God's Will！

神天地編

第23神話(前書き) ウランの計画

ーーマケ、ウランside

　「んじゃ、やるか。俺が実験素材とかの後始末。お前は実験台を安全に移動させる。それで良いな？」

「あ、あぁ。」

　それでもマケは浮かない顔をしている。
　中々に今回はショックがでかいらしい。
　今は何を言っても回復はしなさそうだ。こういう時は自分で立ち直るのを待つしか無い。
　
「…まぁ、マケ。取り敢えずは頼んだぞ。」

　そう言って、俺は実験体のある倉庫の方に向かう。

ーーーー

　場面は変わり、実験素材の多くある倉庫の方に移動した。

「さぁて…これで良いか……さて…」

　ウランはマケと離れたことを良いことに、自身の携帯を持ち出し、ハウワを呼び出す。

『はい、もしもし？』

「あ、ハウワ。あの第2研究所の倉庫のとこ来てくれるか？至急で。」

『え？至急ですか…？』

「うむ、頼む。携帯型瞬間移動装置は持ってるよな？取り敢えず倉庫の入口で待っておく。」

『はい、行きます』

　さすがは従順な高性能AIだ。突然の要望にもすぐに答える。

　パリィ！

　するとその言葉を発した瞬間に俺の目の前に登場した。
　
「ウラン様、何か御用でしょうか？」

「あぁ、そうそう。ハウワにはこれを設置するのを手伝ってほしくてな。」

　そうして、なんでも収納が出来るポシェットから小さな円盤型の機械を取り出す。

「なんですか？これ？。」

「あぁ…これはな………」