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第1章
白い世界で
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目が覚めた。
(あれ?ここは何処だ?)
だけどそこは自分の知らない空間だった。
何もない真っ白な空間。
その空間で俺は自分の体に傷がない事に気付く。
(腹に穴がない!)
そう思い俺は自分の身体中を触るが何処にも傷がない。
(やっぱり俺死んだのかな?)
そんなことを考えていると声をかけられた。
「あら、気がついたみたいね」
「えっ」
俺は思わず後ろを振り向く。
そこには白い髪、赤い瞳をした美しい女性がいた。
「あなたは誰ですか?」
「そういえば自己紹介がまだだったわね。はじめまして、私は竜神というものよ」
「えっ!そんな人が何でこんな所にいるんですか!?」
まさか神様だとは思わなかった。
「まあ、理由としては私の力を得たあなたの顔を見ておこうと思って」
「竜神様の力ですか?」
「そうよ。始祖竜の血を体に取り込んだでしょ?」
「心当たりが無いんですけど」
「あなたと一緒にいた赤毛の子がいたじゃない。彼女がそうよ」
「へっ!?」
アイリスが始祖竜!?
衝撃の事実に俺は変な声が出る。
「あら、その様子だと知らなかったみたいね」
「でも何でそれがあなたの力を得るのに繋がるんですか?」
「簡単な話よ。始祖竜と恐暴竜は私の双子の子供で私の力をそれぞれ半分づつ持って生まれた存在なのよ」
「えっ!?」
始祖竜と恐暴竜が竜神様の子供!?
突然そんなことを言われ俺は混乱する。
だが竜神様はそんなことを気にせず話を続ける。
「つまり貴方達は二分された力を元に戻したというわけ」
「えっと……じゃ今の俺はどうなるんですか?」
「どうもしないわよ?ただ私の力を得ているからとんでもなく強くなっているわ。それにあるスキルを使えるようになっている」
えっ?
あるスキルってどんなスキルなんだ。
俺はスキルのことを訊こうとする。
「それってどんなスキ…」
「ごめんなさい。そろそろ時間みたい」
竜神様は俺の話を遮りそんなことを言う。
そう言われた瞬間俺の体が光の粒子になり消え始める。
「なんだこれ!」
「大丈夫よ。現世に戻ろうとしているだけだから」
「それじゃあスキルのことがわからないままですよ?」
「それも心配いらないわ。貴方はもう知っているから」
竜神様はそう言うが正直俺は心配だ。
そうこうしている間に俺はもう全身が消えそうになっている。
「貴方はこの世界で初めて私の力を得た特別な存在よ。そんな貴方にできないことはないと私は思っている」
「そう言うものなんですか?」
「そう言うものよ。だから一つお願いがあるの」
竜神様はそう言って俺の方を真剣に見つめる。
「私たち神々の子供達が英雄種・害悪種などと言う括りで優遇・差別されるこの世界を変えて欲しいの」
そう言い竜神様は悲しむような顔をする。
「お願い。それができるのはこの世界で唯一神の力を持った貴方にしかできないから」
そういわれて俺の視界は光に包まれた。
(あれ?ここは何処だ?)
だけどそこは自分の知らない空間だった。
何もない真っ白な空間。
その空間で俺は自分の体に傷がない事に気付く。
(腹に穴がない!)
そう思い俺は自分の身体中を触るが何処にも傷がない。
(やっぱり俺死んだのかな?)
そんなことを考えていると声をかけられた。
「あら、気がついたみたいね」
「えっ」
俺は思わず後ろを振り向く。
そこには白い髪、赤い瞳をした美しい女性がいた。
「あなたは誰ですか?」
「そういえば自己紹介がまだだったわね。はじめまして、私は竜神というものよ」
「えっ!そんな人が何でこんな所にいるんですか!?」
まさか神様だとは思わなかった。
「まあ、理由としては私の力を得たあなたの顔を見ておこうと思って」
「竜神様の力ですか?」
「そうよ。始祖竜の血を体に取り込んだでしょ?」
「心当たりが無いんですけど」
「あなたと一緒にいた赤毛の子がいたじゃない。彼女がそうよ」
「へっ!?」
アイリスが始祖竜!?
衝撃の事実に俺は変な声が出る。
「あら、その様子だと知らなかったみたいね」
「でも何でそれがあなたの力を得るのに繋がるんですか?」
「簡単な話よ。始祖竜と恐暴竜は私の双子の子供で私の力をそれぞれ半分づつ持って生まれた存在なのよ」
「えっ!?」
始祖竜と恐暴竜が竜神様の子供!?
突然そんなことを言われ俺は混乱する。
だが竜神様はそんなことを気にせず話を続ける。
「つまり貴方達は二分された力を元に戻したというわけ」
「えっと……じゃ今の俺はどうなるんですか?」
「どうもしないわよ?ただ私の力を得ているからとんでもなく強くなっているわ。それにあるスキルを使えるようになっている」
えっ?
あるスキルってどんなスキルなんだ。
俺はスキルのことを訊こうとする。
「それってどんなスキ…」
「ごめんなさい。そろそろ時間みたい」
竜神様は俺の話を遮りそんなことを言う。
そう言われた瞬間俺の体が光の粒子になり消え始める。
「なんだこれ!」
「大丈夫よ。現世に戻ろうとしているだけだから」
「それじゃあスキルのことがわからないままですよ?」
「それも心配いらないわ。貴方はもう知っているから」
竜神様はそう言うが正直俺は心配だ。
そうこうしている間に俺はもう全身が消えそうになっている。
「貴方はこの世界で初めて私の力を得た特別な存在よ。そんな貴方にできないことはないと私は思っている」
「そう言うものなんですか?」
「そう言うものよ。だから一つお願いがあるの」
竜神様はそう言って俺の方を真剣に見つめる。
「私たち神々の子供達が英雄種・害悪種などと言う括りで優遇・差別されるこの世界を変えて欲しいの」
そう言い竜神様は悲しむような顔をする。
「お願い。それができるのはこの世界で唯一神の力を持った貴方にしかできないから」
そういわれて俺の視界は光に包まれた。
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