勇者かける

青空びすた

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×暗殺者3

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 朝の光で目覚める。眠りすぎた、鞭打ち50回は覚悟しなければ。そう慌てて身体を起こそうとしたが、暖かな何かに拘束されて身動きが取れない。目線だけでそれが何かを確認する。そこには穏やかな表情で瞼を閉じるトルテがいた。
 ゆっくりまばたきをして現状を確認する。そうだ、これは昨日からショコラになったんだった。動かせる左手を開いたり閉じたりする。名前がついたくらいではなにも変わらない。
「起きたの? 早いね」
 トルテはショコラの頭をゆっくり触りながら笑う。
「まだ寝てていいよ」
 後頭部に触れていた手に力を込められ、柔らかく抱き込まれる。トルテの胸元に顔を埋めてゆっくり鼻から息を吸う。何となく心が落ち着く気がして、顔を擦り付ける。
「ふふ、ほんと可愛い」
 ちゅっと音を立ててトルテの口がショコラの頭にくっついた。トルテが良くする行為だが、まだ意味が理解できない。
「トルテ、今のはなんだ?」
「今の?」
「口をくっつけるやつだ」
「あぁ、ちゅうのこと」
「ちゅう?」
「好きだよ、愛しいよって意味かな」
「愛しい……」
 その感情はまだわからないけれど、ちゅうされるたびにふわふわとした気持ちになる。トルテの右手がショコラの前髪を払ったその指を捕まえて口を押し当てる。トルテのような音はしなかったけれど、されたときと同じくらいふわふわした。
「ショコラもしてくれるの?」
「なんか、ふわふわしたから」
「可愛いなぁ」
「トルテはどうだ?」
「ん、俺も同じくらいふわふわしたよ。嬉しい」
 そう言ってまたちゅっちゅと音を立てながらトルテはショコラの顔にちゅうした。トルテが満足したあと、またショコラを胸に抱き込む。ぬくもりにまた瞼が下がってきた。
「おやすみ、ショコラ」
「おや、すみ」
 生まれて初めての二度寝だった。
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