ギルドから追放された実は究極の治癒魔法使い。それに気付いたギルドが崩壊仕掛かってるが、もう知らん。僕は美少女エルフと旅することにしたから。

yonechanish

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第126話 世界の裏設定

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 マリアンはフィナの豹変ぶりについて行けず、呆気にとられている様だ。
 その間に、僕はネスコと話した。

「エルフは長生きなんだって。フィナが2000歳なのにも驚いたよ」
<うむ。それでも、あいつはずっと無邪気なままなのが困りもの何だが>
「そこがいいところなんだよ」

 雑談してる場合じゃない。

「エルフの血について教えて欲しいんだ」
<……うむ>

 何だか間があったのが気にはなるが、質問を続けた。

「エルフの血を飲めば、永遠の寿命が手に入るって聞いたことがあるんだけど本当かな?」
<どうしてそれを知っている?>

 通信の向こうにいるネスコが驚いている様だ。

「やっぱり、そうなんだね?」

 僕はエリスが僕に語った結論を話した。

「……子供の頃、図書館で調べたんだ。亜人間がなんで人間達に迫害されたかを。それは彼らがレアで重要なアイテムをドロップするからだ」
<良く調べたな>

 ここからはネスコが話してくれた。

<一部のNPCはこの世界の設定を脳内に埋め込まれている>
「うん」
<私が知るこの世界の設定の話をしよう>

 ネスコが語る。

<エルフの血には不老長寿の要素があり、そのせいで彼らは長命だ。それに気付いた人間はエルフを含めた我々を悪に仕立て上げ、亜人間狩りを始めた>

 亜人間はNPCだから、殺すとペナルティを受ける。
 人間は亜人間を狩る専門部隊を作り、ペナルティを受ける者を限定させた。

「人間の中でも虐げる強い者と、虐げられる弱い者に分かれていたんだね」
<うむ>
「今、フィナの血が必要なんだ」

 僕は自分の考えを述べた。

<なるほど>
「だけど、僕は迷っている。彼女が犠牲になることに……」

 自分で思い付いておきながら、それを実行するのをためらうのは情けないと思った。

<ユウタよ。魔王を倒すためなら非情になれ>
「え?」

 ネスコが僕の背中を押す。

<我々NPCは救世主であるお前を導く運命にある>
「うん」
<だから、フィナを利用しろ。あいつもお前に利用されれば本望だ>

 だが、とネスコは続ける。

<ユウタよ。エルフの血を飲んだ者達が、その後、どうなったか話しておこう>
「うん」
<病気になって死んだ>
「え?」

 その血によって一矢報いる、ということか。
 僕はフィナを見た。

<設定の話の続きだ。エルフに慕われた者でなければその血は効果をもたらさない>

 僕は彼女に向かって歩き出した。

つづく
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