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女王様たちにご相談
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オデットは、王家の親戚であるウェイザー公爵令嬢グリンダを通じて、今の王家に連絡を取った。
友人のグリンダは快く引き受けてくれて、一緒に王宮まで付き添いで来てくれると申し出てくれた。
オデットのことは王家にとっても優先事項のひとつらしく、これまた即日で面会許可が降りた。
放課後そのまま王宮へ来て良いとのこと。
朝、学園に登校して一学年上のグリンダの教室に行って頼んだら、速攻で手紙を書いて王宮まで届けさせ、昼にはOKの返事がグリンダ宛に返ってきたそうだ。
「返事が来るの、早すぎない?」
「今の女王陛下はせっかちでいらしてね。のんびり悠長なことがお嫌いなの」
なるほど、確かに先日、サロンでお茶をした女王陛下はそんな感じだったなとオデットは思い返す。
オデットの王女殿下は逆で、急ぎの書類でも平気で期限ギリギリまで放置して、締め切り直前でようやく重い腰を上げるようなタイプだった。
同じ王族で顔がほとんど同じでも、やはり性格は別人だけあって違うようだ。
そして、オデットは王宮の女王の執務室に親友のグリンダとともに通された。
そこで女王グレイシアとユーグレン王太子に直接、自分が誘拐されたときの首謀者として当時の婚約者が関わっていたことを伝える。
「よりにもよって、ドマ伯爵家か」
ユーグレン王太子が頭が痛いと言わんばかりに顔を顰めている。
彼によれば、5年前にドマ伯爵家の四男だった男が学園で性的暴行など数々の犯罪を犯し検挙されるも、何者かに暗殺される事件が起こっていたとのこと。
それに例のロットハーナの末裔が関わっていて、ユーグレンや例の王弟カズン、ヨシュアらが解決に奔走していたと。
「報告によれば庶子の五男が独身だとか。君に婚約を打診してきたのはその男だな?」
オデットは頷いた。
彼女が暮らしていた時代から、既に百年の年月が経過している。
オデットを誘拐させた当時の婚約者についても、証拠はない。オデット本人が見たという証言のみだ。
残念ながら、これではドマ伯爵家を検挙するも何もない。
「あら、王家は何もする必要などありませんわ。何もしないで欲しいとお願いするために来たのです」
オデットの話を聞いた王太子ユーグレンと女王グレイシアは唖然とした。
付き添いで来たグリンダは、何やら諦めたような、納得したような達観した顔である。
「ヨシュアとルシウスを追放するだって!?」
「ええ。私のやりたいことに、あの二人は邪魔なのです」
「それは困る!」
ヨシュアはともかく、ルシウスは女王グレイシアの相談役のひとりだ。
何かと優秀で便利なルシウスを、女王はこき使って上手く国政を回している。
「でも、女王陛下。あの二人がいたら、ドマ伯爵家ごと潰してしまいますよ?」
「まあ、な」
「もう私を陥れた本人はこの世におりません。さすがの私だって、一族すべてを根絶やしにしたいとまでは思いません」
でも、とオデットは黒髪黒目の、かつて慕っていた王女殿下とよく似た端正な顔立ちの女王陛下と王太子殿下を見つめた。
「私を奴隷商に売り飛ばした男の子孫が、厚顔無恥にも婚約を申し込んできた。この男のことぐらい、私にお仕置きさせていただけませんか?」
「……ドマ伯爵家の五男は、君を誘拐したかつての婚約者ではない。それを理解した上で言ってるのだな?」
「ええ、もちろん」
にこ、とオデットは麗しく微笑んだ。
子孫ではあっても、まだドマ伯爵家の五男はまだオデットに何もしていない。ただ婚約を申し込んできただけだ。
それだけの男に、私怨を晴らすため弄ぶと言うオデットへ、女王も王太子も渋い顔をしている。
友人のグリンダは快く引き受けてくれて、一緒に王宮まで付き添いで来てくれると申し出てくれた。
オデットのことは王家にとっても優先事項のひとつらしく、これまた即日で面会許可が降りた。
放課後そのまま王宮へ来て良いとのこと。
朝、学園に登校して一学年上のグリンダの教室に行って頼んだら、速攻で手紙を書いて王宮まで届けさせ、昼にはOKの返事がグリンダ宛に返ってきたそうだ。
「返事が来るの、早すぎない?」
「今の女王陛下はせっかちでいらしてね。のんびり悠長なことがお嫌いなの」
なるほど、確かに先日、サロンでお茶をした女王陛下はそんな感じだったなとオデットは思い返す。
オデットの王女殿下は逆で、急ぎの書類でも平気で期限ギリギリまで放置して、締め切り直前でようやく重い腰を上げるようなタイプだった。
同じ王族で顔がほとんど同じでも、やはり性格は別人だけあって違うようだ。
そして、オデットは王宮の女王の執務室に親友のグリンダとともに通された。
そこで女王グレイシアとユーグレン王太子に直接、自分が誘拐されたときの首謀者として当時の婚約者が関わっていたことを伝える。
「よりにもよって、ドマ伯爵家か」
ユーグレン王太子が頭が痛いと言わんばかりに顔を顰めている。
彼によれば、5年前にドマ伯爵家の四男だった男が学園で性的暴行など数々の犯罪を犯し検挙されるも、何者かに暗殺される事件が起こっていたとのこと。
それに例のロットハーナの末裔が関わっていて、ユーグレンや例の王弟カズン、ヨシュアらが解決に奔走していたと。
「報告によれば庶子の五男が独身だとか。君に婚約を打診してきたのはその男だな?」
オデットは頷いた。
彼女が暮らしていた時代から、既に百年の年月が経過している。
オデットを誘拐させた当時の婚約者についても、証拠はない。オデット本人が見たという証言のみだ。
残念ながら、これではドマ伯爵家を検挙するも何もない。
「あら、王家は何もする必要などありませんわ。何もしないで欲しいとお願いするために来たのです」
オデットの話を聞いた王太子ユーグレンと女王グレイシアは唖然とした。
付き添いで来たグリンダは、何やら諦めたような、納得したような達観した顔である。
「ヨシュアとルシウスを追放するだって!?」
「ええ。私のやりたいことに、あの二人は邪魔なのです」
「それは困る!」
ヨシュアはともかく、ルシウスは女王グレイシアの相談役のひとりだ。
何かと優秀で便利なルシウスを、女王はこき使って上手く国政を回している。
「でも、女王陛下。あの二人がいたら、ドマ伯爵家ごと潰してしまいますよ?」
「まあ、な」
「もう私を陥れた本人はこの世におりません。さすがの私だって、一族すべてを根絶やしにしたいとまでは思いません」
でも、とオデットは黒髪黒目の、かつて慕っていた王女殿下とよく似た端正な顔立ちの女王陛下と王太子殿下を見つめた。
「私を奴隷商に売り飛ばした男の子孫が、厚顔無恥にも婚約を申し込んできた。この男のことぐらい、私にお仕置きさせていただけませんか?」
「……ドマ伯爵家の五男は、君を誘拐したかつての婚約者ではない。それを理解した上で言ってるのだな?」
「ええ、もちろん」
にこ、とオデットは麗しく微笑んだ。
子孫ではあっても、まだドマ伯爵家の五男はまだオデットに何もしていない。ただ婚約を申し込んできただけだ。
それだけの男に、私怨を晴らすため弄ぶと言うオデットへ、女王も王太子も渋い顔をしている。
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