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少しの沈黙を破ったのは顧問弁護士だった。
「これだけ証拠があると懲役は確実でしょう。それに悠真様の奥様に慰謝料、入院費を全額をお支払いしていただきます。それと今後は悠真様とその奥様の接近禁止を言い渡します。あと会社も解雇としますので書類にサインをお願いします。」
弁護士は書類を机に出しサインを求めた。好太はまだ俯いたままでいたが悠真はもうそんな好太を見るのが嫌になったのか痺れを切らしこう言った。
「お前がこのままなら親御さんに話して対処して貰うがそれでいいな?」
「それはっ!」
ガタッと立ち上がる好太を見上げる悠真は出来るだけ冷静を保った。
「嫌ならサインをしてそのまま俺たちの前から消えてくれ。これ以上、荒立てたくもないしお前の顔も見たくない。」
好太は座り書類にサインをしようとしたが手を止めて悠真に尋ねた。
「どうして.....僕じゃないんですか....?」
「何がだ?」
「悠真の奥さんはどうして僕じゃないんですか!?僕はずっと悠真を見てきたし想っていたし支えてきた!なのになんであんな普通の何にも出来ない子を!」
好太は声を荒げて悠真を見た。悠真は驚いた顔をしたがフッと笑いながら言った。
「一目惚れなんだよ。初めて逢った時、電流が流れたように感じた。甘えたいのに甘えられないから頑張って抑えててさ....。なんか護りたいと思ったんだよ。それに俺は好太を恋愛感情で見れないし.....一生の親友だと思ってた....。だけど、今は愛する人を傷つけてきた好太に失望した。」
悠真は好太の話になる所で顔をそっぽ向いて話をしていた。もう顔も見たくないのだろう。好太はそんな悠真を見てもう無理だと感じ書類にサインをした。弁護士は書類を取り、不備が無いか確認をして書類を鞄の中に入れた。
「では、後日に振り込みなどの書類を送りますのでそれに従って下さい。」
「はい....わかりました.....。」
力無く返事をする好太はチラッと悠真を見る。そして、ゆっくりと立ち上がり一礼をしドアノブに手をかける所で悠真に声をかけられた。
「好太、今までありがとうな。俺の我儘に付き合わせて....。次の仕事でも....ご両親の事も頑張れよ。もう関わる事は無いと思うが元気に過ごす事を祈ってる。」
そう言い渡し好太は涙を流し悠真の方を振り向き頭を下げた。
「今まで....お世話になりました....。僕がこう言うのはもう可笑しいですが奥さんとお幸せに.....。あと.....奥さんに対して申し訳ございませんでした....。」
好太はそう言い、部屋を出て行った。悠真は好太の出て行ったドアを見つめため息を吐いた。
「(終わった.....。弦をあんな目に合わせた奴を地獄まで落としてやろうと思ったが....まさかの好太だったなんてな.....。知ってる奴だと思ったよりも鬼にはなれないな.....。)」
悠真は弁護士と今後の話をして後は任せる事にした。
「これだけ証拠があると懲役は確実でしょう。それに悠真様の奥様に慰謝料、入院費を全額をお支払いしていただきます。それと今後は悠真様とその奥様の接近禁止を言い渡します。あと会社も解雇としますので書類にサインをお願いします。」
弁護士は書類を机に出しサインを求めた。好太はまだ俯いたままでいたが悠真はもうそんな好太を見るのが嫌になったのか痺れを切らしこう言った。
「お前がこのままなら親御さんに話して対処して貰うがそれでいいな?」
「それはっ!」
ガタッと立ち上がる好太を見上げる悠真は出来るだけ冷静を保った。
「嫌ならサインをしてそのまま俺たちの前から消えてくれ。これ以上、荒立てたくもないしお前の顔も見たくない。」
好太は座り書類にサインをしようとしたが手を止めて悠真に尋ねた。
「どうして.....僕じゃないんですか....?」
「何がだ?」
「悠真の奥さんはどうして僕じゃないんですか!?僕はずっと悠真を見てきたし想っていたし支えてきた!なのになんであんな普通の何にも出来ない子を!」
好太は声を荒げて悠真を見た。悠真は驚いた顔をしたがフッと笑いながら言った。
「一目惚れなんだよ。初めて逢った時、電流が流れたように感じた。甘えたいのに甘えられないから頑張って抑えててさ....。なんか護りたいと思ったんだよ。それに俺は好太を恋愛感情で見れないし.....一生の親友だと思ってた....。だけど、今は愛する人を傷つけてきた好太に失望した。」
悠真は好太の話になる所で顔をそっぽ向いて話をしていた。もう顔も見たくないのだろう。好太はそんな悠真を見てもう無理だと感じ書類にサインをした。弁護士は書類を取り、不備が無いか確認をして書類を鞄の中に入れた。
「では、後日に振り込みなどの書類を送りますのでそれに従って下さい。」
「はい....わかりました.....。」
力無く返事をする好太はチラッと悠真を見る。そして、ゆっくりと立ち上がり一礼をしドアノブに手をかける所で悠真に声をかけられた。
「好太、今までありがとうな。俺の我儘に付き合わせて....。次の仕事でも....ご両親の事も頑張れよ。もう関わる事は無いと思うが元気に過ごす事を祈ってる。」
そう言い渡し好太は涙を流し悠真の方を振り向き頭を下げた。
「今まで....お世話になりました....。僕がこう言うのはもう可笑しいですが奥さんとお幸せに.....。あと.....奥さんに対して申し訳ございませんでした....。」
好太はそう言い、部屋を出て行った。悠真は好太の出て行ったドアを見つめため息を吐いた。
「(終わった.....。弦をあんな目に合わせた奴を地獄まで落としてやろうと思ったが....まさかの好太だったなんてな.....。知ってる奴だと思ったよりも鬼にはなれないな.....。)」
悠真は弁護士と今後の話をして後は任せる事にした。
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