では無い。
連携が行き届いた低レベルのパーティが、高レベルのモンスターを倒すことがある。
逆もしかり、連携が不十分な高レベルのパーティが、低レベルのモンスターに負けることもあるのだ。
僕も鉄騎同盟にいた頃、パーティの連携と親密度の大切さは良く分かっていた。
タイチとリンネの兄妹の息の合った連携と、それを補佐するセイラの攻撃魔法、ムードメーカーのナオシゲ。
別れた今も、彼らの戦い方は素晴らしいと思う。(僕は役に余りたたないと思われてたけど)
ラストダンジョンに巣食うモンスターは、パーティで戦わなければ勝てないものばかりだ。
今のままだと、僕はパーティの足手まといになるだろう。
「そうそう。私もそれが言いたかったんだよねー!」
フィナがセレスの意見に乗っかる。
「ユウタさんが90になるまで待ってください」
ガイアは冷たく突き放す。
「今じゃない理由を教えてください!」
セレスが頬を紅潮させ、反論する。
彼女は小さく震えていた。
自分より強い相手に意見するのは相当の勇気がいることだろう。
僕は彼女の健気さに心を打たれた。
「ガイアさん! 私は……」
「僕からもお願いします! 皆で戦いましょう!」
セレスよりも先に僕が声を上げていた。
つづく
小さな口に箸でご飯を運ぶガイアを、フィナが冷やかす。
「残すのはもったいないですから。それに腹が減っては戦は出来ません」
「それ、私の受け売りじゃん!」
食事しているガイアの周りを、フィナがグルグル回る。
「ほんとはガイアって私達と友達になりたいんだよねー! 一緒にパーティ組もうよぉ!」
「ごちそうさまでした」
ガイアはお茶をすする。
「ユウタ! ガイアが無視する!」
「フィナさん。私は……」
ガイアは湯呑をゴザの上に置き、フィナの方を向く。
「あの……ガイアさん。私達もパーティに加えて欲しいんですけど」
おずおずとセレスが切り出した。
今現在、ガイアと僕のパーティと、セレスとウエンディとフィナのパーティに分かれて狩り場で戦っている。
「却下です。ユウタさんの入る経験値が減るから」
5人パーティになるとモンスターを倒した時の経験値が5分割になる。
ガイアは僕のレベル上げが遅くなるのを嫌がっている。
「でも、それだとユウタさんはレベルだけが上がり続けて、パーティの一員としての戦い方が未熟なままだと思うんです」
セレスの言うことはもっともだった。
僕はガイアと聖攻撃魔法や治癒魔法でアンデットを倒してばかりだ。
つまり、単調作業をずっと続けているに過ぎない。
このままだと僕は、パーティとしての連携動作を身に付けることが出来ない。
「ユウタさんはガイアさんとずっとペアならいいかもしれません。ですが、ユウタさんは救世主として守護者とパーティを組んで魔王と戦う運命です。守護者たちと連携して戦うための訓練も必要だと思うんです」
レベル90になった僕は、強力な治癒魔法使いになっているだろう。
ただ、それはソロという視点で見た場合の話だ。
レベルが高いことと、パーティの一員として強いことは、比例関係では無い。
連携が行き届いた低レベルのパーティが、高レベルのモンスターを倒すことがある。
逆もしかり、連携が不十分な高レベルのパーティが、低レベルのモンスターに負けることもあるのだ。
僕も鉄騎同盟にいた頃、パーティの連携と親密度の大切さは良く分かっていた。
タイチとリンネの兄妹の息の合った連携と、それを補佐するセイラの攻撃魔法、ムードメーカーのナオシゲ。
別れた今も、彼らの戦い方は素晴らしいと思う。(僕は役に余りたたないと思われてたけど)
ラストダンジョンに巣食うモンスターは、パーティで戦わなければ勝てないものばかりだ。
今のままだと、僕はパーティの足手まといになるだろう。
「そうそう。私もそれが言いたかったんだよねー!」
フィナがセレスの意見に乗っかる。
「ユウタさんが90になるまで待ってください」
ガイアは冷たく突き放す。
「今じゃない理由を教えてください!」
セレスが頬を紅潮させ、反論する。
彼女は小さく震えていた。
自分より強い相手に意見するのは相当の勇気がいることだろう。
僕は彼女の健気さに心を打たれた。
「ガイアさん! 私は……」
「僕からもお願いします! 皆で戦いましょう!」
セレスよりも先に僕が声を上げていた。
つづく
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