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15.駄犬仲間
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ダリオンの友人、宰相嫡男ウイリアム・ガランジと騎士団長嫡男レオナルド・バトラーがそこにいた。
彼らはロザリモンドを無実の罪で断罪する彼女の敵だ。
もちろん、最終的な断罪の判断はダリオンがするのだが、一度も会ったことのない彼がロザリモンドを調べることはない。
ウイリアムとレオナルドが捏造した事実無根の証拠を信じ込んだダリオンによって国王らが不在の間にロザリモンドは断罪される。
今もニヤニヤとこっちを見ていて不愉快だわ。
「政略結婚なんて、殿下もお可哀想に。」
彼らがダリオンにヒソヒソと話しているが、こちらをチラチラ見てくる。
わざと聞かせたいのだろう、彼らの思惑に気分が悪くなる。
だが『ツクヨミ』でダリオン殿下が自分をどう思っているかまざまざと思い知らされたロザリモンドは、いかにダリオンが自分を嫌っているかなど十分に知っている。
そんな小さい嫌味ごときで傷付くロザリモンドではないのだ。彼らの事は放っておいて、そーっとフェードアウトしようとした。
ん?お馬鹿なご友人たちとの歓談に夢中のはずなのに、指が外れない。それどころか先ほどに増して腰に食い込んでましてよ。いやだわ、なんてことかしら。
しかたない、ロザリモンドは彼らの不愉快な会話はシャットダウンすることにした。
退屈で仕方ないわというそぶりでこっそりアホーダ男爵を探す。
すると元帥閣下が奥方を連れてきていた。元は世界を股にかけた傭兵部隊を率いる死神ギレンと呼ばれた男だ。
元傭兵とはおもえないくらい華やかな見た目。世界中にうなるほど持つ資産と各国首脳陣に顔が利く彼がこのなんの旨味もない国に来たのは謎だ。
国王の招聘に応じて爵位を得る為に政略結婚したた彼は地味で慎ましい夫人を溺愛している。
貴族の生まれでないことが信じられないくらい優雅な仕草で夫人をダンスに誘う。
素敵ね、同じ政略結婚とは思えないくらい仲睦まじいふたりの様子に憧れる。
ダリオンはいかに表面を取り繕っていても私を嫌っている。同じ政略結婚といえどもあんな素敵な夫婦にはなれないけれど。
それどころか、断罪されるのよね。ふうー。
ロザリモンドがギレン夫妻のダンスを憧れの目で見ている中、ダリオンはじっと友人だった男たちを温度の感じられない瞳で見つめていた。
ダリオンがロザリモンドが好きなわけではないのは周知の事実だ。
だが、彼女の前で聞こえるようにいうなんて、しかも、ローザを見る目のいやらしさにダリオンは猛烈な怒りを覚えていた。
そして、今まで自分がロザリモンドに対して持っていた偏見に満ちた考えを反省した。自分もこの二人と同じじゃないか。
彼女の何も知らないくせに勝手に決めつけて、完璧令嬢ロザリモンド像を作っていた。
彼女にもらった刺繍、少し歪んでいた。彼女だって、完璧でないこともあるんだ。
ふと視線を感じてロザリモンドが振り返ると、さっきまでニヤニヤしていた彼らの顔色が悪い。
そしてロザリモンドの横を見ながら何かにに怯えるように小刻みに震えて去っていったのだった。
横。ダリオンがこわいのかしら?ロザリモンドはダリオンを仰ぎ見た。泣きたくなるくらい優しい瞳が降りてくる。
「すまない。不愉快な思いをさせた。」
ダンスホールの真ん中へと流れるように導かれた。
煌めくシャンデリアの光の下ダリオンが手を差し伸べた。低い声が響く。
「ロザリモンド、一曲いかがですか?」
えーっ、何なのこれ。かっこよすぎじゃない。これは反則よ。
ロザリモンドの心は多大なるダメージを受けた。
彼らはロザリモンドを無実の罪で断罪する彼女の敵だ。
もちろん、最終的な断罪の判断はダリオンがするのだが、一度も会ったことのない彼がロザリモンドを調べることはない。
ウイリアムとレオナルドが捏造した事実無根の証拠を信じ込んだダリオンによって国王らが不在の間にロザリモンドは断罪される。
今もニヤニヤとこっちを見ていて不愉快だわ。
「政略結婚なんて、殿下もお可哀想に。」
彼らがダリオンにヒソヒソと話しているが、こちらをチラチラ見てくる。
わざと聞かせたいのだろう、彼らの思惑に気分が悪くなる。
だが『ツクヨミ』でダリオン殿下が自分をどう思っているかまざまざと思い知らされたロザリモンドは、いかにダリオンが自分を嫌っているかなど十分に知っている。
そんな小さい嫌味ごときで傷付くロザリモンドではないのだ。彼らの事は放っておいて、そーっとフェードアウトしようとした。
ん?お馬鹿なご友人たちとの歓談に夢中のはずなのに、指が外れない。それどころか先ほどに増して腰に食い込んでましてよ。いやだわ、なんてことかしら。
しかたない、ロザリモンドは彼らの不愉快な会話はシャットダウンすることにした。
退屈で仕方ないわというそぶりでこっそりアホーダ男爵を探す。
すると元帥閣下が奥方を連れてきていた。元は世界を股にかけた傭兵部隊を率いる死神ギレンと呼ばれた男だ。
元傭兵とはおもえないくらい華やかな見た目。世界中にうなるほど持つ資産と各国首脳陣に顔が利く彼がこのなんの旨味もない国に来たのは謎だ。
国王の招聘に応じて爵位を得る為に政略結婚したた彼は地味で慎ましい夫人を溺愛している。
貴族の生まれでないことが信じられないくらい優雅な仕草で夫人をダンスに誘う。
素敵ね、同じ政略結婚とは思えないくらい仲睦まじいふたりの様子に憧れる。
ダリオンはいかに表面を取り繕っていても私を嫌っている。同じ政略結婚といえどもあんな素敵な夫婦にはなれないけれど。
それどころか、断罪されるのよね。ふうー。
ロザリモンドがギレン夫妻のダンスを憧れの目で見ている中、ダリオンはじっと友人だった男たちを温度の感じられない瞳で見つめていた。
ダリオンがロザリモンドが好きなわけではないのは周知の事実だ。
だが、彼女の前で聞こえるようにいうなんて、しかも、ローザを見る目のいやらしさにダリオンは猛烈な怒りを覚えていた。
そして、今まで自分がロザリモンドに対して持っていた偏見に満ちた考えを反省した。自分もこの二人と同じじゃないか。
彼女の何も知らないくせに勝手に決めつけて、完璧令嬢ロザリモンド像を作っていた。
彼女にもらった刺繍、少し歪んでいた。彼女だって、完璧でないこともあるんだ。
ふと視線を感じてロザリモンドが振り返ると、さっきまでニヤニヤしていた彼らの顔色が悪い。
そしてロザリモンドの横を見ながら何かにに怯えるように小刻みに震えて去っていったのだった。
横。ダリオンがこわいのかしら?ロザリモンドはダリオンを仰ぎ見た。泣きたくなるくらい優しい瞳が降りてくる。
「すまない。不愉快な思いをさせた。」
ダンスホールの真ん中へと流れるように導かれた。
煌めくシャンデリアの光の下ダリオンが手を差し伸べた。低い声が響く。
「ロザリモンド、一曲いかがですか?」
えーっ、何なのこれ。かっこよすぎじゃない。これは反則よ。
ロザリモンドの心は多大なるダメージを受けた。
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