結婚…してみるかな

魚口ホワホワ

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ゆーみさんその3

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 俺は、ゆーみさんと会う金曜日まで、約束が決まったので、特にメッセージは送らなかった。その間にマッチングアプリには、いいねマークがいくつか来ていたが、ゆーみさんからのメッセージは来なかった。

 俺の頭の中は、金曜日の夜のデートプランをあれやこれやと考えるのに頭がいっぱいだった。

「店は駅から歩いて、5分くらいのところだな…」

 駅から歩いて5分圏内くらいで、検索して探した。第一候補は、洋食屋で第二候補は、和食の店。

「最初のデートで、お酒は飲むかな…」

 あらゆる想定を考えて、第三候補はオシャレな居酒屋をいくつか探した。

 こんなデートプランを考えるのは、久しぶりだが、それだけで凄く充実した気分だった。

 待ちに待った金曜日になり、出勤する際にスーツはクリーニングから帰ってきた綺麗な物に変え、この日のために無理して買ったブランド物の高いワイシャツを来た。

 家を出る時に革靴を履いてると、何か、この革靴が汚いと感じた。

「しまった…靴まで気が回らなかった…そういえば、昔買った、靴のクリームがあったな…」

 慌てて、布にクリームをつけて、革靴を磨いた。

「まあ、まあ、綺麗になったな…」

 俺は、とりあえず、まともな格好が出来たので、安心して会社に向かった。

 会社に着いて、PCを立ち上げてる時に後ろから声をかけられた。

「山田さ~ん…今夜はデートですか?」

 同僚の長谷川がニヤニヤしながら、声をかけてきた。

「何でだ…」
「だって、今日の格好はいつもの違いますし、これブランド物のワイシャツでしょ…」
「たまたま買ったから…」
「へー…そうなんですか…」

 長谷川は、またニヤニヤして自分の席にもどって行った。

「女性は鋭いな…俺、浮かれてるかな…落ち着こう…」

 その後は、てきぱきと仕事をこなして、定時に終われるように頑張った。そして、就業の時間びったりに勤怠の打刻して、周りに挨拶をして席を立った。

 そして、男子トイレに行き、髪にワックスを塗り、毛先を整えた。

 用を済まし、ハンカチで手をふき、トイレを出ると、そこに長谷川が歩いて来た。

「あっ、山田さ~ん、デート頑張ってくださいね…」
「デートじゃないよ…」
「だって、靴も磨いているし、髪型も決まってますよ…」
「ちょっと用事があるんだよ…」
「へぇ~、そうなんですね…お疲れ様です…」
「ああ、お疲れ…」

 長谷川は、手を振りながら、隣の女子トイレに入っていった。

 俺は、会社を出て最寄りに向かった。駅に着くと何か混雑していた。

「先ほどの人身事故の為、運転を見合わせております…」
「えっ、人身事故?」

 人身事故で、乗ろうとした路線が止まっていた。

「まいったな…電車動くかな…」

 俺は、迂回して行くか、電車が動くまで待つか迷った。
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