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5. 下着の試着
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「着けました」
清華の声と共に試着室のカーテンが開けられた。
「!!」
思わず凝視する流美。しかし、
(上だけか...そうだよね。下は一回、はいちゃうと他の人がはけなくなるよね...)
少しガッカリしてしまう。
試着はブラジャーだけのようで、下は普通のスカート姿だった。
「いかがですか?」
店員がブラジャーのフィット感を確認している。
「いいみたいですね!サイズもこれで問題ないようです!」
店員が太鼓判を捺した。
すると、
「る、流美はどう思う?」
清華が恥ずかしそうに聞いてくる。
「うん!とっても可愛い...」
うっとりした目でそう言うと、流美はじっと清華の胸を見つめる。
(服の上からでも素敵だったけど、下着だけだと全然違う!...大きい...それにとっても綺麗!...あのお胸を...って何考えてるの!!)
流美が正気に戻ると、知らないうちに清華に近づいてしまっていた。
目の前に清華の大きな胸がある。
「ゴ、ゴ、ゴメン!あんまりにも綺麗だったから...」
流美が慌てて距離を取ると、
「そんなに気に入ってくれたんだ...うれしい!私、これ買います!!」
清華はほんのり頬を染めると店員にそう言った。
「ま、毎度、ありがとうございます...」
店員はそう言うが、顔が引きつっている。
明らかに二人の様子に引いてしまっていた。
「「・・・」」
その様子に流美と清華も恥ずかしくなり、赤くなると俯いてしまう。
その様子を困ったように見ていた店員だったが、
「あ、あの...そちらのお客様は...」
控えめにそう言うと、流美にも下着の購入を勧める。
「そうね!流美はどんなのが好みなの?...ちょっと待って!一緒に選んであげる!」
清華はその言葉に気を取り直し、そう言うと、カーテンを閉めた。
元の服に着替えるのだろう。そんな清華に、
「私...清華ちゃんとお揃いがいい!」
流美がそう答える。
「えっ!お揃い?...流美と?...なんか...いいね...」
少し照れくさそうな清華の声。
「うん...それに一緒だと...清華ちゃんがお漏らししたときに...私のはいてもおんなじだからバレない...」
その流美の言葉に、
(ん?今、なんと?お漏らし?私のをはく?)
店員の頭は真っ白になった。
あまりに突飛な内容に、流美の言葉が頭に入ってこないようだ。
そんな店員をよそに、
「もう!流美ったら!...でも...うれしい...そのときは...よろしくね...」
「うん...」
恥ずかしそうに会話する二人。
(こ、この子たちは何を話して...)
店員はまだ状況が飲み込めていなかったが、
「お姉さん!私も同じ下着、お願いします!」
流美にそう言われると、
「は、はい!すぐにご用意いたします!」
とりあえず慌てて返事をしたのだった。
☆彡彡彡
それからしばらく、試着室では、
「ど、どう?」
流美が恥ずかしげにブラジャー姿を清華に見せていた。
「とっても可愛い!流美にも良く似合ってる!」
清華はにっこり笑ってそう言うが、
「でも清華ちゃんみたいにお胸、大きくないし、スタイルだって...」
流美は少し、自信なさげだ。
「そんなことない!私にとっては流美が一番、可愛いの!」
清華が照れる様子もなく断言する。
「あ、ありがとう...」
真っ赤になってそう答える流美。
(ワ、ワタシ。ここにいていいんでしょうか?)
店員は居心地の悪さを感じていたが、
「あ、あの!これください!!...それと...聞きたいことがあるんですけど...」
流美の声に我に返った店員は、
「はい!なんでもお聞き下さい!」
そう元気よく答える。
「わ、私のショーツ...清華ちゃんも着けれますか?」
「る、流美!!」
恥ずかしそうに質問する流美と、その言葉に真っ赤になる清華。
「・・・」
一方、店員はもはや思考停止状態になっていた。
「私、小さいからもしかして清華ちゃんにはきついかなって思って...なんならワンサイズ大きいのを...」
「いいのよ!ピッタリのサイズが一番可愛いんだから!ちょっとくらいきつくても大丈夫!」
そんな店員をよそに二人は言い争いをしている。
「ダメだよ!そんなの!...あの...お姉さん?」
「はっ!」
流美に声をかけられ、気を取り戻した店員が、
「え、えっと...お二人はほとんど同じピップサイズですので同じで問題ないかと...」
と答えると、
「えっ?!...やっぱり私、太ってるんだ...清華ちゃんとこんなに背が違うのに同じなんて...」
流美はそう言って落ち込んでしまう。
「そんなことないわよ!私のおしりが小さいのかも...流美はとっても素敵よ!」
その様子を見た清華は慌てて、流美を元気づけた。
「ホント?」
流美の言葉に、
「うん!何度も言ってるでしょ!流美が一番、可愛い!」
清華が笑顔で答えた。
すると、流美も笑顔になって、
「それじゃ、お会計お願いします!」
店員にそう言うのだった。
☆彡彡彡
「どうもお買い上げありがとうございます!」
そう言いながら二人の買った下着を綺麗に畳んで紙袋に入れている店員。
しかし、その心の中は、
(ふ、二人はどういう関係で...恋人同士ならまだ分かります!最近はそういうのも流行っているようですし...しかし...)
楽しそうに微笑み合っている二人を見ながら店員は考える。
(じ、自分の下着を着けさせるなど...いや、まだはいている下着と決まったわけではありません!二人でシェアしてるのかも!)
無理やり、そう仮定してみる。
(し、しかし、『お漏らししたとき』とは...まさかこの年で...しかし、何かの病気ということも!)
そして考えるのをやめた。
(ま、まあ、ワタシは下着を売るのが仕事です。それをどう使うかはお客様の自由!あまり考えないようにしましょう!)
そのうちに会計も終わり、二人を見送る。
(...あの二人のことは忘れましょう!それよりも今度発売されるバストアップサプリの情報を!)
二人を見送った後は会社のパソコンでサイトを調べ始めるのだった。
☆彡彡彡
家への帰り道、
「今日は可愛い下着買えて良かったね!」
にっこり笑って話しかけた流美だったが、今度は頬を染めると、
「...それも...清華ちゃんと...お揃い...」
そう続ける。
「うん!私もうれしい!...明日...一緒に着けていきましょ!」
「うん!」
清華の提案に流美も笑顔でうなずく。
「でも...上しか見れなかったね...って別に清華ちゃんの下着姿を全部、見たいわけでは!」
そう言ったものの、慌てて否定する流美。しかし、清華は、
「あら。見たくないの?私は...流美の完全な下着姿...見たいな...」
そう言って顔を赤くした。
「で、でも、どこで...」
流美もつられて赤くなりながら尋ねると、
「こ、これから私の部屋で...見せ合いっこしない?」
清華はそう言うと、また頬を染めるのだった。
清華の声と共に試着室のカーテンが開けられた。
「!!」
思わず凝視する流美。しかし、
(上だけか...そうだよね。下は一回、はいちゃうと他の人がはけなくなるよね...)
少しガッカリしてしまう。
試着はブラジャーだけのようで、下は普通のスカート姿だった。
「いかがですか?」
店員がブラジャーのフィット感を確認している。
「いいみたいですね!サイズもこれで問題ないようです!」
店員が太鼓判を捺した。
すると、
「る、流美はどう思う?」
清華が恥ずかしそうに聞いてくる。
「うん!とっても可愛い...」
うっとりした目でそう言うと、流美はじっと清華の胸を見つめる。
(服の上からでも素敵だったけど、下着だけだと全然違う!...大きい...それにとっても綺麗!...あのお胸を...って何考えてるの!!)
流美が正気に戻ると、知らないうちに清華に近づいてしまっていた。
目の前に清華の大きな胸がある。
「ゴ、ゴ、ゴメン!あんまりにも綺麗だったから...」
流美が慌てて距離を取ると、
「そんなに気に入ってくれたんだ...うれしい!私、これ買います!!」
清華はほんのり頬を染めると店員にそう言った。
「ま、毎度、ありがとうございます...」
店員はそう言うが、顔が引きつっている。
明らかに二人の様子に引いてしまっていた。
「「・・・」」
その様子に流美と清華も恥ずかしくなり、赤くなると俯いてしまう。
その様子を困ったように見ていた店員だったが、
「あ、あの...そちらのお客様は...」
控えめにそう言うと、流美にも下着の購入を勧める。
「そうね!流美はどんなのが好みなの?...ちょっと待って!一緒に選んであげる!」
清華はその言葉に気を取り直し、そう言うと、カーテンを閉めた。
元の服に着替えるのだろう。そんな清華に、
「私...清華ちゃんとお揃いがいい!」
流美がそう答える。
「えっ!お揃い?...流美と?...なんか...いいね...」
少し照れくさそうな清華の声。
「うん...それに一緒だと...清華ちゃんがお漏らししたときに...私のはいてもおんなじだからバレない...」
その流美の言葉に、
(ん?今、なんと?お漏らし?私のをはく?)
店員の頭は真っ白になった。
あまりに突飛な内容に、流美の言葉が頭に入ってこないようだ。
そんな店員をよそに、
「もう!流美ったら!...でも...うれしい...そのときは...よろしくね...」
「うん...」
恥ずかしそうに会話する二人。
(こ、この子たちは何を話して...)
店員はまだ状況が飲み込めていなかったが、
「お姉さん!私も同じ下着、お願いします!」
流美にそう言われると、
「は、はい!すぐにご用意いたします!」
とりあえず慌てて返事をしたのだった。
☆彡彡彡
それからしばらく、試着室では、
「ど、どう?」
流美が恥ずかしげにブラジャー姿を清華に見せていた。
「とっても可愛い!流美にも良く似合ってる!」
清華はにっこり笑ってそう言うが、
「でも清華ちゃんみたいにお胸、大きくないし、スタイルだって...」
流美は少し、自信なさげだ。
「そんなことない!私にとっては流美が一番、可愛いの!」
清華が照れる様子もなく断言する。
「あ、ありがとう...」
真っ赤になってそう答える流美。
(ワ、ワタシ。ここにいていいんでしょうか?)
店員は居心地の悪さを感じていたが、
「あ、あの!これください!!...それと...聞きたいことがあるんですけど...」
流美の声に我に返った店員は、
「はい!なんでもお聞き下さい!」
そう元気よく答える。
「わ、私のショーツ...清華ちゃんも着けれますか?」
「る、流美!!」
恥ずかしそうに質問する流美と、その言葉に真っ赤になる清華。
「・・・」
一方、店員はもはや思考停止状態になっていた。
「私、小さいからもしかして清華ちゃんにはきついかなって思って...なんならワンサイズ大きいのを...」
「いいのよ!ピッタリのサイズが一番可愛いんだから!ちょっとくらいきつくても大丈夫!」
そんな店員をよそに二人は言い争いをしている。
「ダメだよ!そんなの!...あの...お姉さん?」
「はっ!」
流美に声をかけられ、気を取り戻した店員が、
「え、えっと...お二人はほとんど同じピップサイズですので同じで問題ないかと...」
と答えると、
「えっ?!...やっぱり私、太ってるんだ...清華ちゃんとこんなに背が違うのに同じなんて...」
流美はそう言って落ち込んでしまう。
「そんなことないわよ!私のおしりが小さいのかも...流美はとっても素敵よ!」
その様子を見た清華は慌てて、流美を元気づけた。
「ホント?」
流美の言葉に、
「うん!何度も言ってるでしょ!流美が一番、可愛い!」
清華が笑顔で答えた。
すると、流美も笑顔になって、
「それじゃ、お会計お願いします!」
店員にそう言うのだった。
☆彡彡彡
「どうもお買い上げありがとうございます!」
そう言いながら二人の買った下着を綺麗に畳んで紙袋に入れている店員。
しかし、その心の中は、
(ふ、二人はどういう関係で...恋人同士ならまだ分かります!最近はそういうのも流行っているようですし...しかし...)
楽しそうに微笑み合っている二人を見ながら店員は考える。
(じ、自分の下着を着けさせるなど...いや、まだはいている下着と決まったわけではありません!二人でシェアしてるのかも!)
無理やり、そう仮定してみる。
(し、しかし、『お漏らししたとき』とは...まさかこの年で...しかし、何かの病気ということも!)
そして考えるのをやめた。
(ま、まあ、ワタシは下着を売るのが仕事です。それをどう使うかはお客様の自由!あまり考えないようにしましょう!)
そのうちに会計も終わり、二人を見送る。
(...あの二人のことは忘れましょう!それよりも今度発売されるバストアップサプリの情報を!)
二人を見送った後は会社のパソコンでサイトを調べ始めるのだった。
☆彡彡彡
家への帰り道、
「今日は可愛い下着買えて良かったね!」
にっこり笑って話しかけた流美だったが、今度は頬を染めると、
「...それも...清華ちゃんと...お揃い...」
そう続ける。
「うん!私もうれしい!...明日...一緒に着けていきましょ!」
「うん!」
清華の提案に流美も笑顔でうなずく。
「でも...上しか見れなかったね...って別に清華ちゃんの下着姿を全部、見たいわけでは!」
そう言ったものの、慌てて否定する流美。しかし、清華は、
「あら。見たくないの?私は...流美の完全な下着姿...見たいな...」
そう言って顔を赤くした。
「で、でも、どこで...」
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