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駄犬には鉄槌を
しおりを挟むダリオン殿下との初顔合わせに備えて、公爵家の蔵書量国内一を誇る図書室で魔術書をめくる。
家宝の鏡が見せた映像は、私の魔力で魔石に記録したし見放題、いえいえ研究し放題だわ。
ああ、黄泉の国で血反吐を吐いてのたうち回るダリオン殿下も素敵だわ。あの絶望に彩られた瞳が堪らないのよ。
ふふふ。
ダリオン殿下が私を断罪しようとしたら、血反吐を吐いて死ぬような呪いはないかしら。どうせならあの瞳を目の前で見たいわ。
ふむふむ、針千本飲ます呪い。良いわね、私流に少しカスタムしてっと……。
断罪しないかぎり発動しないようにしないと、王族を呪った罪を被るから……。あれっ?全く別物のオリジナルになったけど、まっいいかー。
それにしても、私ってやっぱり天才。
鏡の映像を見ていなかったら、恋に効くおまじないとやらをしているけど、今の私は一味違うわ。ダリオン殿下覚悟なさいませ。
私を断罪する前に血反吐を吐いてのたうち回らせてやりますわ。
☆☆☆☆☆
ダリオン殿下との初顔合わせ。
執務室の物置代わりになっている元応接間とやらに案内された。まあ、ホコリまみれじゃない。
こんな扱い普段なら、怒って帰るけど……。想定内よ(涙目)
せっかくだから、ダリオン殿下を堪能してやろうじゃないの。
こんなに近くで見るの、初めて会ったあの日以来だわ。くぅー、ダリオン殿下てば野性的でかっこいい。近くでみると尚更ね。
鏡が教えてくれたこと。ダリオン殿下は、私に対してはダメンズの極みそのもの。
最低クズ野郎だけど、コリンヌに対してだけは一途なイケメンなのよね。
好きになったら一直線、周りが見えない単純な男なのに……。
どうしてロザリモンド、鏡で未来を見る前より今の方がダリオン殿下を好きなのよ。
毎日映像を見て、どんどん好きになっちゃうなんて……。
私って馬鹿なの?馬鹿ロザリモンド、目を覚ますのよ。
はあ、辛い。
しっかし、めちゃくちゃ睨みつけられてるわ。
今にも人を噛み殺そうとする野犬みたいだわ。そんな殺気だった瞳も素敵……。
恋って人を盲目にするのね(涙目)。
そりゃあ、ダメンズの極みダリオン殿下のコンプレックスの元凶が私だったならこうなるのも仕方ないか。
でもダリオン殿下、諦めて。私最強なので……。貴方は絶対に勝てないのよ。
あらあら、自己紹介すら拒否なのね?でも、大丈夫それも想定内だから(涙目)
ええ、挨拶もまともに出来ない駄犬は呼び捨てにして差し上げてよ。鏡の中ではコリンヌの事愛称で呼んでいたし、私の事ローザと愛称で呼んでも良くてよ。
ふふふ。さて針千本の呪いをかけたら、さっさと帰るわよ。
椅子もお茶も用意されていない顔合わせなんて、長居するものでは無いわ。
おうちに帰って、ダリオンの映像でも観ようっと。
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