大神官様の立派な妻になるための訓練が気持ち良すぎて、一日中イってます

こじまき

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大神官の婚約者

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私の名前はエレナと言います。苗字はまだありません。つまり平民です。

貧民街でぼろを纏って震えていた私が、今はシルクで織られて宝石で飾られた服を着せてもらい、神官様のあとについて大神殿の廊下を歩いています。昨日まで貧民街で泥水を飲んでいたのに、本当のこととはとても思えません。

神聖力のきらめきが満ち、花が咲き乱れる大神殿。神に仕え人々を癒す神官様たちがおわす、この国でもっとも神聖な場所。

大神殿の長である大神官様は、国王陛下をもしのぐ権力をお持ちです。

そして私は、その大神官様の妻となるべく、ここに連れて来られたのです。

なぜなら大神官様は「銀髪で赤い目の女性」と結婚する必要があるから。つまりは私のような女性を妻にする必要があるのです。

なぜか?「聖」は「性」に通じるからです。

神官の皆様が人々や大地を癒すために駆使する神聖力は、「性」から生まれます。そのため神官の皆様は、性行為を頻繁に行ってこそ、その尊いお力を存分に発揮することができるのです。

「銀髪で赤い目の女性」は、性欲が強く男性を悦ばせることに適した身体をしているとされるため、最も強い神聖力をもつ大神官様の妻となるのが、義務。

「銀髪で赤い目の女性」は珍しく、もうずっと長い間神殿の皆様は「銀髪で赤い目の女性」を探し回っておられたと聞きます。貧民街で私を見つけた下級神官の皆様も、涙を流して喜んでおられました。

私の前を歩いていた神官様が足を止めます。

「エレナ様、ご案内しておきますね」

「ただの貧民にエレナ様はやめてください」と何度言っても、神官様たちは「大神官様の奥様になる方ですから」と呼ぶのをやめてくれません。もう私は受け入れることにしました。

「ここが神官たちの居住区です」

一列に並んだドアの向こうからは、女性たちの嬌声が漏れ聞こえてきます。

《あああっ♡気持ちいいっ♡んんんっ…神官様のデカちんぽ気持ちいいっ♡》

《はぁん♡クリちゃん一緒に触られたらおっきいのきちゃうっ♡♡イクイクイク…♡》

《この子ばっかりずるぅい!私にも早くおちんぽ挿れて子種いっぱい注いでください、神官様っ♡》

セックスという言葉は知っていても、実際にそれがどんなものかわからない私には、ドアの向こうで何が行われているのか想像のしようもありません。ただ、女性たちの声が歓喜に満ちながら懇願するようで甘く響き、少し身体が熱くなったように感じます。

「大神官様の寝室は最上階ワンフロアとなっておりますが、ご結婚まではエレナ様でも立ち入っていただくことは叶いません。また現在大神官様は異民族の侵入によって荒廃した土地と傷ついた人々を癒すため辺境に出張中ですので、お会いいただくこともできません」
「はい」
「正式なご結婚までの婚約期間中、エレナ様にはあちらの離れで訓練を受けていただきます」
「訓練…ですか?」
「ええ。立派な大神官様の奥様になっていただくための訓練です」

立派な奥様になるための訓練だなんて言われたら、貧民街育ちの私なんて落第してしまいそうで、急に不安になってしまいます。私はぎゅっと手を胸の前で握りました。

神官様は「大丈夫ですよ」とにっこりと優しそうに、私に微笑みかけてくださいます。

「エレナ様はただ、素直に受け入れてくださればいいのです。すべて私たちにお任せください」
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