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土の神殿へ
土の神殿へ④
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彼は色々抱えてそうだと思っていたけど、人体実験の対象者だったらしい。十年程前に目が覚めたという意味も分からない。生まれてからずっと寝ていたという意味なのだろうか?
(という事は、この人、精神的には十歳!? いや、でも誰か他の人の記憶を移されたと言っていたような……。という事は……。もっと上? 全然分かんない……)
話しているうちに、彼とどうやって接するべきなのかさっぱり分からなくなってしまった。
だけど、彼はハーフであるマリについて好意的に考えてくれた。彼の事も偏見なく、生い立ちを理解していきたい。
「研究所を抜け出してから、世界が変わった。それまでは、ただの観察対象としか見られてなかったのに、君をはじめ、色んな態度で接してくれる人と出会えた。かなり……楽しい」
彼の話を聞きながら、マリは複雑な気持ちになっていた。
この人はたぶん、自分自身、強い感情を持った事がないんだ。だから、他人からの、色んなパターンの感情の意味をスンナリと理解出来ず、考えてみるのが良い刺激になるのだろう。でも凄く危険なんじゃないかとも思う。
マリの甘言に乗った様に、悪人の誘惑に弱そうだ。
「アンタは全部新鮮に思えて楽しいのかもしれないけど、世の中には悪い奴がいるの。話を聞いてると、行くあてないみたいだけど、一人で生きていくためには、アンタが自分で見極めなきゃいけないんだよ。私と一緒に居るうちに、そういうのも学んでみて」
「……有難う。そのかわりにモンスターから君を守るよ。……力でしか貢献できないから」
「期待してる!」
話しているうちに、結構時間が経っていた様だ。
ボールの中に氷をザクザクと入れ、少年に渡す。
「これに水を入れて。そろそろ十五分経過するから、氷水の中に里芋を入れて熱を冷ましてね」
「分かった」
「そうしたら、皮が剥きやすくなるから」
「あぁ、なるほど……」
彼が作業に取り掛かったので、マリも他の作業をする事にする。ゴボウを掴み、シンクで洗ってから、ササガキにする。さほど時間が経たずに、隣から「おお……」と感嘆の声が上がった。
「うまくいった?」
「うん。本当に剥きやすいね」
彼の手の平の上には綺麗に剥けた里芋が乗っかっていた。大成功だったようだ。
「小さい事なのに、少し嬉しいかもしれない……」
「料理って奥深いからね。切る、焼く、煮る。出来る事が増えると、作れる物のレパートリーが増えるの。アンタもちょっとづつ出来る事増やしていけばいい」
「うん……」
ササガキにしたゴボウを水にさらし、彼が剥いた里芋をまな板の上で一口サイズに切る。これで下準備は完了だ。次はこれらを煮込まなければならない。
鍋にサラダ油をひき、オークの肉を炒める。改めて見ると、この肉は赤身部分が大きく、脂肪の部分が少ない。ダイエット中の女子にとっては有難い種類かもしれない。鍋の中に、大根とニンジン、ゴボウを加えてさらに炒め、先程とった出汁を注ぐ。糸こんにゃくも忘れず投入し、煮込むと、アクが浮いてきた。おたまでソレを取り除き、蓋をする。
いつの間にやら、隣で試験体066が鍋を見ていて、ビクリとする。つい作業に没頭し、彼の存在を忘れてしまっていた。
暇にさせておくのは勿体ない。マリは棚からワカメご飯の素を取り出した。
「今、ちょうどご飯炊き上がったから、これを土鍋の中に入れて良くかき混ぜてくれる?」
「黒いゴミ……?」
「ゴミ!? これはワカメだよ!」
ゴミを食べ物の中に混入させるわけないじゃないかと、マリは憤慨する。将来食に関する職業に就きたいマリとしては、味等と同じくらい、衛生状況も気をつけているのだ。でも彼に限らず、アメリカ人の殆どがワカメという食べ物を知らないだろうから、怒っても仕方がない。口を尖らせながら、『わかめご飯の素』とシャモジを彼に押し付けた。
「ワカメ……。あ、海藻か……」
どうやら彼の知識の中に、ワカメの情報が入っていたらしい。若干ボケが入っている気がするのだが、気のせいなのだろうか? (ポンコツ可愛いかよ)と内心ツッコミを入れる。
軽くため息をつきながら、カウンターに近づくと、トレーに残ったオークの肉が目に入った。解凍し過ぎてしまい、余ったのだ。どうしたもんかと考えを巡らす。すると、昨日セバスチャンと行ったマーケットで買ったゴーヤもどきが思い浮かんだ。
形が球体で元の世界の物と異なっているのだが、味見をしてみると、苦味が少ないゴーヤという感じで使い勝手が良さそうだった。これなら下処理もなく、ゴーヤチャンプルーが作れそうである。
(オーク汁が煮えるまで時間勝負!)
ノソノソとシャモジを回転させる少年の姿を横目に、マリは猛然とゴーヤもどきや豆腐を切る。コンロの前から土鍋ごと少年を追いやって、フライパンでガンガン具材を炒めた。
火の入れ具合がバッチリの、ゴーヤの緑と卵の黄色が色鮮やかなゴーヤ(もどき)チャンプルーが出来上がる。オーク汁の方もそろそろ火が通った頃合いだ。蓋を入れ、里芋を入れる。
鍋の中にはこれでもか! というくらに具材がぎゅうぎゅう詰めになっている。その中に白味噌を溶かし入れ、味噌味が染み込み過ぎない程度に煮て、味見する。
(バッチリ! 一度で味が決まるなんて、天才か、私!)
自画自賛である。木製の器にオーク汁を盛り、小口切りにしたネギを振りかける。完璧な出来栄えである。ゴーヤチャンプルーも盛り付けようかと、皿を手に取ったマリの目の前に、おそるおそるシャモジが伸びてきた。その上には、黒い物が混ざったご飯が乗っている。
「味見してほしい」
なるほど、味に自信がもてなかった様だ。カウンターの上に一度皿を置き、シャモジの上のワカメご飯をスプーンですくいとり、パクリと食べる。
控えめな性格の、彼らしい、インパクトに欠ける味だ。
少ししか入れなかったのだろう。でも、白味噌味の料理も出すから、ご飯はこのくらいの塩気の方が、沢山食べれていいかもしれない。
「バッチリ!」
「……良かった」
彼にワカメご飯を茶碗によそらせ、マリは猫柄の皿にゴーヤ(もどき)チャンプルーを盛る。
思ったより時間がかかったが、夕食の完成だ!
(という事は、この人、精神的には十歳!? いや、でも誰か他の人の記憶を移されたと言っていたような……。という事は……。もっと上? 全然分かんない……)
話しているうちに、彼とどうやって接するべきなのかさっぱり分からなくなってしまった。
だけど、彼はハーフであるマリについて好意的に考えてくれた。彼の事も偏見なく、生い立ちを理解していきたい。
「研究所を抜け出してから、世界が変わった。それまでは、ただの観察対象としか見られてなかったのに、君をはじめ、色んな態度で接してくれる人と出会えた。かなり……楽しい」
彼の話を聞きながら、マリは複雑な気持ちになっていた。
この人はたぶん、自分自身、強い感情を持った事がないんだ。だから、他人からの、色んなパターンの感情の意味をスンナリと理解出来ず、考えてみるのが良い刺激になるのだろう。でも凄く危険なんじゃないかとも思う。
マリの甘言に乗った様に、悪人の誘惑に弱そうだ。
「アンタは全部新鮮に思えて楽しいのかもしれないけど、世の中には悪い奴がいるの。話を聞いてると、行くあてないみたいだけど、一人で生きていくためには、アンタが自分で見極めなきゃいけないんだよ。私と一緒に居るうちに、そういうのも学んでみて」
「……有難う。そのかわりにモンスターから君を守るよ。……力でしか貢献できないから」
「期待してる!」
話しているうちに、結構時間が経っていた様だ。
ボールの中に氷をザクザクと入れ、少年に渡す。
「これに水を入れて。そろそろ十五分経過するから、氷水の中に里芋を入れて熱を冷ましてね」
「分かった」
「そうしたら、皮が剥きやすくなるから」
「あぁ、なるほど……」
彼が作業に取り掛かったので、マリも他の作業をする事にする。ゴボウを掴み、シンクで洗ってから、ササガキにする。さほど時間が経たずに、隣から「おお……」と感嘆の声が上がった。
「うまくいった?」
「うん。本当に剥きやすいね」
彼の手の平の上には綺麗に剥けた里芋が乗っかっていた。大成功だったようだ。
「小さい事なのに、少し嬉しいかもしれない……」
「料理って奥深いからね。切る、焼く、煮る。出来る事が増えると、作れる物のレパートリーが増えるの。アンタもちょっとづつ出来る事増やしていけばいい」
「うん……」
ササガキにしたゴボウを水にさらし、彼が剥いた里芋をまな板の上で一口サイズに切る。これで下準備は完了だ。次はこれらを煮込まなければならない。
鍋にサラダ油をひき、オークの肉を炒める。改めて見ると、この肉は赤身部分が大きく、脂肪の部分が少ない。ダイエット中の女子にとっては有難い種類かもしれない。鍋の中に、大根とニンジン、ゴボウを加えてさらに炒め、先程とった出汁を注ぐ。糸こんにゃくも忘れず投入し、煮込むと、アクが浮いてきた。おたまでソレを取り除き、蓋をする。
いつの間にやら、隣で試験体066が鍋を見ていて、ビクリとする。つい作業に没頭し、彼の存在を忘れてしまっていた。
暇にさせておくのは勿体ない。マリは棚からワカメご飯の素を取り出した。
「今、ちょうどご飯炊き上がったから、これを土鍋の中に入れて良くかき混ぜてくれる?」
「黒いゴミ……?」
「ゴミ!? これはワカメだよ!」
ゴミを食べ物の中に混入させるわけないじゃないかと、マリは憤慨する。将来食に関する職業に就きたいマリとしては、味等と同じくらい、衛生状況も気をつけているのだ。でも彼に限らず、アメリカ人の殆どがワカメという食べ物を知らないだろうから、怒っても仕方がない。口を尖らせながら、『わかめご飯の素』とシャモジを彼に押し付けた。
「ワカメ……。あ、海藻か……」
どうやら彼の知識の中に、ワカメの情報が入っていたらしい。若干ボケが入っている気がするのだが、気のせいなのだろうか? (ポンコツ可愛いかよ)と内心ツッコミを入れる。
軽くため息をつきながら、カウンターに近づくと、トレーに残ったオークの肉が目に入った。解凍し過ぎてしまい、余ったのだ。どうしたもんかと考えを巡らす。すると、昨日セバスチャンと行ったマーケットで買ったゴーヤもどきが思い浮かんだ。
形が球体で元の世界の物と異なっているのだが、味見をしてみると、苦味が少ないゴーヤという感じで使い勝手が良さそうだった。これなら下処理もなく、ゴーヤチャンプルーが作れそうである。
(オーク汁が煮えるまで時間勝負!)
ノソノソとシャモジを回転させる少年の姿を横目に、マリは猛然とゴーヤもどきや豆腐を切る。コンロの前から土鍋ごと少年を追いやって、フライパンでガンガン具材を炒めた。
火の入れ具合がバッチリの、ゴーヤの緑と卵の黄色が色鮮やかなゴーヤ(もどき)チャンプルーが出来上がる。オーク汁の方もそろそろ火が通った頃合いだ。蓋を入れ、里芋を入れる。
鍋の中にはこれでもか! というくらに具材がぎゅうぎゅう詰めになっている。その中に白味噌を溶かし入れ、味噌味が染み込み過ぎない程度に煮て、味見する。
(バッチリ! 一度で味が決まるなんて、天才か、私!)
自画自賛である。木製の器にオーク汁を盛り、小口切りにしたネギを振りかける。完璧な出来栄えである。ゴーヤチャンプルーも盛り付けようかと、皿を手に取ったマリの目の前に、おそるおそるシャモジが伸びてきた。その上には、黒い物が混ざったご飯が乗っている。
「味見してほしい」
なるほど、味に自信がもてなかった様だ。カウンターの上に一度皿を置き、シャモジの上のワカメご飯をスプーンですくいとり、パクリと食べる。
控えめな性格の、彼らしい、インパクトに欠ける味だ。
少ししか入れなかったのだろう。でも、白味噌味の料理も出すから、ご飯はこのくらいの塩気の方が、沢山食べれていいかもしれない。
「バッチリ!」
「……良かった」
彼にワカメご飯を茶碗によそらせ、マリは猫柄の皿にゴーヤ(もどき)チャンプルーを盛る。
思ったより時間がかかったが、夕食の完成だ!
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