2 / 6
2
しおりを挟む
金色の光が弾け、馬車の周囲に張られた結界が強烈な衝撃を吸収した。
闇色の魔力が触れるたび、結界が波紋のように震える。
──黒衣の魔道士たち。
アレクシス派の残党か、それとも別の勢力か。
いずれにせよ、わたくしを奪い返すなどという発想じたい、笑えるほど無謀な話だ。
「リリアーナ、しっかり掴まって」
セドリックがわたくしの肩を抱く。
細身の身体からは想像できないほど強い、揺るぎない力。
その胸元に額が触れ、鼓動が伝わる。
わたくしの心臓もまた、彼に釣られたように早鐘を打つ。
「……セドリック、少し近すぎでは?」
「これくらいでなければ守れないでしょう。危険です」
淡々と言うその声が、なぜか妙に甘く耳に響く。
結界が再び軋んだ。
セドリックが手をかざし、魔力をそそぐ。金色の光が強く輝き──黒衣の魔術師たちが一斉に後退した。
「さすが、魔導研究院主任……」
「彼らの魔力では、私の結界には届きません」
セドリックは静かに言った。
……頼もしさが桁違いだ。
しかし。
「敵の手際が良すぎますわね。殿下の差し金にしては……」
「えぇ。アレクシス殿下はここまでの動員をかけられるほど権勢を残していません。おそらく──」
セドリックの瞳が細くなる。
「“第三勢力”の者たちでしょう」
「第三……? どこが?」
「確証はありませんが……あなたの魔力を狙う者」
わたくしは息を呑む。
「わたくしの魔力……?」
「あなたが生まれつき持つ“王族級の魔力”。それは、王家の直系に匹敵するほど強い。国内外の多くが狙っても不思議ではありません」
セドリックはわたくしの手を包み込み、低く囁いた。
「あなたを守れるのは、私だけです」
指先が熱くなる。
けれど──
「わたくしだって、自分の身くらい守れますわよ」
わたくしは彼の胸元を軽く押し、距離を取ろうとした。
だが──彼の指は、離れなかった。
「……リリアーナ。いまは駄目です」
その声音はいつもの冷静さではなく、どこか焦りを含んでいるようだった。
「あなたの魔力は、少し不安定です。暴走しかけている」
「──え?」
「結界に触れた敵の魔力が、あなたの魔力核を刺激した。放っておけば、魔力が溢れて──」
セドリックの視線が、わたくしの胸元へ移る。
そこに、うっすらと金色の光が脈打っていた。
「な……これは……」
「だから言ったでしょう。私から離れないで、と」
そう言うと彼は、ためらいもなくわたくしの手を包み込む。
次の瞬間──
金色の魔力が彼の手を通じて流れ込み、わたくしの魔力核へと届く。
ひどく熱い。けれど、どこか心地よい。
「セ、セドリック……これ、何を……っ」
「あなたの魔力を安定させているんです。私の魔力で、あなたの魔力核を包むように」
説明しながらも、彼の表情は真剣そのもの。
いつもの無表情に見えるが、その眉間はわずかに寄り──まるで、わたくしの痛みを自分のことのように気にしているかのようだった。
「ずいぶん……親密な方法ですのね……」
「あなたを助けるためなら、何でもする」
言い切り、指に力を込める。
それだけで胸の奥が跳ねるなんて──
本当に、どうかしている。
黒衣の魔術師たちはじりじりと距離を詰めてくる。
しかし、セドリックはそれを横目で見ながら、わずかに微笑んだ。
「……彼らは、もう倒れますよ」
「倒れる……?」
そう問い返した瞬間だった。
黒衣の魔術師たちが、一斉に崩れ落ちた。
全員、気絶している。
「な、何を……?」
「この結界は二重構造です。一つ目は防御、二つ目は精神撹乱。
彼らが魔力をぶつければぶつけるほど、自分たちの精神を削る仕組みです」
「それ……もはや戦争兵器では?」
「研究成果を活かしただけですよ」
本当にこの人は……底が知れない。
「では、戻りましょう。あなたの魔力を安定させなければ」
セドリックが手を差し伸べる。
わたくしは、その手を……
わずかにためらったあと、取った。
研究院へ戻ると、セドリックは迷いなくわたくしを奥の部屋へ連れていった。
「ここは……?」
「あなた専用の魔力調整室です。以前から準備していました」
「以前から……?」
「あなたの魔力が暴走する可能性はずっと考えていましたから」
どこまでも先回りするのね、この人は。
部屋の中央には透明な魔力結晶の台座が置かれ、その周囲を魔法陣が囲む。
セドリックはわたくしをそっと台座に座らせると、膝をつき、手を握った。
「これから行うのは“魔力深層同期”。
あなたの魔力を安定させ、暴走を防ぐ高度な術です」
「……少し、怖いわ」
「大丈夫。私はあなたを傷つけたりしません」
その声が、ひどく優しかった。
ほどなく、彼の魔力が流れ込む。
金色の光がわたくしたちを包み込み──
視界が揺らぐ。
「セドリック……?」
「安心して……リリアーナ。私は、ここにいる」
その声は安心を運ぶと同時に、わたくしの胸を苦しくさせた。
──彼は、どうしてそこまでわたくしに執着するの?
そう問いかけたいのに、声が出ない。
ただ、彼の魔力に包まれ、意識が深く沈んでいく。
どれほど時間が経ったのか。
目を覚ますと、セドリックがわたくしの手を握ったまま座っていた。
その顔が、いつもより幼く見える。
「……寝ていましたわね?」
「えぇ。魔力消耗が激しかったので」
セドリックはわたくしの頬に触れ──すぐに手を引っ込めた。
「ごめんなさい。つい……」
「つい?」
わたくしが問い返すと、彼は視線を逸らした。
「……あなたが、あまりにも綺麗だったので」
ほんの少しの沈黙。
わたくしの鼓動が跳ねる。
「セ、セドリック。あなた、今日は随分と……」
「本音が漏れやすいだけです。魔力同期をした副作用でしょう」
「本音……?」
「えぇ。つまり──あなたを抱き寄せたいと思っていることも、本音ですね」
「っ……!?」
心臓が爆発しそうになる。
そのとき、研究院の扉が激しく叩かれた。
「リリアーナ様! 緊急事態です!」
駆け込んできた研究員が叫ぶ。
「アレクシス殿下とエリーナ様が……行方不明に!」
「……は?」
「その上、殿下が最後に呟いていたと……
“リリアーナを取り返す”と……!」
部屋が静まり返る。
セドリックはゆっくりと立ち上がり、金色の瞳を細めた。
「……また厄介事が増えましたね」
その声音は冷たく、しかしどこか愉しげですらあった。
彼はわたくしの手を取り──強く、離さないように握る。
「リリアーナ。どちらにせよ、あなたは私のそばから離れられませんよ。
……危険という意味でも、
──私が離したくないという意味でも」
その言葉が、深く胸に刺さる。
そして物語は、さらに厄介で、甘く、危険な方向へと転がり始めるのだった。
闇色の魔力が触れるたび、結界が波紋のように震える。
──黒衣の魔道士たち。
アレクシス派の残党か、それとも別の勢力か。
いずれにせよ、わたくしを奪い返すなどという発想じたい、笑えるほど無謀な話だ。
「リリアーナ、しっかり掴まって」
セドリックがわたくしの肩を抱く。
細身の身体からは想像できないほど強い、揺るぎない力。
その胸元に額が触れ、鼓動が伝わる。
わたくしの心臓もまた、彼に釣られたように早鐘を打つ。
「……セドリック、少し近すぎでは?」
「これくらいでなければ守れないでしょう。危険です」
淡々と言うその声が、なぜか妙に甘く耳に響く。
結界が再び軋んだ。
セドリックが手をかざし、魔力をそそぐ。金色の光が強く輝き──黒衣の魔術師たちが一斉に後退した。
「さすが、魔導研究院主任……」
「彼らの魔力では、私の結界には届きません」
セドリックは静かに言った。
……頼もしさが桁違いだ。
しかし。
「敵の手際が良すぎますわね。殿下の差し金にしては……」
「えぇ。アレクシス殿下はここまでの動員をかけられるほど権勢を残していません。おそらく──」
セドリックの瞳が細くなる。
「“第三勢力”の者たちでしょう」
「第三……? どこが?」
「確証はありませんが……あなたの魔力を狙う者」
わたくしは息を呑む。
「わたくしの魔力……?」
「あなたが生まれつき持つ“王族級の魔力”。それは、王家の直系に匹敵するほど強い。国内外の多くが狙っても不思議ではありません」
セドリックはわたくしの手を包み込み、低く囁いた。
「あなたを守れるのは、私だけです」
指先が熱くなる。
けれど──
「わたくしだって、自分の身くらい守れますわよ」
わたくしは彼の胸元を軽く押し、距離を取ろうとした。
だが──彼の指は、離れなかった。
「……リリアーナ。いまは駄目です」
その声音はいつもの冷静さではなく、どこか焦りを含んでいるようだった。
「あなたの魔力は、少し不安定です。暴走しかけている」
「──え?」
「結界に触れた敵の魔力が、あなたの魔力核を刺激した。放っておけば、魔力が溢れて──」
セドリックの視線が、わたくしの胸元へ移る。
そこに、うっすらと金色の光が脈打っていた。
「な……これは……」
「だから言ったでしょう。私から離れないで、と」
そう言うと彼は、ためらいもなくわたくしの手を包み込む。
次の瞬間──
金色の魔力が彼の手を通じて流れ込み、わたくしの魔力核へと届く。
ひどく熱い。けれど、どこか心地よい。
「セ、セドリック……これ、何を……っ」
「あなたの魔力を安定させているんです。私の魔力で、あなたの魔力核を包むように」
説明しながらも、彼の表情は真剣そのもの。
いつもの無表情に見えるが、その眉間はわずかに寄り──まるで、わたくしの痛みを自分のことのように気にしているかのようだった。
「ずいぶん……親密な方法ですのね……」
「あなたを助けるためなら、何でもする」
言い切り、指に力を込める。
それだけで胸の奥が跳ねるなんて──
本当に、どうかしている。
黒衣の魔術師たちはじりじりと距離を詰めてくる。
しかし、セドリックはそれを横目で見ながら、わずかに微笑んだ。
「……彼らは、もう倒れますよ」
「倒れる……?」
そう問い返した瞬間だった。
黒衣の魔術師たちが、一斉に崩れ落ちた。
全員、気絶している。
「な、何を……?」
「この結界は二重構造です。一つ目は防御、二つ目は精神撹乱。
彼らが魔力をぶつければぶつけるほど、自分たちの精神を削る仕組みです」
「それ……もはや戦争兵器では?」
「研究成果を活かしただけですよ」
本当にこの人は……底が知れない。
「では、戻りましょう。あなたの魔力を安定させなければ」
セドリックが手を差し伸べる。
わたくしは、その手を……
わずかにためらったあと、取った。
研究院へ戻ると、セドリックは迷いなくわたくしを奥の部屋へ連れていった。
「ここは……?」
「あなた専用の魔力調整室です。以前から準備していました」
「以前から……?」
「あなたの魔力が暴走する可能性はずっと考えていましたから」
どこまでも先回りするのね、この人は。
部屋の中央には透明な魔力結晶の台座が置かれ、その周囲を魔法陣が囲む。
セドリックはわたくしをそっと台座に座らせると、膝をつき、手を握った。
「これから行うのは“魔力深層同期”。
あなたの魔力を安定させ、暴走を防ぐ高度な術です」
「……少し、怖いわ」
「大丈夫。私はあなたを傷つけたりしません」
その声が、ひどく優しかった。
ほどなく、彼の魔力が流れ込む。
金色の光がわたくしたちを包み込み──
視界が揺らぐ。
「セドリック……?」
「安心して……リリアーナ。私は、ここにいる」
その声は安心を運ぶと同時に、わたくしの胸を苦しくさせた。
──彼は、どうしてそこまでわたくしに執着するの?
そう問いかけたいのに、声が出ない。
ただ、彼の魔力に包まれ、意識が深く沈んでいく。
どれほど時間が経ったのか。
目を覚ますと、セドリックがわたくしの手を握ったまま座っていた。
その顔が、いつもより幼く見える。
「……寝ていましたわね?」
「えぇ。魔力消耗が激しかったので」
セドリックはわたくしの頬に触れ──すぐに手を引っ込めた。
「ごめんなさい。つい……」
「つい?」
わたくしが問い返すと、彼は視線を逸らした。
「……あなたが、あまりにも綺麗だったので」
ほんの少しの沈黙。
わたくしの鼓動が跳ねる。
「セ、セドリック。あなた、今日は随分と……」
「本音が漏れやすいだけです。魔力同期をした副作用でしょう」
「本音……?」
「えぇ。つまり──あなたを抱き寄せたいと思っていることも、本音ですね」
「っ……!?」
心臓が爆発しそうになる。
そのとき、研究院の扉が激しく叩かれた。
「リリアーナ様! 緊急事態です!」
駆け込んできた研究員が叫ぶ。
「アレクシス殿下とエリーナ様が……行方不明に!」
「……は?」
「その上、殿下が最後に呟いていたと……
“リリアーナを取り返す”と……!」
部屋が静まり返る。
セドリックはゆっくりと立ち上がり、金色の瞳を細めた。
「……また厄介事が増えましたね」
その声音は冷たく、しかしどこか愉しげですらあった。
彼はわたくしの手を取り──強く、離さないように握る。
「リリアーナ。どちらにせよ、あなたは私のそばから離れられませんよ。
……危険という意味でも、
──私が離したくないという意味でも」
その言葉が、深く胸に刺さる。
そして物語は、さらに厄介で、甘く、危険な方向へと転がり始めるのだった。
37
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢に相応しいエンディング
無色
恋愛
月の光のように美しく気高い、公爵令嬢ルナティア=ミューラー。
ある日彼女は卒業パーティーで、王子アイベックに国外追放を告げられる。
さらには平民上がりの令嬢ナージャと婚約を宣言した。
ナージャはルナティアの悪い評判をアイベックに吹聴し、彼女を貶めたのだ。
だが彼らは愚かにも知らなかった。
ルナティアには、ミューラー家には、貴族の令嬢たちしか知らない裏の顔があるということを。
そして、待ち受けるエンディングを。
【完結】転生したら断罪イベントの真っ最中。聖女の嘘を暴いたら、王太子が真っ青になりました
丸顔ちゃん。
恋愛
王太子は私――エリシアに婚約破棄を宣言し、
隣では甘ったるい声の“聖女”が「こわかったんですぅ♡」と泣き真似をしている。
だが私は知っている。
原作では、この聖女こそが禁術で王太子の魔力を吸い取り、
私に冤罪を着せて処刑へ追い込んだ張本人だ。
優しい家族を守るためにも、同じ結末は絶対に許さない。
私は転生者としての知識を武器に、
聖女の嘘と禁術の証拠を次々に暴き、
王太子の依存と愚かさを白日の下に晒す。
「婚約は……こちらから願い下げです」
土下座する王太子も、泣き叫ぶ聖女も、もう関係ない。
私は新しい未来を選ぶ。
婚約者様への逆襲です。
有栖川灯里
恋愛
王太子との婚約を、一方的な断罪と共に破棄された令嬢・アンネリーゼ=フォン=アイゼナッハ。
理由は“聖女を妬んだ悪役”という、ありふれた台本。
だが彼女は涙ひとつ見せずに微笑み、ただ静かに言い残した。
――「さようなら、婚約者様。二度と戻りませんわ」
すべてを捨て、王宮を去った“悪役令嬢”が辿り着いたのは、沈黙と再生の修道院。
そこで出会ったのは、聖女の奇跡に疑問を抱く神官、情報を操る傭兵、そしてかつて見逃された“真実”。
これは、少女が嘘を暴き、誇りを取り戻し、自らの手で未来を選び取る物語。
断罪は終わりではなく、始まりだった。
“信仰”に支配された王国を、静かに揺るがす――悪役令嬢の逆襲。
婚約破棄ですか? うーん、普通こうなりますよね?
ぼん@ぼおやっじ
恋愛
とある王国の暫定王太子、アングは自身の通う王立アカデミー高等科の殺業記念式典で高らかに吠えた。
「クラウディア・グランナよ、そなたとの婚約を破棄する。
そなたは王国の王妃としてふさわしくない!
私はアイリス・アンタン男爵令嬢と真実の愛に目覚めたのだ」
証拠を突き付け、クラウデイァを断罪しようとするアングだったが、どうも微妙にうまく事が運ばない。
果たして彼は、無事目的を達成することができるだろうか!
というお話です。
あまり深く考えてないふわっとした作品なので、そういうものと思ってお楽しみください。
この手の話はほんと気楽に書けるから楽しい。
【改稿版】婚約破棄は私から
どくりんご
恋愛
ある日、婚約者である殿下が妹へ愛を語っている所を目撃したニナ。ここが乙女ゲームの世界であり、自分が悪役令嬢、妹がヒロインだということを知っていたけれど、好きな人が妹に愛を語る所を見ていると流石にショックを受けた。
乙女ゲームである死亡エンドは絶対に嫌だし、殿下から婚約破棄を告げられるのも嫌だ。そんな辛いことは耐えられない!
婚約破棄は私から!
※大幅な修正が入っています。登場人物の立ち位置変更など。
◆3/20 恋愛ランキング、人気ランキング7位
◆3/20 HOT6位
短編&拙い私の作品でここまでいけるなんて…!読んでくれた皆さん、感謝感激雨あられです〜!!(´;ω;`)
毒姫の婚約騒動
SHIN
恋愛
卒業式を迎え、立食パーティーの懇談会が良い意味でも悪い意味でもどことなくざわめいていた。
「卒業パーティーには一人で行ってくれ。」
「分かりました。」
そう婚約者から言われて一人で来ましたが、あら、その婚約者は何処に?
あらあら、えっと私に用ですか? 所で、お名前は?
毒姫と呼ばれる普通?の少女と常に手袋を着けている潔癖症?の男のお話し。
クリスティーヌの本当の幸せ
宝月 蓮
恋愛
ニサップ王国での王太子誕生祭にて、前代未聞の事件が起こった。王太子が婚約者である公爵令嬢に婚約破棄を突き付けたのだ。そして新たに男爵令嬢と婚約する目論見だ。しかし、そう上手くはいかなかった。
この事件はナルフェック王国でも話題になった。ナルフェック王国の男爵令嬢クリスティーヌはこの事件を知り、自分は絶対に身分不相応の相手との結婚を夢見たりしないと決心する。タルド家の為、領民の為に行動するクリスティーヌ。そんな彼女が、自分にとっての本当の幸せを見つける物語。
小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
死に戻り令嬢の華麗なる復讐(短編まとめ)
水瀬瑠奈
恋愛
「おねが、い、しにたくな、」
最後に見えたのは、それはそれは嬉しそうに笑う妹の顔だった。
そうして首を切り落とされて死んだはずの私はどうやら過去にループしてきたらしい!?
……あぁ、このままでは愛していた婚約者と私を嵌めた妹に殺されてしまう。そんなこと、あってはなるものか。そもそも、死を回避するだけでは割に合わない。あぁ、あの二人が私に与えた苦しみを欠片でも味わわせてやりたい……っ。
復讐しなければ。私を死に追いやったあの二人に。もう二度と私の前に顔を表さなくなるような、復讐を――
※小説家になろうでも掲載しています
※タイトル作品のほかに恋愛系の異世界もので短めのものを集めて、全部で4本分短編を掲載します
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる