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第1章
覚醒
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目が覚める。
俺は上半身を起こし今の自分の身体の状態を確認する。
傷がない。
服は破れているが脇腹にあった穴はきれいに塞がっている。
辺りを見るとアイリスがいた。
アイリスは土で壁を作っておりニードルタンクの攻撃を防いでいる。
しかし、それももう限界かもしれない。
だんだんと土の壁にヒビが入ってきている。
そしてついに破壊されニードルタンクの回転がアイリスに襲いかかろうとしている。
俺はそれが起きた時アイリスのもとへ全力で走っていた。
明らかに今までより速い動きで一瞬でアイリスのもとへたどり着きアイリスを胸に抱えてそのままニードルタンクの回転を避ける。
凄い。
さっきまでとは動きが全然違う。
俺がそう実感しているとアイリスが話しかけてきた。
「レオ!?もう治ったの!?」
「おう。もう大丈夫だ」
そう訊いてくるアイリスに俺は笑ってそう言う。
「……よかった、本当によかったぁ……」
アイリスは泣きながらそう言い俺の首に抱きついてくる。
俺もそれに応じて優しく抱き返す。
「俺もアイリスが無事でよかった」
俺はそう言うとアイリスが更に泣く。
いつまでもこうしていたいが残念なことにニードルタンクがいるので俺は一旦抱くのをやめる。
「じゃあそろそろあいつを討伐しようか」
「……うん。そうだね……」
アイリスはちょっと残念そうだが切り替えてくれた。
俺達がニードルタンクの方を振り向くとニードルタンクは既に回転しており俺達の方に向かってきている。
それに対し俺はアイリスより前に出る。
「レオ!?何してるの!?」
「大丈夫。俺に任せて」
アイリスは心配するが俺はそれをなだめる。
不思議だ。
今ニードルタンクが俺に向かってきているのに全然怖くない。
むしろ余裕さえ感じる。
ニードルタンクが向かってきている間に俺はあのスキルの確認をする。
使い方は分かった。
俺はそのスキルを発動させるためスキル名を言う。
「竜装」
そう呟いた瞬間俺の体にある変化が起きた。
両腕両足が鱗で覆われて装甲の様になり尾骶骨あたりから尻尾、背中からは一対の翼が生えた。
しかしそのどれもが俺の服の上からかぶせる様になっているため服は破けていない。
そして後頭部からは二本の角が生えている。
だがそのどれもが小さな変化に思えてしまうほどの劇的な変化が俺の体にあった。
感じる。
この森の中にいる生物や植物、無機物などの全てを感じ取ることができる。
その原因ももう分かっている。
おそらくこの右眼だ。
この右眼がこの森の範囲全てを見通し俺に情報を与えてくれる。
俺は今体感している全能感を感じながらニードルタンクの方を見る。
奴はもうすでに俺の目の前にいるが俺は動じない。
突進してくるニードルタンクの針の先端を右手で掴み回転を止める。
そのまま俺はニードルタンクを突進してきた方に投げ返す。
とんでもない膂力だ。
だが俺は他にも自分の内にある膨大な量の魔力も感じていた。
その膨大な量の魔力をもって俺は魔法を使おうとする。
使う魔法は黒雷魔法の“天雷”。
おれはその魔法を可能とする魔力を集め魔力を制御する。
この魔法は今まで魔力量が足りなくて使うことができなかったが今なら使える。
ニードルタンクは危険を感じ取り逃げようとするがもう遅い。
俺は“天雷”を放つ。
その瞬間
空から黒く太い雷がニードルタンクめがけて落ちそれをまともにくらった奴はそのまま生き絶えた。
一瞬
その一瞬で戦いは終わった。
戦いが終わったのを確認し俺はアイリスの方へと戻る。
アイリスのもとへ行くと彼女は驚いていた。
「レオ……その右眼どうしたの?」
ん? 右眼?
そう言われ俺は右眼がどうなっているか説明してもらう。
どうやら俺の右眼は今眼を縦に斬りつけたような傷のようなものが付いているようだ。
まるで前世の俺の右眼についていた傷のように。
そんなことより俺の見た目が怖くないかアイリスに訊いたらそんなことないようだ。
俺はそれが嬉しくてまらなかった。
「じゃあ、依頼も達成したことだし帰ろっか」
「うん!!」
そう言って俺は竜装を解除しアイリスと一緒に転移した。
俺は上半身を起こし今の自分の身体の状態を確認する。
傷がない。
服は破れているが脇腹にあった穴はきれいに塞がっている。
辺りを見るとアイリスがいた。
アイリスは土で壁を作っておりニードルタンクの攻撃を防いでいる。
しかし、それももう限界かもしれない。
だんだんと土の壁にヒビが入ってきている。
そしてついに破壊されニードルタンクの回転がアイリスに襲いかかろうとしている。
俺はそれが起きた時アイリスのもとへ全力で走っていた。
明らかに今までより速い動きで一瞬でアイリスのもとへたどり着きアイリスを胸に抱えてそのままニードルタンクの回転を避ける。
凄い。
さっきまでとは動きが全然違う。
俺がそう実感しているとアイリスが話しかけてきた。
「レオ!?もう治ったの!?」
「おう。もう大丈夫だ」
そう訊いてくるアイリスに俺は笑ってそう言う。
「……よかった、本当によかったぁ……」
アイリスは泣きながらそう言い俺の首に抱きついてくる。
俺もそれに応じて優しく抱き返す。
「俺もアイリスが無事でよかった」
俺はそう言うとアイリスが更に泣く。
いつまでもこうしていたいが残念なことにニードルタンクがいるので俺は一旦抱くのをやめる。
「じゃあそろそろあいつを討伐しようか」
「……うん。そうだね……」
アイリスはちょっと残念そうだが切り替えてくれた。
俺達がニードルタンクの方を振り向くとニードルタンクは既に回転しており俺達の方に向かってきている。
それに対し俺はアイリスより前に出る。
「レオ!?何してるの!?」
「大丈夫。俺に任せて」
アイリスは心配するが俺はそれをなだめる。
不思議だ。
今ニードルタンクが俺に向かってきているのに全然怖くない。
むしろ余裕さえ感じる。
ニードルタンクが向かってきている間に俺はあのスキルの確認をする。
使い方は分かった。
俺はそのスキルを発動させるためスキル名を言う。
「竜装」
そう呟いた瞬間俺の体にある変化が起きた。
両腕両足が鱗で覆われて装甲の様になり尾骶骨あたりから尻尾、背中からは一対の翼が生えた。
しかしそのどれもが俺の服の上からかぶせる様になっているため服は破けていない。
そして後頭部からは二本の角が生えている。
だがそのどれもが小さな変化に思えてしまうほどの劇的な変化が俺の体にあった。
感じる。
この森の中にいる生物や植物、無機物などの全てを感じ取ることができる。
その原因ももう分かっている。
おそらくこの右眼だ。
この右眼がこの森の範囲全てを見通し俺に情報を与えてくれる。
俺は今体感している全能感を感じながらニードルタンクの方を見る。
奴はもうすでに俺の目の前にいるが俺は動じない。
突進してくるニードルタンクの針の先端を右手で掴み回転を止める。
そのまま俺はニードルタンクを突進してきた方に投げ返す。
とんでもない膂力だ。
だが俺は他にも自分の内にある膨大な量の魔力も感じていた。
その膨大な量の魔力をもって俺は魔法を使おうとする。
使う魔法は黒雷魔法の“天雷”。
おれはその魔法を可能とする魔力を集め魔力を制御する。
この魔法は今まで魔力量が足りなくて使うことができなかったが今なら使える。
ニードルタンクは危険を感じ取り逃げようとするがもう遅い。
俺は“天雷”を放つ。
その瞬間
空から黒く太い雷がニードルタンクめがけて落ちそれをまともにくらった奴はそのまま生き絶えた。
一瞬
その一瞬で戦いは終わった。
戦いが終わったのを確認し俺はアイリスの方へと戻る。
アイリスのもとへ行くと彼女は驚いていた。
「レオ……その右眼どうしたの?」
ん? 右眼?
そう言われ俺は右眼がどうなっているか説明してもらう。
どうやら俺の右眼は今眼を縦に斬りつけたような傷のようなものが付いているようだ。
まるで前世の俺の右眼についていた傷のように。
そんなことより俺の見た目が怖くないかアイリスに訊いたらそんなことないようだ。
俺はそれが嬉しくてまらなかった。
「じゃあ、依頼も達成したことだし帰ろっか」
「うん!!」
そう言って俺は竜装を解除しアイリスと一緒に転移した。
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