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美術室に入ると、篝先輩は私を気遣うように椅子へ座らせた。
「桜、今日は無理しなくていいよ。ちょっと休んだら?」
「えっ、でも……作業、まだ残ってますし」
「いいの。腕、まだ赤いから」
優しく触れられた指先に、また心臓が跳ねた。
湊に掴まれたところ……そんなに気にしなくてもいいのに。
「……本当に大丈夫です。気にしないでください」
「桜が嫌な思いしたのに、気にしないなんて言えないよ」
篝先輩の声は柔らかいけれど、目だけが鋭い。
さっき湊を睨んだときと、同じ目。
(……こんな顔、するんだ)
私がじっと見つめていると、先輩はハッとしたように眉を緩めた。
「あ、ごめん。怖がらせちゃった?」
「いえ! ぜんぜん……そんな、むしろ、嬉しかったです」
「……そっか。よかった」
その瞬間、ふっと優しい笑みに戻る。
(このギャップ、ずるい……)
それから少しの間、二人で静かに作業をした。
筆が紙の上を滑る音だけが美術室に響く。
でも、しばらくすると――。
「桜」
「はい?」
「……さっきの湊くん、あれで終わりにする気、なさそうだよね」
「え?」
「桜のこと、まだ“自分の身近に置ける存在”だって思ってるみたいだった」
図星すぎて返事に詰まる。
幼馴染として、湊はずっと私を“空気扱い”してきた。
だからこそ、私が少し注目されただけで態度を変えてきたのも、妙に納得がいく。
「……湊は、変わったんですよ。私じゃなくて、周りが持ち上げてくれる子の方ばっかり見て」
「で、桜を軽く扱った?」
「はい」
篝先輩はゆっくりと目を細めた。
「……俺、そういうの、ほんと嫌い」
穏やかだけど、氷のように冷たい言い方だった。
普段の笑顔からは想像できないほどの感情が隠れていた。
「桜が嫌がることは全部、俺が排除するから」
「……え?」
「“守る”って決めたからね」
さらっと言われたその言葉が、胸に深く刺さる。
優しさだけじゃない。
想像以上の独占欲みたいなものがにじむ声音。
(……篝先輩の“もっと知りたい”って、どういう意味だったんだろう)
そう考えているうちに、先輩は片付けを始めた。
「そろそろ帰ろっか。一緒に駅まで行っていい?」
「え、い、いいんですか?」
「むしろ行かせて? 心配だから」
こんなふうに言われて断れる人間がいるだろうか。
私は頷くしかなかった。
放課後の校門。
篝先輩と一緒に歩くだけで、周りの視線が突き刺さる。
「あれ桜じゃない?」「篝先輩と一緒に!?」「あの子、最近ほんとすごいね……」
ひそひそ声が聞こえてきて、思わず俯くと――。
「桜は気にしなくていいよ。俺の隣、似合ってるから」
囁くような声に、また心臓が暴れる。
「そ、そんな……」
「本当だよ」
そのときだった。
「……桜」
背後から聞き慣れた声がして、振り返る。
湊が立っていた。眉間に皺を寄せて、明らかに不機嫌そうに。
「ちょっと話あるんだけど」
「えっと、今は――」
「少しだけでいいから」
無理やり私の手首を掴もうとした瞬間。
パシッ。
篝先輩の手が湊の手首を掴み返していた。
「……何してるの?」
「っ……篝先輩には関係ないだろ」
「あるよ。桜、嫌がってる」
「別に嫌がってないよな? 昔から俺ら、こういう感じ――」
「湊」
名前を呼んだだけなのに、湊は言葉を飲み込んだ。
篝先輩の声は低くて冷たい。
「“昔の桜”のままだと思って接するのは、やめた方がいい」
「……!」
「今の桜は、お前が勝手に決めつけていい存在じゃないから」
湊は悔しそうに拳を震わせている。
でも、篝先輩の鋭い視線を受けて何も言い返せなかった。
「桜、帰ろ?」
「あ……うん」
私は篝先輩の後ろを歩く。
一歩進むごとに、湊の視線が背中に刺さるのを感じた。
罪悪感?
違う。
これは――少しだけ、気持ちよかった。
駅まで向かう途中。
「桜は優しいよね」
「え?」
「湊くんの顔、見てたでしょ。罪悪感、感じてた」
「……だって、幼馴染ですし、ずっと一緒で……」
「だからって、雑に扱われていい理由にはならないよ」
「……」
「桜は、桜自身をもっと大事にしていい」
優しい声。
でもどこか、私への想いを押し込めているようにも見えた。
「篝先輩って、私のこと……どう思ってるんですか?」
気付いたら、聞いていた。
聞くつもりなんてなかったのに。
胸の奥がざわついて、勝手に口が動いた。
篝先輩は足を止め、私の方へ体を向けた。
そして――。
「好きだよ」
「っ……!」
あまりに真っ直ぐに言われて、固まる。
冗談でも、からかいでもない。
「桜は気付いてなかったかもしれないけど……最初に絵を見たときから、ずっと気になってた」
「そ、そんな……」
「桜自身のことをもっと知りたいって言ったのも、本心だよ」
声が震える。
どう返せばいいのかわからない。
そんな私の手をそっと取って、篝先輩は微笑んだ。
「急がなくていい。返事はいつでもいいから」
「……はい」
そう言いながら、心臓はずっと痛いくらいに鳴っていた。
家に帰ってからも、胸の鼓動は治まらなかった。
(篝先輩が……私を……?)
夢みたいな言葉。
でも、頭から離れない。
同時に、湊の顔が浮かぶ。
(湊は……どうして急に態度を変えてきたんだろう)
昔は優しくて、何でも一緒にして。
でも高校に入ってから、どんどん遠くなって。
それでも最近のあの目は、知らない感情に満ちていて。
胸の奥がざわざわする。
(もう、昔みたいに戻ることは……ないよね)
自分に言い聞かせるように呟いた。
そのとき、スマホが震えた。
画面には―― 湊 の名前。
嫌な予感がして開くと、
『明日の放課後、話したい。時間作れよ』
一方的なメッセージ。
胸が重くなる。
だけど、無視することもできなかった。
そして翌日――。
「桜」
呼び出されたのは、中庭の奥のほう。
ほとんど人通りがない場所。
湊はどこか落ち着きなく立っていた。
「来たんだな」
「……話ってなに?」
「……お前、変わったよな」
最初に出たのは、そんな言葉だった。
「変わったっていうか……周りの見る目が変わっただけだよ」
「違う。おまえ自体が……なんか、綺麗になった」
俯く湊。
こんなに弱い顔をしているのを見るのは、初めてかもしれない。
「桜が誰と話すかで、なんかモヤモヤして……イライラして……」
「……湊?」
「篝先輩と一緒にいるの、見た。正直、むっちゃ腹立った」
率直すぎる嫉妬。
(なんで今さら……)
胸がざわつく。
湊は深く息を吸い、絞り出すように言った。
「桜……俺、たぶん……」
そこで、ふっと気配がした。
中庭の入口――篝先輩が立っていた。
表情は穏やかなのに、目だけがまっすぐに私と湊を射抜いている。
「桜。探したよ」
その瞬間、空気が張りつめた。
湊は先輩を睨む。
篝先輩は一歩だけこちらへ歩く。
そして――。
「その話、桜が聞きたいと思ってるって……本気で思ってるの?」
「っ……!」
湊が過去一番、悔しそうに顔をゆがめた。
風が吹く。
桜の花びらが、ひらひらと舞い落ちる。
その中で、私は二人の視線に挟まれて立ち尽くしていた。
胸が苦しい。
でも、その苦しさの意味は――まだわからなかった。
ただひとつだけ確かなのは。
この先、私の周りで何かが大きく変わっていくということ。
「桜、今日は無理しなくていいよ。ちょっと休んだら?」
「えっ、でも……作業、まだ残ってますし」
「いいの。腕、まだ赤いから」
優しく触れられた指先に、また心臓が跳ねた。
湊に掴まれたところ……そんなに気にしなくてもいいのに。
「……本当に大丈夫です。気にしないでください」
「桜が嫌な思いしたのに、気にしないなんて言えないよ」
篝先輩の声は柔らかいけれど、目だけが鋭い。
さっき湊を睨んだときと、同じ目。
(……こんな顔、するんだ)
私がじっと見つめていると、先輩はハッとしたように眉を緩めた。
「あ、ごめん。怖がらせちゃった?」
「いえ! ぜんぜん……そんな、むしろ、嬉しかったです」
「……そっか。よかった」
その瞬間、ふっと優しい笑みに戻る。
(このギャップ、ずるい……)
それから少しの間、二人で静かに作業をした。
筆が紙の上を滑る音だけが美術室に響く。
でも、しばらくすると――。
「桜」
「はい?」
「……さっきの湊くん、あれで終わりにする気、なさそうだよね」
「え?」
「桜のこと、まだ“自分の身近に置ける存在”だって思ってるみたいだった」
図星すぎて返事に詰まる。
幼馴染として、湊はずっと私を“空気扱い”してきた。
だからこそ、私が少し注目されただけで態度を変えてきたのも、妙に納得がいく。
「……湊は、変わったんですよ。私じゃなくて、周りが持ち上げてくれる子の方ばっかり見て」
「で、桜を軽く扱った?」
「はい」
篝先輩はゆっくりと目を細めた。
「……俺、そういうの、ほんと嫌い」
穏やかだけど、氷のように冷たい言い方だった。
普段の笑顔からは想像できないほどの感情が隠れていた。
「桜が嫌がることは全部、俺が排除するから」
「……え?」
「“守る”って決めたからね」
さらっと言われたその言葉が、胸に深く刺さる。
優しさだけじゃない。
想像以上の独占欲みたいなものがにじむ声音。
(……篝先輩の“もっと知りたい”って、どういう意味だったんだろう)
そう考えているうちに、先輩は片付けを始めた。
「そろそろ帰ろっか。一緒に駅まで行っていい?」
「え、い、いいんですか?」
「むしろ行かせて? 心配だから」
こんなふうに言われて断れる人間がいるだろうか。
私は頷くしかなかった。
放課後の校門。
篝先輩と一緒に歩くだけで、周りの視線が突き刺さる。
「あれ桜じゃない?」「篝先輩と一緒に!?」「あの子、最近ほんとすごいね……」
ひそひそ声が聞こえてきて、思わず俯くと――。
「桜は気にしなくていいよ。俺の隣、似合ってるから」
囁くような声に、また心臓が暴れる。
「そ、そんな……」
「本当だよ」
そのときだった。
「……桜」
背後から聞き慣れた声がして、振り返る。
湊が立っていた。眉間に皺を寄せて、明らかに不機嫌そうに。
「ちょっと話あるんだけど」
「えっと、今は――」
「少しだけでいいから」
無理やり私の手首を掴もうとした瞬間。
パシッ。
篝先輩の手が湊の手首を掴み返していた。
「……何してるの?」
「っ……篝先輩には関係ないだろ」
「あるよ。桜、嫌がってる」
「別に嫌がってないよな? 昔から俺ら、こういう感じ――」
「湊」
名前を呼んだだけなのに、湊は言葉を飲み込んだ。
篝先輩の声は低くて冷たい。
「“昔の桜”のままだと思って接するのは、やめた方がいい」
「……!」
「今の桜は、お前が勝手に決めつけていい存在じゃないから」
湊は悔しそうに拳を震わせている。
でも、篝先輩の鋭い視線を受けて何も言い返せなかった。
「桜、帰ろ?」
「あ……うん」
私は篝先輩の後ろを歩く。
一歩進むごとに、湊の視線が背中に刺さるのを感じた。
罪悪感?
違う。
これは――少しだけ、気持ちよかった。
駅まで向かう途中。
「桜は優しいよね」
「え?」
「湊くんの顔、見てたでしょ。罪悪感、感じてた」
「……だって、幼馴染ですし、ずっと一緒で……」
「だからって、雑に扱われていい理由にはならないよ」
「……」
「桜は、桜自身をもっと大事にしていい」
優しい声。
でもどこか、私への想いを押し込めているようにも見えた。
「篝先輩って、私のこと……どう思ってるんですか?」
気付いたら、聞いていた。
聞くつもりなんてなかったのに。
胸の奥がざわついて、勝手に口が動いた。
篝先輩は足を止め、私の方へ体を向けた。
そして――。
「好きだよ」
「っ……!」
あまりに真っ直ぐに言われて、固まる。
冗談でも、からかいでもない。
「桜は気付いてなかったかもしれないけど……最初に絵を見たときから、ずっと気になってた」
「そ、そんな……」
「桜自身のことをもっと知りたいって言ったのも、本心だよ」
声が震える。
どう返せばいいのかわからない。
そんな私の手をそっと取って、篝先輩は微笑んだ。
「急がなくていい。返事はいつでもいいから」
「……はい」
そう言いながら、心臓はずっと痛いくらいに鳴っていた。
家に帰ってからも、胸の鼓動は治まらなかった。
(篝先輩が……私を……?)
夢みたいな言葉。
でも、頭から離れない。
同時に、湊の顔が浮かぶ。
(湊は……どうして急に態度を変えてきたんだろう)
昔は優しくて、何でも一緒にして。
でも高校に入ってから、どんどん遠くなって。
それでも最近のあの目は、知らない感情に満ちていて。
胸の奥がざわざわする。
(もう、昔みたいに戻ることは……ないよね)
自分に言い聞かせるように呟いた。
そのとき、スマホが震えた。
画面には―― 湊 の名前。
嫌な予感がして開くと、
『明日の放課後、話したい。時間作れよ』
一方的なメッセージ。
胸が重くなる。
だけど、無視することもできなかった。
そして翌日――。
「桜」
呼び出されたのは、中庭の奥のほう。
ほとんど人通りがない場所。
湊はどこか落ち着きなく立っていた。
「来たんだな」
「……話ってなに?」
「……お前、変わったよな」
最初に出たのは、そんな言葉だった。
「変わったっていうか……周りの見る目が変わっただけだよ」
「違う。おまえ自体が……なんか、綺麗になった」
俯く湊。
こんなに弱い顔をしているのを見るのは、初めてかもしれない。
「桜が誰と話すかで、なんかモヤモヤして……イライラして……」
「……湊?」
「篝先輩と一緒にいるの、見た。正直、むっちゃ腹立った」
率直すぎる嫉妬。
(なんで今さら……)
胸がざわつく。
湊は深く息を吸い、絞り出すように言った。
「桜……俺、たぶん……」
そこで、ふっと気配がした。
中庭の入口――篝先輩が立っていた。
表情は穏やかなのに、目だけがまっすぐに私と湊を射抜いている。
「桜。探したよ」
その瞬間、空気が張りつめた。
湊は先輩を睨む。
篝先輩は一歩だけこちらへ歩く。
そして――。
「その話、桜が聞きたいと思ってるって……本気で思ってるの?」
「っ……!」
湊が過去一番、悔しそうに顔をゆがめた。
風が吹く。
桜の花びらが、ひらひらと舞い落ちる。
その中で、私は二人の視線に挟まれて立ち尽くしていた。
胸が苦しい。
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