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神天地編
第17神話 愛ある説教②
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「誰?」
女と同じ白衣を着ている男がいた。しかも女の方に向かって歩いてくる。女も歩いてくる男に気づいて、急いで紙を全て拾い上げる。
最早声も出さず、ただ拾うことだけに集中している。あの男は一体何者だ?
「……ちょっと近づいてみるか。」
そう好奇心を駆り立て、私は窓から飛び降り綺麗に地面に着地する。そして木々の後ろへ隠れて二人に近づく。
「……今日の分のノルマは達成しましたかね?」
「い、いえ。」
(……?)
女は少し動揺しているようだった。
私にはあれだけの余裕をカマしていたのに、こんな男にそこまで動揺するようなことあるのだろうか?
一見、ただの30代くらいの白衣を着た人間のおじさんということ位しか伝わってこない。
「……だったらこんな所で油を売っている理由は何ですか?やるべき作業に取り組むのが当たり前ではないですか?」
「そ、それは……「言い訳は無用。」」
話を遮り少しずつ、高圧的になっていく。
「……!」
この時はまだあの女と戦った程では無いが、少しずつ白衣を着た男に対する恐怖心が芽生えてきた。
「何故ですか?どうしても外に出てまでもやらなければいけないことでもあるんですか?………早く答えてください?」
「え、えと……」
「…………」
女は何も言い返せずに、ただ下を俯いて目を合わすことが出来ていない。そしてついには相手を沈黙させてしまった。
「はぁ…」
男は溜め息を吐き、目を瞑る。
何を考えているかは分からないが深く考え込んでいるようだった。
そして暫く間が開くと、目をゆっくりと開ける。
「…君はその程度の要領と、その答えしか出せないのか…!?此処に入って何年目だ?言ってみなさい。」
「……っ!!?」
次の瞬間に空気が変わった。場の空気が重くなり、暗くなる。
空気が怒りや恐怖などのマイナスの感情に支配された瞬間だ。
ただこの空気は女の威圧の恐怖とはまた違うベクトルのもの。
それは
「結論を言うだけだぞ?なんでそんなに時間が掛かる?早く言いなさい。この時間がこっちにとって無駄なのだよ。そこまで理解力が無いのか?」
威圧なんていう生易しいものではなく、度を越えた空気による圧殺。
(なん……だ、あいつ…!最初は全くこんな怖い感じなんて無かった!なのに……!)
先程までは考える余裕までもあったのにいつの間にか私まであの男の狂気による恐怖に飲み込まれた。
それにあの男、あれほどまでの力を持つあの女をあしらっているということは間違いなく実力者だ。
もし戦おうものなら、私なんて一瞬で…
怖い想像ばかりがどんどんと浮かんでくる。
足が冷や汗で凍りついたのか全くこの場所から離れようとしない。
「…分からないならもう辞めてくれませんかね。いい加減に。」
男はひたすらに気が重くなる言葉を使う。当たり前だが、女はこの狂気と威圧で動くことも喋ることさえ出来ていない。
「………!」
だが、女はふるふると震えながらも男の目を見ようとする。
「…あなたの回答は?教えてくださいよ。そんな表情するなら…!」
それが気に食わなかったのか、静かながらも怒気を混じえた言葉を吐く。
その怒気が此方まで届いてくる。
怖い想像がどんどん浮かんでくる。
「はぁッ…はぁ…!」
…人間、あの男、魔法、焼かれ……
「……ッ!!」
ドゴッ
「かハッ…!ハァッ…!ハァッ…!」
あいつのせいで甦るトラウマから何とか気を紛らわすため、後頭部を木にぶつける。
(忘れろ…!忘れろ…!)
そう暗示をかけるように何度も心の中で唱えながら、深呼吸をする。
「ふーッ…はぁーッ…」
ひとまずの応急処置を施し、思考回路を回復させる。
(ど、どうする…?この状況…見なかったことにして戻るか…?いやだが…)
そして再度思考をぐるぐると巡らす。
ここで思いついたのは逃げることだった。別に私とあの女には大した関わりはないし、憎い人間があんな目にあってるのはいい気味だ。
高々と足を運んで帰ればそれでいいのに、それでも足は動かない。
強い何かが足を引き留める。
(私はどうすれば……)
ーー「お前には高い価値を持っていると私は見込む。これだけは絶対に見くびらない。約束する。」
「っ……!人間!」
くそ……私の鳥としての人生を奪った張本人なのに……!人間が嫌いな筈なのに……!!
あの言葉を思い返すと、どうしても信じたくなってしまう。だがそれで何回も騙し討ちされたケースだって何回もあった。あの女は助けるべき存在なのか?
(どうする……?助けるべきか?あいつが今あんな状況になったのも私の所為だ……)
この状況を作り出してしまったのは私のおふざけからスタートした。本来責められるべき相手はあの女なんかじゃない。私がここを出れば、あいつのヘイトも……
だがそれでもあの男が怖い。
「早く!!どうした!?早くお前の口から言え!!」
「………っ!」
ついには女に向けて怒鳴り散らかす。この時の威圧による声で、さらに萎縮してしまう。
(…行こう)
私は意を決し、足をゆっくりとあまり音が鳴らない程度に引きずり、木陰の端の近くまできた。
(あともう少しで……)
「何故言えない!?嫌なことでもあるのか!?」
(……っ)
この木陰から一歩踏み出せばあの男の目に嫌でも着くだろう。
(落ち着け…落ち着け…)
自分の意思を何とか保つ為に心の中で唱え続ける。
もうここまで決めたなら、後戻りなんて出来ない。
深呼吸を一回だけ挟む。そして…
「…や、やめろ!」
そして息を吐ききった後に大きな一歩と声を出し、ついに男に向けて正体を表す。
「……なんですか?あなたは…?」
男も此方に目を向ける。まさかこんな初対面になるとはお互いに思っていなかっただろう。
(よし……後は女を何とかするだけだが……)
だが女は男の方だけにしか意識が向いておらず、私の存在には全く気付いていない。
うんともすんとも一言も発さず、地蔵のようになってしまっている。
それもそのはず真正面から恐怖というものを重量をもつかのように常にぶつけているのだ。
当然、そんな状況では私の気配を感じ取るための感性すらも働かなくなってしまっている。
そしてもう一つ、ある問題がある。
(…勢いよく踏み出せたのは良いけど……ここからどうしよう…!?)
なんの作戦もなくこの場に立ってしまったことだ。
私は今になって後悔してしまった。
「………」
無言で男はこちらに目を向けてくる。まずい…
(え、えーとまずは…)
全く働かない脳を頼りに、私は仮の解答を出す。
(……一旦こっちから話しかけて注意を引いて様子を見る。そしてどこか隙を見て逃げるしか方法は…)
随分と単純で作戦とは言い難い作戦だが、私に考えつくのはこれしかなかった。
そこで解答が出てしまった以上、もうあとに引けない。
(よ、よし……じゃあ)
そうして、私から男に向けて喋りかけようとした時だった。
「お待ち下さい!!ヤハ様!!」
横から私でもこの女でも無い、聞き覚えの無い声が耳に入る。女?一体誰……
「本当に……!申し訳ありませんでした!!」
瞬きの合間に、私はあの女と一緒に誰かに片手で頭を押さえつけられ、謎の女を間に挟んで土下座をするような形で押さえつけられていた。
誰かに触れられた感触すら感じるのが遅れるほどの早さに私は唖然としてしまった。一体何者?間違いなく私よりも速い速度で……
明らかに人間業ではない。こいつもまさか…?
…もしかして私はとんでもないところに迷い込んでしまったのか?
女と同じ白衣を着ている男がいた。しかも女の方に向かって歩いてくる。女も歩いてくる男に気づいて、急いで紙を全て拾い上げる。
最早声も出さず、ただ拾うことだけに集中している。あの男は一体何者だ?
「……ちょっと近づいてみるか。」
そう好奇心を駆り立て、私は窓から飛び降り綺麗に地面に着地する。そして木々の後ろへ隠れて二人に近づく。
「……今日の分のノルマは達成しましたかね?」
「い、いえ。」
(……?)
女は少し動揺しているようだった。
私にはあれだけの余裕をカマしていたのに、こんな男にそこまで動揺するようなことあるのだろうか?
一見、ただの30代くらいの白衣を着た人間のおじさんということ位しか伝わってこない。
「……だったらこんな所で油を売っている理由は何ですか?やるべき作業に取り組むのが当たり前ではないですか?」
「そ、それは……「言い訳は無用。」」
話を遮り少しずつ、高圧的になっていく。
「……!」
この時はまだあの女と戦った程では無いが、少しずつ白衣を着た男に対する恐怖心が芽生えてきた。
「何故ですか?どうしても外に出てまでもやらなければいけないことでもあるんですか?………早く答えてください?」
「え、えと……」
「…………」
女は何も言い返せずに、ただ下を俯いて目を合わすことが出来ていない。そしてついには相手を沈黙させてしまった。
「はぁ…」
男は溜め息を吐き、目を瞑る。
何を考えているかは分からないが深く考え込んでいるようだった。
そして暫く間が開くと、目をゆっくりと開ける。
「…君はその程度の要領と、その答えしか出せないのか…!?此処に入って何年目だ?言ってみなさい。」
「……っ!!?」
次の瞬間に空気が変わった。場の空気が重くなり、暗くなる。
空気が怒りや恐怖などのマイナスの感情に支配された瞬間だ。
ただこの空気は女の威圧の恐怖とはまた違うベクトルのもの。
それは
「結論を言うだけだぞ?なんでそんなに時間が掛かる?早く言いなさい。この時間がこっちにとって無駄なのだよ。そこまで理解力が無いのか?」
威圧なんていう生易しいものではなく、度を越えた空気による圧殺。
(なん……だ、あいつ…!最初は全くこんな怖い感じなんて無かった!なのに……!)
先程までは考える余裕までもあったのにいつの間にか私まであの男の狂気による恐怖に飲み込まれた。
それにあの男、あれほどまでの力を持つあの女をあしらっているということは間違いなく実力者だ。
もし戦おうものなら、私なんて一瞬で…
怖い想像ばかりがどんどんと浮かんでくる。
足が冷や汗で凍りついたのか全くこの場所から離れようとしない。
「…分からないならもう辞めてくれませんかね。いい加減に。」
男はひたすらに気が重くなる言葉を使う。当たり前だが、女はこの狂気と威圧で動くことも喋ることさえ出来ていない。
「………!」
だが、女はふるふると震えながらも男の目を見ようとする。
「…あなたの回答は?教えてくださいよ。そんな表情するなら…!」
それが気に食わなかったのか、静かながらも怒気を混じえた言葉を吐く。
その怒気が此方まで届いてくる。
怖い想像がどんどん浮かんでくる。
「はぁッ…はぁ…!」
…人間、あの男、魔法、焼かれ……
「……ッ!!」
ドゴッ
「かハッ…!ハァッ…!ハァッ…!」
あいつのせいで甦るトラウマから何とか気を紛らわすため、後頭部を木にぶつける。
(忘れろ…!忘れろ…!)
そう暗示をかけるように何度も心の中で唱えながら、深呼吸をする。
「ふーッ…はぁーッ…」
ひとまずの応急処置を施し、思考回路を回復させる。
(ど、どうする…?この状況…見なかったことにして戻るか…?いやだが…)
そして再度思考をぐるぐると巡らす。
ここで思いついたのは逃げることだった。別に私とあの女には大した関わりはないし、憎い人間があんな目にあってるのはいい気味だ。
高々と足を運んで帰ればそれでいいのに、それでも足は動かない。
強い何かが足を引き留める。
(私はどうすれば……)
ーー「お前には高い価値を持っていると私は見込む。これだけは絶対に見くびらない。約束する。」
「っ……!人間!」
くそ……私の鳥としての人生を奪った張本人なのに……!人間が嫌いな筈なのに……!!
あの言葉を思い返すと、どうしても信じたくなってしまう。だがそれで何回も騙し討ちされたケースだって何回もあった。あの女は助けるべき存在なのか?
(どうする……?助けるべきか?あいつが今あんな状況になったのも私の所為だ……)
この状況を作り出してしまったのは私のおふざけからスタートした。本来責められるべき相手はあの女なんかじゃない。私がここを出れば、あいつのヘイトも……
だがそれでもあの男が怖い。
「早く!!どうした!?早くお前の口から言え!!」
「………っ!」
ついには女に向けて怒鳴り散らかす。この時の威圧による声で、さらに萎縮してしまう。
(…行こう)
私は意を決し、足をゆっくりとあまり音が鳴らない程度に引きずり、木陰の端の近くまできた。
(あともう少しで……)
「何故言えない!?嫌なことでもあるのか!?」
(……っ)
この木陰から一歩踏み出せばあの男の目に嫌でも着くだろう。
(落ち着け…落ち着け…)
自分の意思を何とか保つ為に心の中で唱え続ける。
もうここまで決めたなら、後戻りなんて出来ない。
深呼吸を一回だけ挟む。そして…
「…や、やめろ!」
そして息を吐ききった後に大きな一歩と声を出し、ついに男に向けて正体を表す。
「……なんですか?あなたは…?」
男も此方に目を向ける。まさかこんな初対面になるとはお互いに思っていなかっただろう。
(よし……後は女を何とかするだけだが……)
だが女は男の方だけにしか意識が向いておらず、私の存在には全く気付いていない。
うんともすんとも一言も発さず、地蔵のようになってしまっている。
それもそのはず真正面から恐怖というものを重量をもつかのように常にぶつけているのだ。
当然、そんな状況では私の気配を感じ取るための感性すらも働かなくなってしまっている。
そしてもう一つ、ある問題がある。
(…勢いよく踏み出せたのは良いけど……ここからどうしよう…!?)
なんの作戦もなくこの場に立ってしまったことだ。
私は今になって後悔してしまった。
「………」
無言で男はこちらに目を向けてくる。まずい…
(え、えーとまずは…)
全く働かない脳を頼りに、私は仮の解答を出す。
(……一旦こっちから話しかけて注意を引いて様子を見る。そしてどこか隙を見て逃げるしか方法は…)
随分と単純で作戦とは言い難い作戦だが、私に考えつくのはこれしかなかった。
そこで解答が出てしまった以上、もうあとに引けない。
(よ、よし……じゃあ)
そうして、私から男に向けて喋りかけようとした時だった。
「お待ち下さい!!ヤハ様!!」
横から私でもこの女でも無い、聞き覚えの無い声が耳に入る。女?一体誰……
「本当に……!申し訳ありませんでした!!」
瞬きの合間に、私はあの女と一緒に誰かに片手で頭を押さえつけられ、謎の女を間に挟んで土下座をするような形で押さえつけられていた。
誰かに触れられた感触すら感じるのが遅れるほどの早さに私は唖然としてしまった。一体何者?間違いなく私よりも速い速度で……
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