ガーネットのキセキ

世々良木夜風

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Maid 46. 姫様のいけない所業

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「じゃあ、頼んだわよ!」
「任せて!!」
時間は戻って、姫様がアリーをアメジストたちのもとに送り出した頃。

「ふふふ!良く寝てる...大丈夫よ!ガーネットは私が命に代えても守ってあげるから...」
姫様はまだ暗い中、ガーネットの寝顔を見つめていた。すると、
「んん!ひどいにおい...」
ガーネットが寝言を言った。
「えっ?!」
真っ青になる姫様。
<クンクン>
自分のわきに鼻を持っていく。
「うっ!少し、におう...そういえば、人間の姿でお風呂に入ってない...もしかしてそれが原因かも!!」
慌てだす姫様。
「ゴメンね、ガーネット!すぐにお風呂に...でも今からじゃ間に合わない!!...仕方ない!シャワーで我慢してね!次の街ではちゃんとお風呂に入るから!!」
姫様は泣きそうな顔で、風呂場へと向かうのだった。

残されたガーネットは、
「私の下着...こんなになって...ごめんなさい...姫様...」
ベッドの中で寝言の続きを口にしていた。


「服も洗濯しなきゃね!」
姫様はドレスを脱ぎ終わると、洗濯用の魔道具に放り込む。
「し、下着も...」
さわやかなライトブルーの下着を下ろした姫様が、ふと、手に取る。
「ど、どんなにおいが...」
気になった姫様は下着を広げる。
「シ、シミにはなってないわね!じゃあ、きっとだいじょ...うっ!」
きれいな下着に安心した姫様は、そこに鼻を近づけるが、顔をしかめてしまう。
「私、こんなにおいを...こんなのガーネットに嗅がれたら...」
『姫様のここ、すごいにおいです...ごめんなさい。私、冷めちゃいました...』
ガーネットの失望した顔が頭に浮かぶ。
「ちゃ、ちゃんと洗わなきゃ!...でも...」
姫様はもう一度、下着に鼻を近づけた。
「んん...どうして?なぜか嗅ぎたくなるの!...そういえばガーネットも...」
姫様はガーネットが毎回、下着を脱ぐ度に、においを嗅いでいたのを思い出す。
「こんな気持ちで...ううん!ガーネットは違うわ!だって、とっても魅力的なにおいなんだもの!...私もあんなだったらなぁ...」
ため息をつきながら、そうつぶやくと、下着も魔道具に入れた。

「サイレント!」
洗濯用の魔道具に防音魔法をかけると、起動させる。
<・・・>
音は全く聞こえない。
「よし!」
安心した姫様は浴室に入る。
「サイレント!」
また、防音すると、シャワーを浴びる。
汚れ落としの薬を布に染み込ませ、体を良く洗う。
「ここは特に...」
ポッと頬を染めた姫様は座り込むと、そこをのぞき込んで、丁寧に洗うのだった。

☆彡彡彡

<クンクン>
「こ、これできっと大丈夫!」
わきのにおいを確かめた姫様が、浴室から出てくると、まだ、洗濯が終わっていなかった。
「もう!早くしてよね!」
不満げな姫様だったが、
「・・・」
何を思ったのか、ガーネットのいるベッドへと足を向ける。そして、

「ど、どう?私の体...」
顔を真っ赤に染めると、ガーネットの前で全てをさらした。
「・・・」
ガーネットは寝ているので、当然、返事はないが、姫様は続ける。
「ガーネットみたいに綺麗じゃないけど...き、気に入ってくれると...うれしいな!」
姫様の顔が更に赤くなっていく。耳まで真っ赤だ。その時だった。

「危ない!姫様!」
<ガバッ!>
「えっ?!」
いきなり、ガーネットが布団をめくり上げる。
「んん...良かった...無事で...ス~~~~...ス~~~~...」
そのまま安らかに寝息を立てるガーネット。
「なんだ!寝言か...」
一息つく姫様。
「でも...」
ベッドの上を見た姫様は、頬を染めてしまう。
布団がめくられ、ガーネットの美しい裸体が露わになっていた。

「もう!ダメよ!ガーネットの体は宝石なんだから!!...簡単に人に見せちゃ...」
少し、名残惜しそうな様子を見せながらも、布団を直そうとした姫様だったが、
「あっ!」
バランスを崩し、倒れそうになる。
(危ない!!)
慌てて、手をつく姫様。
「ガーネット...」
気付けば、ガーネットの上に覆いかぶさるような姿勢になっていた。
(も、もう少し近づけば...)
手をついたおかげで、どこにも触れていないが、すぐ下には柔らかそうなガーネットの肌が。
「ガーネット...」
姫様は吸い込まれるように体を寄せていく。
触ってしまわないように、慎重に、慎重に。
顔が、胸が、あそこが、距離を詰めていく。
特にお互いの胸の先端同士はくっつきそうになっていた。
(ダメ!!これ以上は!!)
姫様は必死で体を支える。
「ス~~~~...ス~~~~...」
二人の呼吸とともに胸が上下する。
(あっ!!)
その度に紙一重の距離を行き来する、二人のピンクの先端。
姫様の胸はいやがおうでも高鳴る。
(離れなきゃ!!...でも...)
頭では分かっていても、体が言うことを聞かない。そして、
(はぁ...はぁ...ダメ!触れてないのにどうして?とってもエッチな気分になっちゃう...んん!!)
桜色に染まっていく姫様の体。その時、ガーネットがまた、寝言を言う。
「...んん...姫様...いい...ですよ!」
「ガーネット!!」
それは姫様の理性を失わせるのに十分だった。
何も考えられなくなり、腕にかけていた力を抜こうとしたその瞬間!

「お姫様!行ってきたよ!ちゃんと先導してくれるって!...あっ!!」
窓から入ってきたアリー。しかし、二人の姿を認めると、真っ赤になり、両手で顔を隠す。
「あたし、何も見てないから!!お邪魔しました~~~~!!」
アリーは振り返ると、窓から飛び出していった。

「あっ!アリー!違うの!!...でも、助かった...ありがとう!...もう少しで、私はガーネットを...」
すんでのところで、体を支え直した姫様。
そのままゆっくりと体を起こし、ベッドから下りると、布団をきちんとかけてあげる。
「ゴメンね...もうこんなことしないから!...続きは...結婚した後で...」
そう口にすると、頬を染め、洗濯用の魔道具へと向かった。

「あっ!終わってる...」
服を取り出そうとした姫様だったが、
「・・・」
ふと、何かに気付いたように手を止めた。
「まさか...」
姫様の手が自らの大事な部分に伸びる。
「やっぱり!!」
湿っているそこに顔を赤くした姫様は、もう一度、浴室へと飛び込むのだった。
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