【完結】【R18】沼に落ちたら恋人が出来ました。

mimimi456/都古

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第十二話

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雨がしとしと降っている。
予想では1週間先まで。
空気も部屋も冷えているのに、今この空間だけは熱い吐息が漏れている。

互いの名前が耳に馴染むほど、呼んだ。
時には音になる前の吐息だけで呼んだ。
はくはくと、動く唇を青海は心得たように塞ぐ。

初めは合わせ方すら知らなかったのに、今じゃピッタリと合うようにキスが出来る。

「口付けが上手くなった。」

「あんたのお陰だよ。」

鼻先を触れ合わせてふふっと笑い合って、また口付ける。

「今日こそあんたを受け入れる。」

「意外に強気だな鱗太郎。」

「そうだよ。」

俺だってそんな事知らなかった。
よくばりになったんだ。
青海は俺の一々を褒めてくれる。
キスが上手くなったのも、この褒め殺し作戦の成果だ。

欲張りになった俺は目を見張る程、素直になった。
“素直”なんて、そんな言葉は一生無縁だと思ってた。

子供の頃はそう思い込んでもいた。
大人になれば尚更そうする様になった。
素直に吐露する気持ちが、決して受け入れられない時人間はあんなにも絶望するのかと思った。

同時に、まだ誰かを信じていた自分にも絶望した。

でも、どうしても曲げられない気持ちがあった。
素直になる事はやめても、偽る事は出来なかった。
もし偽っていたなら、俺は今頃。
結婚して、可愛い子供がいて、仕事してる。

でも今は、見知らぬ土地で祟り神を祀らされてる途中だ。
そこには俺の両親も、クラスメイトも、同僚も、店長も居ないけど。

ーーー素直になれる場所がある。

ーー受け止めたい人がいる。

ー好きなんだ。


「なぁ、もう良いだろ。早く来いよ。」

「鱗太郎。」

「ひぃ、あ…ぁあーーーくぅ、!」

ひたり、と充てがわれた青海の欲望は熱かった。
それはおもちゃなんかじゃ到底真似できない、生々しい程に熱い堅さを持った、人の身体だった。

どこから取り出したのか、尻に満遍なく施されたとろみは俺と青海の摩擦を限りなく柔くした。

「痛いか、」

「少しだけ…もうちょっと待って。慣れるまでそのままそこに居て。」

そう言うと、腹の中のモノがピクンと動いた。

「ふふっ。」

笑う俺を青海が不思議そうに見ている。

「何かしたか?」

「いいや。青海が俺のナカに居るなって思っただけだよ。」

おもちゃは入れたことあるけど、おもちゃは俺の動かす通りにしか動かない。
こんな風に、ヒクヒクして俺の腹の中を刺激したりはしない。

俺も男だから分かるよ。
今、めちゃくちゃ気持ちよくて、我慢してるんだ。

「もっと奥に来いよ。」

「あぁ、だが痛むぞ。」

「良いんだ…俺も、全部、あんたが欲しい。」


覆い被さる逞しい腕に、頬を擦り寄せて強請る。
俺は素直になるって決めたんだ。
欲しいものは欲しい、って言う。

無骨で強面でちょっと老けて見える男は、俺のものだって皆に言いふらしてやる。

口付けを痛みを誤魔化してたっぷり舌を絡めていると、青海の熱が入って来た。

同時にペチン、と尻に何かが当たった。
柔いそれが青海の何であるかを察して俺は顔が赤くなるのが止められなかった。
それに、下生えが当たる。

くすぐったいのに、何か全然嫌じゃない。

「あぁ、ほら見てみろ鱗太郎…根本まで全部、お前の中に入ってる。」

「うそぉ…っ、」

「嘘じゃない、ほら。」

グッと足を抱えられ広げられ、見えた。
本当に根本までずっぷり入ってる。
しかも青海の先っぽが、
さっきから良い所に当たってる。

俺はびっくりして思わずナカを締め付けたその時だった。

「ひゃ、ぁああ、あ…イ、クぅ、!」

きゅうん、と音が鳴りそうな程に、俺の中は青海の熱に吸い付いて搾り上げて、一人でにイった。

「ぐ…ぅ、!」

イったのに青海は更に腰を打ち付けてきた。
一度、二度、それから三度目で、ナカに熱い飛沫を受けた。

とぷとぷ、と数秒に渡り
中が濡らされていくのが分かる。
目の前の息を切らす男の白濁が今、俺の腹の中を濡らしている。

それは、堪らなく多幸感に襲われる瞬間だった。

そして雨は本当に1週間振り続けた。
その間中、俺たちは二人きりで居た。

欲しいものが欲しいと、言える様になったら
俺は、恋人が出来た。
ほんと、人生何があるか分かんないな。

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