異世界に転生した青年、「天災」の竜人となる

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第1章

この世界

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俺橘蓮が転生して15年が経った。

俺は半竜人のレオ・フランベルグとして今俺がいる異世界パンゲアで生を受けた。

それ以来俺はこの世界の両親と共に辺境の村で生活している。

父の名前はジオ・フランベルグ、母の名前はティナ・フランベルグである。

父は村では自警団のような仕事をしており、
母は家で専業主婦をしている。

ちなみに何故か二人は村の人と比べてレベルやステータスが高く圧倒的に強い。

村人と比べると10倍以上の差がある。

何でそんな事が分かるかというとそれは俺の魔眼の力だ。

魔眼には様々な能力がありこれはその一つの
“鑑定の魔眼”のおかげだ。

それはともかく父と母のステータスの理由だがそれは種族が関係している。

この世界には人以外の種族が存在しており
数千年前の神対邪神の戦争では数多くの種族が参戦していた。

種族は大きく分けて5種類あり人、獣人、
エルフ、竜人、魔族がある。

その中でも勝利した神側に大きく貢献した種族が、人は超越者、獣人は神狐、エルフはハイエルフ、竜人は始祖竜、魔族は魔人でこれらの種族は「英雄種」と呼ばれている。

逆に敗北した邪神のために戦った種族の中で神側を脅かした種族は、人は邪人、獣人は銀狼、エルフはダークエルフ、竜人は恐暴竜、魔族はサキュバスでこれらは「害悪種」と呼ばれている。

つまり何が言いたいかというと父は「害悪種」の恐暴竜で、母は「英雄種」の超越者という事だ。

村人よりも強いのは当然だろう。

そんな父と母を持つため俺も当然強い。

そんなことを考えていると部屋の外から声が聞こえてきた。

「レオ、起きてる?」

母さんの声だ。

母さんの声に対して俺も返事をする。

「今起きる」

そう言って俺はベッドから降りた。

部屋から出てリビングに行くとそこには既に父さんが椅子に座っていた。

「おはよう。相変わらず朝に弱いな」

「仕方ないじゃん。生まれた時からなんだから」

父さんが皮肉気味に声をかけてくるが、俺はそんな言葉を嬉しく感じつつも同時に寂しくも感じた。

そんな中、母さんが介入した。

「はいはい、二人とも朝から皮肉を言わない。今日が皆んな一緒にいられる最後の日なんだから」

そう、おれは明日この村を出る。

理由としては俺がこの世界のことを知るためだ。

この事はずっと前から決めておりその為に10年前から俺は父さんと母さんに鍛えてもらってる。

そのおかげで今ではこんなかんじになった。

レオ・フランベルグ       15歳    男
種族       半竜人     恐暴竜/超越者
職業       魔刀士  lv12
ステータス
HP       1160/1160
MP      1080/1080
力         1040
防御     870
魔力     960
敏捷     1020
技術     860
スキル
刀術6、抜刀術5、体術6、火系魔法6、
水系魔法6、風系魔法6、土系魔法6、
光系魔法6、闇系魔法6、無魔法6、
生活魔法5、魔力制御6、魔力探知4、
気配探知4、竜鱗6
ギフト
魔眼
固有魔法
黒雷魔法、時空間魔法

ギフトというのは人のみが生まれた時に神から与えられるものである。

それに対して固有魔法は種族固有のものが多いが一万人に一人の確率で人が覚えている事もあるらしい。

基本的な魔法は、火系、水系、風系、土系、
光系、闇系、無、生活の8種類があり、無と生活以外には上位属性がある。

上位属性はスキルレベル6から使えるので俺は当然使える。

生活魔法はスキルレベル5までしかない。

父さんと母さん曰く、俺は恐暴竜と超越者という最強種族が混ざっているためステータスの上昇が早いのは当然らしい。

スキルの成長に関しては父さんと母さんは分からないみたいだがこれは魔眼のせいだろう。

魔眼の能力に“分析の魔眼”というものがあり俺はそれを使ってスキルを使ったところを見たり、魔法書を読むことによりスキルを習得することができる。

まあ、学習能力が高いと思ってもらえればいい。

固有魔法の黒雷魔法は父さんの種族固有で
名前の通り黒い雷を操る魔法だ。

時空間魔法は俺が生まれた時に持っていた魔法だ。

時空魔法というのもあるが俺のは少し違うらしい。

俺の時空間魔法は“時間”と“空間”を操ることができるみたいだ。

考え事をしていると母さんが食卓に朝食を運んできた。

それを見て俺も運ぶのを手伝う。

朝食はパンにスープ、サラダだが母さんの料理スキルは4なのでとても美味い。

食べ終わった後俺は鍛えるために木刀を持って外に出ようとする。

「明日出発するなら今日は早めに帰ってきてね」

「わかった」

母さんの呼びかけにそう答えて家を出る。

その後近くの森に入っていきまだ深くないところで止まる。

「よし、始めるか」

そう言って俺は鍛錬を始めた。
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