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ゆーみさんその4
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迂回して、目的の駅に行くか、迷ってるとアナウンスが聞こえてきた。
「◯◯線は、間もなく運転再開致します…」
「ああ、良かった…他の線で行くと時間に間に合わなかったな…」
ホームは混んでいたが、何とか乗り込む事が出来た。満員でぎゅうぎゅう詰めで、苦しかったが、ゆーみさんに会えると思うと我慢出来た。
電車は、動き出したが、のろのろ運転や途中駅で、数分停車したりして、焦って、その度に腕時計を見て、ドキドキしていた。
約束の時間の2分前に駅に着き、人混みの中、ホームに降りれた。階段を急いで登り、改札に向かった。
「何とか間に合ったな…あっ、そういえば、待ち合わせの場所は?」
その時、アプリの電子音が鳴った。見るとゆーみさんからのメッセージだった。
『◯◯駅に着きました。改札を出たところで待ってますよ!』
俺は、慌てて改札口を出て、あたりをキョロキョロした。数名の待ち合わせらしき女性がいたが、ゆーみさんらしき女性はいなかった。
『遅れてすいません。今、改札を抜けました。』
ゆーみさんへアプリのメッセージを送り、俺は、その場で立ち止まった。
「ともきんさんですか?」
ふいに横から声をかけられた。見ると背が低く、ちょっと小太りな女性が立っていた。
「はい、ともきんですが…あっ、ゆーみさんですか?」
「そうよ、見た目で驚いたでしょ…」
「いえ、何か…ちょっと」
「大丈夫よ…慣れてるから…」
「あっ、はい…すいません…」
俺が思っていたゆーみさんのイメージとかけはなれて、年上の落ち着いたおばさん?のようだった。
「ぶっちゃけると…写真は若い頃ので、年齢もともきんさんより3、4個上よ」
「そうなんですか??」
「みんなやってることよ…」
「えー、そうなんですか…」
ゆーみさんは、手慣れた感じで、ぶっちゃけてきた。そして、飲みに誘ってきた。
「ともきんさん、マッチングアプリ初心者でしょ?」
「えっ、はい…」
「良かったら、マッチングアプリの現状やコツを話してあげるから、飲み行きましょ…あっ、安いチェーン店でいいわよ…でも奢ってね」
「あっ、はい…」
俺のデート計画はすべて崩れ去り、ゆーみさんに押しきられて、近場の安い居酒屋に向かった。ゆーみさんは、悪い感じはなくて、お節介なおばさん?のようで、安心してついていった。
居酒屋に入るととりあえずビールを注文して、乾杯したあとにつまみをいくつか、ゆーみさんが注文した。
「ともきんさん、何か、食べたいのある?」
「いや、大丈夫です…」
ゆーみさんのペースに圧倒されてしまった。俺は、あきらめて、ゆーみさんから色々とマッチングアプリの出会いについて聞こうと思った。
「私は、食べ専門だから、こうやって、マッチングアプリで奢ってくれる人を探すのに使ってるだけ…でも、良い人がいればと思ってるけどね…」
「そうなんですね…」
「実はさ…私、バツイチの子持ちなの…5歳の女の子がいるわ…」
「そうなんですか…」
ゆーみさんは、まずは自分の事を話し始めた。
「◯◯線は、間もなく運転再開致します…」
「ああ、良かった…他の線で行くと時間に間に合わなかったな…」
ホームは混んでいたが、何とか乗り込む事が出来た。満員でぎゅうぎゅう詰めで、苦しかったが、ゆーみさんに会えると思うと我慢出来た。
電車は、動き出したが、のろのろ運転や途中駅で、数分停車したりして、焦って、その度に腕時計を見て、ドキドキしていた。
約束の時間の2分前に駅に着き、人混みの中、ホームに降りれた。階段を急いで登り、改札に向かった。
「何とか間に合ったな…あっ、そういえば、待ち合わせの場所は?」
その時、アプリの電子音が鳴った。見るとゆーみさんからのメッセージだった。
『◯◯駅に着きました。改札を出たところで待ってますよ!』
俺は、慌てて改札口を出て、あたりをキョロキョロした。数名の待ち合わせらしき女性がいたが、ゆーみさんらしき女性はいなかった。
『遅れてすいません。今、改札を抜けました。』
ゆーみさんへアプリのメッセージを送り、俺は、その場で立ち止まった。
「ともきんさんですか?」
ふいに横から声をかけられた。見ると背が低く、ちょっと小太りな女性が立っていた。
「はい、ともきんですが…あっ、ゆーみさんですか?」
「そうよ、見た目で驚いたでしょ…」
「いえ、何か…ちょっと」
「大丈夫よ…慣れてるから…」
「あっ、はい…すいません…」
俺が思っていたゆーみさんのイメージとかけはなれて、年上の落ち着いたおばさん?のようだった。
「ぶっちゃけると…写真は若い頃ので、年齢もともきんさんより3、4個上よ」
「そうなんですか??」
「みんなやってることよ…」
「えー、そうなんですか…」
ゆーみさんは、手慣れた感じで、ぶっちゃけてきた。そして、飲みに誘ってきた。
「ともきんさん、マッチングアプリ初心者でしょ?」
「えっ、はい…」
「良かったら、マッチングアプリの現状やコツを話してあげるから、飲み行きましょ…あっ、安いチェーン店でいいわよ…でも奢ってね」
「あっ、はい…」
俺のデート計画はすべて崩れ去り、ゆーみさんに押しきられて、近場の安い居酒屋に向かった。ゆーみさんは、悪い感じはなくて、お節介なおばさん?のようで、安心してついていった。
居酒屋に入るととりあえずビールを注文して、乾杯したあとにつまみをいくつか、ゆーみさんが注文した。
「ともきんさん、何か、食べたいのある?」
「いや、大丈夫です…」
ゆーみさんのペースに圧倒されてしまった。俺は、あきらめて、ゆーみさんから色々とマッチングアプリの出会いについて聞こうと思った。
「私は、食べ専門だから、こうやって、マッチングアプリで奢ってくれる人を探すのに使ってるだけ…でも、良い人がいればと思ってるけどね…」
「そうなんですね…」
「実はさ…私、バツイチの子持ちなの…5歳の女の子がいるわ…」
「そうなんですか…」
ゆーみさんは、まずは自分の事を話し始めた。
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