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第三章 異世界転移の謎を解け!
俺、パニくる
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ばあちゃんが倒れた。
胸を押さえてだ。
一瞬パニックに陥りかけたが、すぐ冷静になって男爵の部下の薬師のおじさんを呼び出した。
このときほど異世界でもスマホが使えて良かったと思ったことはない。もなか村の村長に電話して速攻で馬で駆けつけてもらった。
やってきたのは薬師のおじさんだけじゃない。村長と勉さんもだ。この二人はばあちゃんと同じ、元はアケロニア王国の貴族と神官で、大公令嬢だったばあちゃんの親戚でもあった。
「空。やっぱり保だなかったか」
空はばあちゃんの名前だ。本名がクーティアだから名前の最初の音を取って〝空〟。
ばあちゃんを見て、勉さんが眼鏡を外して辛そうな顔をしている。
週の半分は何かしら理由を付けて会ってたし、深い溜め息をついている。
幸いばあちゃんはすぐに意識を取り戻した。けど身体に力が入らないようで今は部屋で寝かせている。
薬師のおじさんに任せて、俺たちは居間に移動して話をした。
「あー、そのなあ、ユキちゃん。空さんは元から心臓が悪がったの。七十過ぎた頃がら定期検診で心臓に異常が見づがっで」
「そっがらしばらくは何もながっだ。だけんど八十過ぎてがらまだ検診で引っががっで」
「年が年だあ。ペースメーカー入れる手術は、なあ……」
聞けば、ばあちゃん本人も身体を切る手術を嫌がって、何とか身体を騙し騙しここまでやってきたそうだ。
「何で。もっと早く俺に教えてくれなかったんだ、おじちゃんたち」
「俺たち空さんから口止めされてた。んでも、これが強引にユキちゃんをもなか村にUターンさせた理由っつうか」
「……これ、うちの親父には?」
「言っでね」
「そっかあ」
御米田家を切り盛りしていたばあちゃんが倒れてしまうと、どうにもならない。
このまま家で看病するにも不便なことが多い。俺たち家族は介護の心得がなかったし、年寄りでも女のばあちゃんの下の世話となると厳しい。
もっともこの世界には清浄魔法があるから日本より介護はずっとしやすいそうだが。
「ユウ君、おばあちゃんが倒れたって本当!?」
「カズ君たち、帰ってきたか」
男爵経由で連絡を受け、隣町の冒険者ギルドにいたカズアキとユキりんが、ピナレラちゃんを引き取って慌てて帰ってきた。
部屋で寝かせてると言うと、速攻ばあちゃんの元へ飛んでいった。
「ええと、治癒にはまず万能色の白……駄目だ、なら治癒特化の緑……」
例のペンライト型セイバーをカチカチ切り替えながら、ばあちゃんに光を翳していた。
「おばあちゃん、大丈夫? 体動かせる?」
「ん……少し楽になっだ」
「……そっか」
それから二、三の言葉を交わしてるうちに、ばあちゃんがまた気を失うように眠った。
俺はカズアキを促して居間へとまた戻った。事態を見守っていた薬師のおじちゃんも一緒だ。
「強心用のポーションを飲ませましたが、あまり効果がないようです。失礼ですがお年がお年なので……」
「僕のセイバーのヒーリング機能でも駄目だった。効果はあったけど焼け石に水みたいな感じ」
「……参ったなあ」
いつか覚悟していたことではある。
けど、ばあちゃんは夏頃ちょっと調子を崩しただけで他は元気だったし、飯だって普通に食えていた。
何で……何で今なんだ……
「おにいちゃ……」
ピナレラちゃんが背伸びして、小ちゃなお手々で畳に座る俺の頭を撫でてきた。
……うっ。まだ四歳なのに。こんなちまっこいのに気遣いできる良い子……!
ばあちゃんショックと併せて泣きかけたが、ぐっと堪えて持ち直した。
ちょうど村長と勉さん、男爵の部下の薬師のおじさんもいる。この後のことを相談しなきゃだ。
まだ本格的に雪が降る前にと、村人たちの手を借りてばあちゃんを男爵の屋敷に移すことにした。
俺が意識のないままのばあちゃんを背負って、男爵の屋敷の客間まで運んだ。
ここには薬師のおじさんが常駐してるから、何かあったときすぐ見てもらえる。
男爵は、元大公令嬢で王族でもあったばあちゃんにかなり強い敬意を持っている。丁重な扱いをしてくれるはずだ。
ピナレラちゃんは看病要員だ。まだ四歳児だが気が利く子だし、そもそもピナレラちゃんは元々男爵の家の行儀見習いで、使用人たちの手伝いをしていたのだ。
男爵や使用人たち大人がいて、彼らの指示通りに看病するなら十分やれる。
その後、俺たち男三人はやれることがない。このまま一度家に帰ることにした。
屋敷を後にする前、薬師のおじさんに呼び止められた。
「ユウキさん。そういえば、米で作るお酒はその後どうなりましたか?」
「日本酒ですか? 甘酒やどぶろくはたまに作ってますが本式のやつはさっぱりで」
一度失敗した後は放置気味だった。
「できたら完成まで急いでください。この土地の水は元々ポーション作成に大変合うんです。以前飲ませていただいた米のお酒もここの水で作ればもっと……作ったお酒に特産の薬草を加えれば、高確率で質の高い上級ポーションになりますよ」
「ばあちゃんにも効くでしょうか?」
「試してみる価値はあると思います」
「……やってみます」
俺は項垂れ気味で返事をした。
そうだった。元々、もなか村で作っていた日本酒最中がポーションになるかもって思って酒造りに着手していたのに、すっかり忘れていた。
カズアキが現れてからどうにも頭が働いていない。
事態が自分の許容量を超えつつあるのを感じる。
「ユウ君」
「ユウキさん」
呼ばれてハッと顔を上げた。
十四歳男子ふたりが俺を見ている。不安そうな心配そうな顔で。
「大丈夫だ。ひとますうちに帰ろう」
くそ、年長者の俺が落ち込んでどうする。
大人の俺がしっかりしないと!
胸を押さえてだ。
一瞬パニックに陥りかけたが、すぐ冷静になって男爵の部下の薬師のおじさんを呼び出した。
このときほど異世界でもスマホが使えて良かったと思ったことはない。もなか村の村長に電話して速攻で馬で駆けつけてもらった。
やってきたのは薬師のおじさんだけじゃない。村長と勉さんもだ。この二人はばあちゃんと同じ、元はアケロニア王国の貴族と神官で、大公令嬢だったばあちゃんの親戚でもあった。
「空。やっぱり保だなかったか」
空はばあちゃんの名前だ。本名がクーティアだから名前の最初の音を取って〝空〟。
ばあちゃんを見て、勉さんが眼鏡を外して辛そうな顔をしている。
週の半分は何かしら理由を付けて会ってたし、深い溜め息をついている。
幸いばあちゃんはすぐに意識を取り戻した。けど身体に力が入らないようで今は部屋で寝かせている。
薬師のおじさんに任せて、俺たちは居間に移動して話をした。
「あー、そのなあ、ユキちゃん。空さんは元から心臓が悪がったの。七十過ぎた頃がら定期検診で心臓に異常が見づがっで」
「そっがらしばらくは何もながっだ。だけんど八十過ぎてがらまだ検診で引っががっで」
「年が年だあ。ペースメーカー入れる手術は、なあ……」
聞けば、ばあちゃん本人も身体を切る手術を嫌がって、何とか身体を騙し騙しここまでやってきたそうだ。
「何で。もっと早く俺に教えてくれなかったんだ、おじちゃんたち」
「俺たち空さんから口止めされてた。んでも、これが強引にユキちゃんをもなか村にUターンさせた理由っつうか」
「……これ、うちの親父には?」
「言っでね」
「そっかあ」
御米田家を切り盛りしていたばあちゃんが倒れてしまうと、どうにもならない。
このまま家で看病するにも不便なことが多い。俺たち家族は介護の心得がなかったし、年寄りでも女のばあちゃんの下の世話となると厳しい。
もっともこの世界には清浄魔法があるから日本より介護はずっとしやすいそうだが。
「ユウ君、おばあちゃんが倒れたって本当!?」
「カズ君たち、帰ってきたか」
男爵経由で連絡を受け、隣町の冒険者ギルドにいたカズアキとユキりんが、ピナレラちゃんを引き取って慌てて帰ってきた。
部屋で寝かせてると言うと、速攻ばあちゃんの元へ飛んでいった。
「ええと、治癒にはまず万能色の白……駄目だ、なら治癒特化の緑……」
例のペンライト型セイバーをカチカチ切り替えながら、ばあちゃんに光を翳していた。
「おばあちゃん、大丈夫? 体動かせる?」
「ん……少し楽になっだ」
「……そっか」
それから二、三の言葉を交わしてるうちに、ばあちゃんがまた気を失うように眠った。
俺はカズアキを促して居間へとまた戻った。事態を見守っていた薬師のおじちゃんも一緒だ。
「強心用のポーションを飲ませましたが、あまり効果がないようです。失礼ですがお年がお年なので……」
「僕のセイバーのヒーリング機能でも駄目だった。効果はあったけど焼け石に水みたいな感じ」
「……参ったなあ」
いつか覚悟していたことではある。
けど、ばあちゃんは夏頃ちょっと調子を崩しただけで他は元気だったし、飯だって普通に食えていた。
何で……何で今なんだ……
「おにいちゃ……」
ピナレラちゃんが背伸びして、小ちゃなお手々で畳に座る俺の頭を撫でてきた。
……うっ。まだ四歳なのに。こんなちまっこいのに気遣いできる良い子……!
ばあちゃんショックと併せて泣きかけたが、ぐっと堪えて持ち直した。
ちょうど村長と勉さん、男爵の部下の薬師のおじさんもいる。この後のことを相談しなきゃだ。
まだ本格的に雪が降る前にと、村人たちの手を借りてばあちゃんを男爵の屋敷に移すことにした。
俺が意識のないままのばあちゃんを背負って、男爵の屋敷の客間まで運んだ。
ここには薬師のおじさんが常駐してるから、何かあったときすぐ見てもらえる。
男爵は、元大公令嬢で王族でもあったばあちゃんにかなり強い敬意を持っている。丁重な扱いをしてくれるはずだ。
ピナレラちゃんは看病要員だ。まだ四歳児だが気が利く子だし、そもそもピナレラちゃんは元々男爵の家の行儀見習いで、使用人たちの手伝いをしていたのだ。
男爵や使用人たち大人がいて、彼らの指示通りに看病するなら十分やれる。
その後、俺たち男三人はやれることがない。このまま一度家に帰ることにした。
屋敷を後にする前、薬師のおじさんに呼び止められた。
「ユウキさん。そういえば、米で作るお酒はその後どうなりましたか?」
「日本酒ですか? 甘酒やどぶろくはたまに作ってますが本式のやつはさっぱりで」
一度失敗した後は放置気味だった。
「できたら完成まで急いでください。この土地の水は元々ポーション作成に大変合うんです。以前飲ませていただいた米のお酒もここの水で作ればもっと……作ったお酒に特産の薬草を加えれば、高確率で質の高い上級ポーションになりますよ」
「ばあちゃんにも効くでしょうか?」
「試してみる価値はあると思います」
「……やってみます」
俺は項垂れ気味で返事をした。
そうだった。元々、もなか村で作っていた日本酒最中がポーションになるかもって思って酒造りに着手していたのに、すっかり忘れていた。
カズアキが現れてからどうにも頭が働いていない。
事態が自分の許容量を超えつつあるのを感じる。
「ユウ君」
「ユウキさん」
呼ばれてハッと顔を上げた。
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