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王国アスティリア最大の劇場──もとい、王立学園の大講堂にて。
本日上演されるのは、わたくしリリアーナ・ヴァレンティアを断罪する、王太子殿下主催の茶番劇である。
壇上には、舞台の主役を気取った王太子アレクシス。その隣には、純白のドレスをひらつかせた侯爵令嬢エリーナ。
そして観客席には、好奇心で目を輝かせる学生たち。ざわめき、ひそひそ声、侮蔑の視線。
ふふ……完璧な舞台準備ね。
「リリアーナ・ヴァレンティア! そなたの悪行はすでに暴かれた!」
王太子の声が響く。
悪行? なんのことやら。
むしろ、あなた方の方がよほど悪どいでしょうに。
わたくしは優雅にスカートの裾をつまみ、壇上へと進む。観客たちの視線が一斉に集中するのを感じながら、わざとゆっくりと歩を進めた。
「あなたを断罪し、婚約は破棄する! 私の本当の想い人は、エリーナ・ローゼンだ!」
アレクシスは誇らしげに胸を張り、エリーナの手を取る。
エリーナは涙を浮かべ、震える声で言った。
「リリアーナ様……あなたはいつも私をいじめて、王太子殿下を奪おうとして……」
会場がざわめく。
あぁ、本当にくだらない。
「婚約破棄?」
わたくしは小首を傾げた。
「はい、どうぞお好きに」
にっこりと笑って言うと、場内が一瞬静まった。
「え……?」
エリーナの涙が止まる。
「ちょ、ちょっと待て! そなたは後悔して泣き叫ぶ……そういう場面だろう!」
アレクシスが狼狽える。
「ご期待に添えず申し訳ございませんわ。わたくし、忙しいので」
「い、忙しい……?」
「えぇ。あなた方の茶番に付き合っている暇はないのです。わたくしには本来の仕事がございますから」
そこで一歩前へ出る。
観客の視線がさらに食い込む。
「──魔導研究院の次期主席としての仕事が、ですわ」
ざわっ、と空気が沸き立った。
「ま、魔導研究院……? あの国家最高機関の……?」
「次期主席って、本気で……?」
「そんな話、聞いてないぞ……!」
学生たちがざわめく中、アレクシスの顔が見る見る青ざめていく。
「ち、ちがう! そんな役職……勝手に名乗っているに決まって……!」
「王城からの正式な辞令書もございますが、ご覧になります?」
わたくしは鞄から銀の封蝋つきの封筒を取り出し、ひらひらと見せる。
アレクシスは言葉を失った。
エリーナが震える声で尋ねる。
「で、でも、私をいじめたのは事実です……!」
「それも誤解ですわね」
わたくしは笑顔で返す。
「エリーナ様、あなたが通学路で伏せた魔道具の罠を、わたくしが解除したことを“妨害した”と勘違いしていらしたのでは?」
「っ……!?」
「それに、王太子殿下に近づくたびに身体が熱くなると仰っていましたけれど……あれは殿下が仕込んだ魅了の魔法のせい。わたくしがそれを解呪しようとしたら、あなたは“嫉妬”と勘違いなさった」
エリーナの顔から血の気が引く。
「そ、そんな……私、何も……」
「殿下があなたに魔法をかけていた事実、いま解除して差し上げましょうか?」
「や、やめ──!!」
エリーナが悲鳴をあげた。
観客席がどよめく。
「アレクシス殿下。魅了魔法の使用は重罪ですわよ?」
「……っ……!」
アレクシスは完全に言葉を詰まらせた。
さて──ここからが本番。
「ではわたくし、忙しいので失礼しますわね」
くるりと背を向ける。
「ま、待てリリアーナ!」
アレクシスが叫ぶ。
「なにか?」
「……そなたを手放して、しまったのか……?」
かすれるような声で呟く。
遅いわ。
ほんの少しだけ胸がちくりと痛むが、それは表に出さない。
「えぇ。ご安心なさって。わたくしを求める殿方は他にもおりますので」
会場がざわつく。
そのとき──講堂の扉が勢いよく開かれた。
「リリアーナ様!」
聞き慣れた低く澄んだ声。
現れたのは黒髪の青年、魔導研究院の天才主任、 セドリック・アルバーン。
鋭い金の瞳が、壇上の全員を一瞬で黙らせる。
「勝手に婚約破棄されて困っていると聞きましたので、お迎えに上がりました」
会場が凍りつく。
「わ、私を……?」
「はい。あなたは私の重要な研究パートナーです。勝手に奪われては困ります」
そして、わたくしの手を取る。
その仕草は、まるで恋人のように自然。
アレクシスが青ざめた声で叫ぶ。
「な、なぜお前が……リリアーナと……!」
「彼女の才能に最初に気づいたのは私ですから」
セドリックは淡々と返した。
しかしその指先は、わたくしの手を離そうとしなかった。
……ちょっと。そんなに堂々と触れないでほしいのだけれど。
心臓がうるさくなるではありませんの。
アレクシスが震えながら呟く。
「リリアーナ……戻ってきてくれ……!」
「殿下。わたくしは忙しいのです」
もう一度告げる。
「では、参りましょうか。リリアーナ様」
「えぇ、セドリック」
わたくしは彼の手を取り、講堂を後にした。
背後で絶望の声が響くのを聞きながら。
馬車の中。
セドリックは窓越しに街並みを眺めていたが、不意に口を開いた。
「リリアーナ様。あの殿下に未練は?」
「ありませんわ。未練を抱くほど価値のある方ではございませんもの」
「……それを聞いて安心しました」
「安心?」
セドリックはゆっくりとこちらを向いた。
金の瞳がまっすぐに、わたくしを射抜く。
「私は──あなたを手に入れたかったのです」
息が止まった。
セドリックが、わたくしを……?
「研究パートナーとして、でしょう?」
なんとかそう言って笑う。
「……さて。どちらだと思われますか?」
彼は含みのある笑みを浮かべた。
その意味を問い返そうとした瞬間、馬車が大きく揺れる。
外で何かが爆ぜる音。
「っ……伏せてください!」
セドリックがわたくしを抱き寄せた。
窓の外には、黒衣の魔道士たちが現れ、馬車を包囲していた。
「狙いは……わたくし?」
「いいえ。あなたを“奪い返す”つもりの者たちでしょう」
セドリックはわたくしを守るように抱いたまま、低く囁く。
「リリアーナ。ここからは私から離れないでください。あなたは──私のものなのですから」
耳元に落ちる甘い声。
胸が、熱くなる。
「セドリック……」
しかし敵の魔力が迫り、彼の腕の中で身体が震えた。
「大丈夫です。必ず守ります」
その言葉とともに、彼の魔力が解き放たれる。
金色の光がわたくしたちを包み、夜空へと広がっていく。
──婚約破棄?
はい、どうぞお好きに。
けれど。
この先、もっと厄介な恋と戦いが待っている予感がしてならなかった。
本日上演されるのは、わたくしリリアーナ・ヴァレンティアを断罪する、王太子殿下主催の茶番劇である。
壇上には、舞台の主役を気取った王太子アレクシス。その隣には、純白のドレスをひらつかせた侯爵令嬢エリーナ。
そして観客席には、好奇心で目を輝かせる学生たち。ざわめき、ひそひそ声、侮蔑の視線。
ふふ……完璧な舞台準備ね。
「リリアーナ・ヴァレンティア! そなたの悪行はすでに暴かれた!」
王太子の声が響く。
悪行? なんのことやら。
むしろ、あなた方の方がよほど悪どいでしょうに。
わたくしは優雅にスカートの裾をつまみ、壇上へと進む。観客たちの視線が一斉に集中するのを感じながら、わざとゆっくりと歩を進めた。
「あなたを断罪し、婚約は破棄する! 私の本当の想い人は、エリーナ・ローゼンだ!」
アレクシスは誇らしげに胸を張り、エリーナの手を取る。
エリーナは涙を浮かべ、震える声で言った。
「リリアーナ様……あなたはいつも私をいじめて、王太子殿下を奪おうとして……」
会場がざわめく。
あぁ、本当にくだらない。
「婚約破棄?」
わたくしは小首を傾げた。
「はい、どうぞお好きに」
にっこりと笑って言うと、場内が一瞬静まった。
「え……?」
エリーナの涙が止まる。
「ちょ、ちょっと待て! そなたは後悔して泣き叫ぶ……そういう場面だろう!」
アレクシスが狼狽える。
「ご期待に添えず申し訳ございませんわ。わたくし、忙しいので」
「い、忙しい……?」
「えぇ。あなた方の茶番に付き合っている暇はないのです。わたくしには本来の仕事がございますから」
そこで一歩前へ出る。
観客の視線がさらに食い込む。
「──魔導研究院の次期主席としての仕事が、ですわ」
ざわっ、と空気が沸き立った。
「ま、魔導研究院……? あの国家最高機関の……?」
「次期主席って、本気で……?」
「そんな話、聞いてないぞ……!」
学生たちがざわめく中、アレクシスの顔が見る見る青ざめていく。
「ち、ちがう! そんな役職……勝手に名乗っているに決まって……!」
「王城からの正式な辞令書もございますが、ご覧になります?」
わたくしは鞄から銀の封蝋つきの封筒を取り出し、ひらひらと見せる。
アレクシスは言葉を失った。
エリーナが震える声で尋ねる。
「で、でも、私をいじめたのは事実です……!」
「それも誤解ですわね」
わたくしは笑顔で返す。
「エリーナ様、あなたが通学路で伏せた魔道具の罠を、わたくしが解除したことを“妨害した”と勘違いしていらしたのでは?」
「っ……!?」
「それに、王太子殿下に近づくたびに身体が熱くなると仰っていましたけれど……あれは殿下が仕込んだ魅了の魔法のせい。わたくしがそれを解呪しようとしたら、あなたは“嫉妬”と勘違いなさった」
エリーナの顔から血の気が引く。
「そ、そんな……私、何も……」
「殿下があなたに魔法をかけていた事実、いま解除して差し上げましょうか?」
「や、やめ──!!」
エリーナが悲鳴をあげた。
観客席がどよめく。
「アレクシス殿下。魅了魔法の使用は重罪ですわよ?」
「……っ……!」
アレクシスは完全に言葉を詰まらせた。
さて──ここからが本番。
「ではわたくし、忙しいので失礼しますわね」
くるりと背を向ける。
「ま、待てリリアーナ!」
アレクシスが叫ぶ。
「なにか?」
「……そなたを手放して、しまったのか……?」
かすれるような声で呟く。
遅いわ。
ほんの少しだけ胸がちくりと痛むが、それは表に出さない。
「えぇ。ご安心なさって。わたくしを求める殿方は他にもおりますので」
会場がざわつく。
そのとき──講堂の扉が勢いよく開かれた。
「リリアーナ様!」
聞き慣れた低く澄んだ声。
現れたのは黒髪の青年、魔導研究院の天才主任、 セドリック・アルバーン。
鋭い金の瞳が、壇上の全員を一瞬で黙らせる。
「勝手に婚約破棄されて困っていると聞きましたので、お迎えに上がりました」
会場が凍りつく。
「わ、私を……?」
「はい。あなたは私の重要な研究パートナーです。勝手に奪われては困ります」
そして、わたくしの手を取る。
その仕草は、まるで恋人のように自然。
アレクシスが青ざめた声で叫ぶ。
「な、なぜお前が……リリアーナと……!」
「彼女の才能に最初に気づいたのは私ですから」
セドリックは淡々と返した。
しかしその指先は、わたくしの手を離そうとしなかった。
……ちょっと。そんなに堂々と触れないでほしいのだけれど。
心臓がうるさくなるではありませんの。
アレクシスが震えながら呟く。
「リリアーナ……戻ってきてくれ……!」
「殿下。わたくしは忙しいのです」
もう一度告げる。
「では、参りましょうか。リリアーナ様」
「えぇ、セドリック」
わたくしは彼の手を取り、講堂を後にした。
背後で絶望の声が響くのを聞きながら。
馬車の中。
セドリックは窓越しに街並みを眺めていたが、不意に口を開いた。
「リリアーナ様。あの殿下に未練は?」
「ありませんわ。未練を抱くほど価値のある方ではございませんもの」
「……それを聞いて安心しました」
「安心?」
セドリックはゆっくりとこちらを向いた。
金の瞳がまっすぐに、わたくしを射抜く。
「私は──あなたを手に入れたかったのです」
息が止まった。
セドリックが、わたくしを……?
「研究パートナーとして、でしょう?」
なんとかそう言って笑う。
「……さて。どちらだと思われますか?」
彼は含みのある笑みを浮かべた。
その意味を問い返そうとした瞬間、馬車が大きく揺れる。
外で何かが爆ぜる音。
「っ……伏せてください!」
セドリックがわたくしを抱き寄せた。
窓の外には、黒衣の魔道士たちが現れ、馬車を包囲していた。
「狙いは……わたくし?」
「いいえ。あなたを“奪い返す”つもりの者たちでしょう」
セドリックはわたくしを守るように抱いたまま、低く囁く。
「リリアーナ。ここからは私から離れないでください。あなたは──私のものなのですから」
耳元に落ちる甘い声。
胸が、熱くなる。
「セドリック……」
しかし敵の魔力が迫り、彼の腕の中で身体が震えた。
「大丈夫です。必ず守ります」
その言葉とともに、彼の魔力が解き放たれる。
金色の光がわたくしたちを包み、夜空へと広がっていく。
──婚約破棄?
はい、どうぞお好きに。
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