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第三章 異世界転移の謎を解け!
俺、日本に戻ってきた
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次元の狭間の暗闇の中に俺は漂っていた。
カズアキと別れてから、あいつがどうなったかもわからない。
気づくと俺は、もなか村のばあちゃんちの前にぽつんと一人、立っていた。
辺りを見回すと、ふつうにもなか村だ。もなか山もあるし、田畑もそのまま。
ただ、墓があったはずの場所だけは土が剥き出しの空き地になっていた。もなか村やゆかりの人々の墓は異世界に残ったようだ。
それに――村役場の向こう側にあったはずの男爵の屋敷や、ど田舎村の光景はなかった。
カサっと音がして、俺は手に持ってるものに気づいた。
村長と勉さんから預かった、ど田舎村ともなか村の龍脈に関する報告書だ。
後で家に帰ってからじっくり読もうと思ってたやつ。そのまま持ち帰っちまったか。
家に入って仏壇のある部屋に向かうと、カズアキの遺骨はなかった。あいつの遺骨もアケロニア王国に残ったままなのだろう。
残っていたのは仏壇と位牌、遺品だけ。
「……やっぱり同じように死んじまったんだな。馬鹿野郎」
ふとカズアキの遺品の入った段ボールが目に入った。開けてみるとあいつが好きだったラノベ文庫本、日記、それに……
「LEDセイバー。こんなのなかったはずなのに」
スイッチを入れた。ブォンとクォンタムチックな音がして明るく輝く。
まさか、と思って庭に出て、適当な石ころにセイバーを振りかざしてみると……
……斬れた。スパッと。断面はまるで鏡面のようにツルツル。
「………………?」
妙な重さがある。確かアルカリ電池式の懐中電灯のはずだったが。
電池入れの蓋をパカっと開けて驚いた。中に、透明な魔石が電池の代わりにみっちり詰まっている。
あの王様から貰った、大剣に三つ付いてたやつと同じだ。ダイヤモンドの上位鉱物アダマンタイト。
あれよりはるかに大量に。
「ということは、このセイバーは実質魔導具……はは、参ったなや」
まさかの異世界の魔導具、勇者様のセイバーゲットだぜ。
異世界に行く前と、戻ってきてからのカズアキの日記に変化があった。
あの毒叔母は相変わらずカズアキを冷遇していたようだが、父親のマサル叔父さんが以前よりカズアキを気にかけてくれるように変わったようだ。
それでも近所の人や、うちの親父とお袋に様子を見てくれるよう頼む程度だったようだが、以前と比べたらカズアキも過ごしやすかったようだ。
カズアキは前は通ってなかった進学塾に行き始めて、高校の放課後はバイトだけでなく塾や、塾帰りにカフェなどで時間を潰して、家にいる時間を極力減らしたようだ。
「そんでもバイト先の事故で死んじまったのは変わらなかった、か」
その日の夜、俺は泣いた。位牌と写真のある仏壇の部屋で、独りで。
「助けたかったんだ。お前と未来に行きたかったよ。アキ君」
あれから何度かLEDセイバーの魔力を使って転移を起こせないか試してみたが、駄目だった。
俺は多分、もう二度とばあちゃんたちにも、ピナレラちゃんやユキりん、グレイシアさんにも会えないのだろう。
それから数日間、俺はもなか村から出られなかった。
何か不可視の膜のようなものがあって、もなか村と外界を隔てていたのだ。中から外側も見えず、どうなっているかも確認できなかった。
膜は少しずつ薄れて弾力を失っていった。
外界からも内側のもなか村が見え始めているようだ。外に大勢が集まってきているのがわかる。
あと数日もしたら膜は完全に消えていくだろう。
そのままばあちゃんちで暮らしていたが、もなか村の周りが騒がしい――マスコミだ。警察らしきパトカーも何台も来てる。
「ここに居続けるのも限界か」
幕が消えるタイミングはそろそろだ。
俺はあえて、村役場からマスコミや警察らの前に現れることにした。
→そして元カノが……
カズアキと別れてから、あいつがどうなったかもわからない。
気づくと俺は、もなか村のばあちゃんちの前にぽつんと一人、立っていた。
辺りを見回すと、ふつうにもなか村だ。もなか山もあるし、田畑もそのまま。
ただ、墓があったはずの場所だけは土が剥き出しの空き地になっていた。もなか村やゆかりの人々の墓は異世界に残ったようだ。
それに――村役場の向こう側にあったはずの男爵の屋敷や、ど田舎村の光景はなかった。
カサっと音がして、俺は手に持ってるものに気づいた。
村長と勉さんから預かった、ど田舎村ともなか村の龍脈に関する報告書だ。
後で家に帰ってからじっくり読もうと思ってたやつ。そのまま持ち帰っちまったか。
家に入って仏壇のある部屋に向かうと、カズアキの遺骨はなかった。あいつの遺骨もアケロニア王国に残ったままなのだろう。
残っていたのは仏壇と位牌、遺品だけ。
「……やっぱり同じように死んじまったんだな。馬鹿野郎」
ふとカズアキの遺品の入った段ボールが目に入った。開けてみるとあいつが好きだったラノベ文庫本、日記、それに……
「LEDセイバー。こんなのなかったはずなのに」
スイッチを入れた。ブォンとクォンタムチックな音がして明るく輝く。
まさか、と思って庭に出て、適当な石ころにセイバーを振りかざしてみると……
……斬れた。スパッと。断面はまるで鏡面のようにツルツル。
「………………?」
妙な重さがある。確かアルカリ電池式の懐中電灯のはずだったが。
電池入れの蓋をパカっと開けて驚いた。中に、透明な魔石が電池の代わりにみっちり詰まっている。
あの王様から貰った、大剣に三つ付いてたやつと同じだ。ダイヤモンドの上位鉱物アダマンタイト。
あれよりはるかに大量に。
「ということは、このセイバーは実質魔導具……はは、参ったなや」
まさかの異世界の魔導具、勇者様のセイバーゲットだぜ。
異世界に行く前と、戻ってきてからのカズアキの日記に変化があった。
あの毒叔母は相変わらずカズアキを冷遇していたようだが、父親のマサル叔父さんが以前よりカズアキを気にかけてくれるように変わったようだ。
それでも近所の人や、うちの親父とお袋に様子を見てくれるよう頼む程度だったようだが、以前と比べたらカズアキも過ごしやすかったようだ。
カズアキは前は通ってなかった進学塾に行き始めて、高校の放課後はバイトだけでなく塾や、塾帰りにカフェなどで時間を潰して、家にいる時間を極力減らしたようだ。
「そんでもバイト先の事故で死んじまったのは変わらなかった、か」
その日の夜、俺は泣いた。位牌と写真のある仏壇の部屋で、独りで。
「助けたかったんだ。お前と未来に行きたかったよ。アキ君」
あれから何度かLEDセイバーの魔力を使って転移を起こせないか試してみたが、駄目だった。
俺は多分、もう二度とばあちゃんたちにも、ピナレラちゃんやユキりん、グレイシアさんにも会えないのだろう。
それから数日間、俺はもなか村から出られなかった。
何か不可視の膜のようなものがあって、もなか村と外界を隔てていたのだ。中から外側も見えず、どうなっているかも確認できなかった。
膜は少しずつ薄れて弾力を失っていった。
外界からも内側のもなか村が見え始めているようだ。外に大勢が集まってきているのがわかる。
あと数日もしたら膜は完全に消えていくだろう。
そのままばあちゃんちで暮らしていたが、もなか村の周りが騒がしい――マスコミだ。警察らしきパトカーも何台も来てる。
「ここに居続けるのも限界か」
幕が消えるタイミングはそろそろだ。
俺はあえて、村役場からマスコミや警察らの前に現れることにした。
→そして元カノが……
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