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第三章 異世界転移の謎を解け!
俺、王女様から話を聞く
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俺たちが、もなか村ごと異世界転移してきたのは五月末。
それから男爵が中央の王家に報告書を上げて、王都から王族が来るまで半年以上が経過している。
もう十二月に入ったべさ……雪がチラつく日も出てきた。遅かっぺ!
王女様は男爵の屋敷の応接間でその辺の事情を説明してくれた。
「ど田舎領……元はアルトレイ公領と呼ばれていたこの土地は、かつて王族が幾人も行方不明になっている曰く付きの場所だ。誰も行きたがらなかったというのが正直なところであった」
「グレイシアさんはなぜ?」
来てくれたのか?
「済まぬな、元々そこのリースト男爵家の末っ子の誘拐事件で、その子の兄が出奔するのを必死で抑えておった。何せ兄は近衛騎士、辞表を処理するにも時間がかかる」
視線を向けられてビクッとユキりんが震えた。
最終的に、ユキりんを誘拐した奴隷商が、ユキりんちの本家のお嬢さんを誘拐した団体と同じだと判明して即座にグレイシアさんが動いたという。
カズアキが合流した後、聴取した男爵の追加の追加の追加ぐらいの報告書が届いてようやくだったようだ。遅……っ。
腰の重かった弟の王様を始めとした首脳部に見切りをつけて、ユキりんの兄貴を含む十数名の少数精鋭を連れてど田舎村に出立したそうだ。
本当なら一国の王女様だ、一個師団ぐらいの護衛がいてもおかしくないぐらいなのにな。
「わたくしも早く来たくて堪らなかった。誘拐されたリースト伯爵家の令嬢はわたくしの学園での可愛い後輩であった。わたくしも必死で足跡を追い続けていたのでな……少しでも希望があるならと飛び出してきたわけだ」
事前に聞いた話だとまだ独身だというこの王女様、随分アクティヴだ。
「そんで、うちのユキリーンの兄貴とやらはどこにいるんです?」
「それがなあ。聞いてくれるか?」
あ、これ話が長くなるやつ。
と思ったら屋敷のメイドさんに補助されながら、ピナレラちゃんがよちよちとお茶とお菓子を運んできた。
「おひめちゃま。おちゃどうじょ!」
「手伝いをしておるのか。良い子だ、わたくしのことはグレイシアで良いぞ?」
「ぐれいちあちゃ?」
「………………」
お茶を受け取ったグレイシアさんが悶えている。わかるよ、うちのピナレラちゃんはめんこいべ?
前歯が一本歯抜けで滑舌がいまいちなんだ、まだまだ永久歯が生え揃うには時間がかかる。この舌足らずの可愛い口調もいま限定だ。
「う、んんっ、……まあ好きに呼べば良い」
ピナレラちゃんのキャラメル色の髪を優しく撫でている。男前美女の頬がうっすら赤い。フハハ、うちの幼女に落ちたなや!
それから男爵が中央の王家に報告書を上げて、王都から王族が来るまで半年以上が経過している。
もう十二月に入ったべさ……雪がチラつく日も出てきた。遅かっぺ!
王女様は男爵の屋敷の応接間でその辺の事情を説明してくれた。
「ど田舎領……元はアルトレイ公領と呼ばれていたこの土地は、かつて王族が幾人も行方不明になっている曰く付きの場所だ。誰も行きたがらなかったというのが正直なところであった」
「グレイシアさんはなぜ?」
来てくれたのか?
「済まぬな、元々そこのリースト男爵家の末っ子の誘拐事件で、その子の兄が出奔するのを必死で抑えておった。何せ兄は近衛騎士、辞表を処理するにも時間がかかる」
視線を向けられてビクッとユキりんが震えた。
最終的に、ユキりんを誘拐した奴隷商が、ユキりんちの本家のお嬢さんを誘拐した団体と同じだと判明して即座にグレイシアさんが動いたという。
カズアキが合流した後、聴取した男爵の追加の追加の追加ぐらいの報告書が届いてようやくだったようだ。遅……っ。
腰の重かった弟の王様を始めとした首脳部に見切りをつけて、ユキりんの兄貴を含む十数名の少数精鋭を連れてど田舎村に出立したそうだ。
本当なら一国の王女様だ、一個師団ぐらいの護衛がいてもおかしくないぐらいなのにな。
「わたくしも早く来たくて堪らなかった。誘拐されたリースト伯爵家の令嬢はわたくしの学園での可愛い後輩であった。わたくしも必死で足跡を追い続けていたのでな……少しでも希望があるならと飛び出してきたわけだ」
事前に聞いた話だとまだ独身だというこの王女様、随分アクティヴだ。
「そんで、うちのユキリーンの兄貴とやらはどこにいるんです?」
「それがなあ。聞いてくれるか?」
あ、これ話が長くなるやつ。
と思ったら屋敷のメイドさんに補助されながら、ピナレラちゃんがよちよちとお茶とお菓子を運んできた。
「おひめちゃま。おちゃどうじょ!」
「手伝いをしておるのか。良い子だ、わたくしのことはグレイシアで良いぞ?」
「ぐれいちあちゃ?」
「………………」
お茶を受け取ったグレイシアさんが悶えている。わかるよ、うちのピナレラちゃんはめんこいべ?
前歯が一本歯抜けで滑舌がいまいちなんだ、まだまだ永久歯が生え揃うには時間がかかる。この舌足らずの可愛い口調もいま限定だ。
「う、んんっ、……まあ好きに呼べば良い」
ピナレラちゃんのキャラメル色の髪を優しく撫でている。男前美女の頬がうっすら赤い。フハハ、うちの幼女に落ちたなや!
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