27 / 45
Burst27. オテンバ姫の冒険(後編)
しおりを挟む
「ちっ!結局、あの街では慰謝料まで取られちまった!赤字だ!赤字!」
ユメミルたちがパーティを結成してから一年が経とうとしていた。三人はいろいろな街を訪れていた。
今回、寄った街では、金持ちの子供を誘拐して、身代金を取ろうとしたが、その子が虐待されていたことを知り、親権を争って裁判をしてきたのだ。
結局、裁判では予想通り負けたが、この裁判で虐待が明らかとなり、子供は公的施設に保護された。
「でも、あの子がちゃんと保護されてホッとしました。もしかしてダーリンはこれを目的に誘拐を?」
「も、もちろん!あたいは弱い者の味方だからな!」
ユメミルはそう言うが、冷や汗が出ている。
「ふ~~~ん...」
白い目で見るオテンバに対し、サユリは、
「素敵です!さすが私の将来の旦那様...ご褒美です!」
「チュッ!」
サユリがユメミルの頬にキスをする。
「や、やめろ!オテンバが見てるじゃねぇか!」
「もう...照れちゃって...可愛い...」
サユリがにっこりと微笑むとユメミルは照れてそっぽを向いてしまった。
「あなたたちも変わったわねぇ...最初は嫌がってたのに...」
「えっ?私たちは最初からこうですが...」
不思議そうな顔のサユリ。
「気づかないまま落としちゃったのね...その度胸には感心するわ...」
「おめぇは黙ってろ!」
結局、人に好かれることに慣れていなかったユメミルはサユリの猛アタックの前にあえなく落ちたのだった。
それから数日後、次の街へと向かっていると、
「なんか霧が出てきたな...」
三人の周りを濃い霧が包みだす。
「迷わないように手を握って!」
オテンバが言う。
「キャッ!そこ手じゃありません!」
「あっ、悪ぃ」
「ダーリンだったのですか!なら...もっと強く握っても...」
「ちょっと!私のいないとこでやりなさいよ!」
「そうはいっても、どこでもいいから掴まってないとバラバラになるだろうが!」
「どこでもっっ!!そ、そこは結婚するまで...」
「だからその話は後でしなさい!」
・・・
大混乱の後、気づけば霧は晴れていた。目の前には街が。
「あっ、いつの間にかキンリンの街に着いてたみたいよ!」
「待て!ここはキンリンじゃねぇ!」
「ダーリンはこの街を知っているのですか?」
「あたいが知ってるのはキンリンだ。ここはキンリンじゃねぇ!見たことねぇ街だ!」
三人の目の前に広がる街は、大きな神殿がそびえる、厳かな街だった。
三人が街に入ると、人はまばらだった。
みんな若い女性で胸の形がはっきり見えるピッタリのTシャツを着ている。
サイズはそれぞれだが、皆、美乳だった。
「もしかして、ここ、オーパイ?みんな神殿で胸を自分の好きなサイズにしてもらったとか?」
オテンバが推測する。
「だったら、神殿に行ってみようぜ!」
「はい!ダーリンについていきます!」
三人は街の奥にある神殿へと向かっていった。
神殿の入口には一人の女性が。街の女性に比べると幾分、年上に見える。
「あなた方も胸のサイズの変えにいらしたのですか?」
女性はにっこり笑って話しかけてきた。
「あの...ここはオーパイなの?」
オテンバが聞くと、
「そうです。皆さんにはその資格があると判断され、招待させていただきました」
女性が答えた。
「資格?」
オテンバは何かその言い方が気になったので聞き直してみたが、
「どうぞ中へお進みください。胸をできるだけですが、希望のサイズに変えて差し上げましょう」
女性はそう言って、その問いには答えなかった。
「よし!行くぞ!」
「はい!ダーリン!」
ユメミルとサユリが神殿の中へと入っていく。
「気をつけてね!」
オテンバが言うが、
「あぁ、大きくなったあたいの美乳を見て驚くなよ!」
「私もダーリンの理想の胸に...もっと喜んでいただけますね!」
二人は大きく手を振ると中へと消えていった。
「あなたは胸のサイズを変えないのですか?」
オテンバが入口の女性に聞かれる。
「私は今ので気に入ってるから変えないわ」
そう言うと、
「残念です...ではお先に帰っていただきますね!」
オテンバの体が光る。
次に気がついた時にはキンリンの街の中にいた。
「どういうこと?ユメミル!サユリ!」
オテンバは自分の身に起こったことを理解するのに少しの時間を要した。
どうやら転移させられたらしい。
「もしかして...魔法?」
オテンバは魔法の存在を知っていた。
しかし、魔法は滅びたはず。
でも、それ以外にこの現象を説明できる方法はなかった。
しばらく待っていると、ユメミルが転移してきた。
オテンバは駆け寄り、声を掛ける。
「どうだった?その胸!大きくしてもらえたのね!良かったじゃない!サユリは?」
しかし、ユメミルはオテンバの存在に気づかないかのようにブツブツ言いながらどこかに歩いていった。
「やった...Cカップ...自慢...虚しい?...何故...何故...何故...」
「ちょっとユメミル!勝手に動いたらはぐれちゃうわよ!サユリを待たないと!」
しかし、気がついた時にはユメミルは見えなくなっていた。
「ユメミル...」
ちょうどその時、サユリが転移してくる。
「ダーリン!」
サユリは錯乱しているようだ。オテンバを見つけると、
「ダーリンはどこ?!胸はどうだった?!記憶は?!」
次々と質問してくる。
「ちょっと、落ち着きなさい!ユメミルの胸は大きくなってたわよ。Cカップくらいかしら...でもブツブツ言いながらどこか行っちゃって...あら、あなた胸を小さくしてもらったんじゃないの?」
サユリの胸はEカップのままだった。
「そんな...ダーリ~~~ン!!」
サユリはそう言うと、オテンバの指さしている方向に走っていった。
「ちょっと!ユメミル連れてここに戻ってくるのよ~~!!」
しかし、いくら待てども二人が戻ってくることはなかった...
・・・
「これがおばあ様から聞いた昔話じゃ...」
「「「・・・」」」
「それからおばあ様はあちこち探したらしいのじゃが、あきらめて国に帰ってきた。その後もおばあ様のおてんばは相変わらずじゃったが、妾はおばあ様が心から笑った顔を見たことがない」
「「「・・・」」」
「それと、おばあ様は寝るときに寝室の窓の鍵を決して閉めなかったそうじゃ。きっとユメミルがまた来た時、困らないようにとの配慮だったのじゃろうな...」
「「「・・・」」」
「そして、ちょうど、おばあ様が帰ってきてから40年目の朝。おばあ様は寝室の椅子に座ったまま亡くなっておった。春先じゃが寒い夜じゃったのに部屋の窓は開け放たれ、一晩、寝ずに座っておったようじゃ...その顔は涙でいっぱいじゃった...」
「「「・・・」」」
「医者は寒さによる衰弱死じゃと言っておったが、妾はそうは思っておらぬ。おばあ様は最後の希望を捨てたのじゃ。ユメミルたちとの冒険がおばあ様の全て。それが叶わぬと悟ったとき、生きる意味も失ったんじゃろう...」
「そんな...悲しすぎるよ...」
オトメが涙を流す。
この世界の平均寿命は60才くらい。必ずしも早死にとはいえないが、それでもその話はオトメたちの心を深く抉った。
「グスッ...グスッ...」
三人の泣く声が部屋にこだまする。
「どうじゃ?それでもオーパイを目指すか?」
アネノ姫がオトメたちに聞く。
「私、確かめたい!ユメミルさんたちに何があったのか!それともし、ユメミルさんとサユリさんが生きているのなら会わせてあげたい!...オーパイに行くかどうか決めるのはそれからでも遅くないと思う!...どうかな?マリアちゃん...」
「そうですね。まずは真実を知らなくては!その為にはサユリさんに会う必要があります!行きましょう!ニホンノ帝国に!」
「ああ。私もこんな話を聞いては放ってはおけない!ニホンノ帝国は私が剣道を習った場所だ!案内しよう!」
三人の意見は同じだった。
「本気か?ニホンノ帝国といっても広いぞ。それにサユリがまだ生きているかどうか...」
「それでも行かねばなりません!ねっ!オトメさん!」
「うん!!」
「もちろん!!」
二人が笑顔で返事をする。
「ふむ。困った奴らじゃのう。何か必要なものがあれば言ってくれ。なんなりと用意させよう」
そう言うアネノ姫の顔も笑っていた。
ユメミルたちがパーティを結成してから一年が経とうとしていた。三人はいろいろな街を訪れていた。
今回、寄った街では、金持ちの子供を誘拐して、身代金を取ろうとしたが、その子が虐待されていたことを知り、親権を争って裁判をしてきたのだ。
結局、裁判では予想通り負けたが、この裁判で虐待が明らかとなり、子供は公的施設に保護された。
「でも、あの子がちゃんと保護されてホッとしました。もしかしてダーリンはこれを目的に誘拐を?」
「も、もちろん!あたいは弱い者の味方だからな!」
ユメミルはそう言うが、冷や汗が出ている。
「ふ~~~ん...」
白い目で見るオテンバに対し、サユリは、
「素敵です!さすが私の将来の旦那様...ご褒美です!」
「チュッ!」
サユリがユメミルの頬にキスをする。
「や、やめろ!オテンバが見てるじゃねぇか!」
「もう...照れちゃって...可愛い...」
サユリがにっこりと微笑むとユメミルは照れてそっぽを向いてしまった。
「あなたたちも変わったわねぇ...最初は嫌がってたのに...」
「えっ?私たちは最初からこうですが...」
不思議そうな顔のサユリ。
「気づかないまま落としちゃったのね...その度胸には感心するわ...」
「おめぇは黙ってろ!」
結局、人に好かれることに慣れていなかったユメミルはサユリの猛アタックの前にあえなく落ちたのだった。
それから数日後、次の街へと向かっていると、
「なんか霧が出てきたな...」
三人の周りを濃い霧が包みだす。
「迷わないように手を握って!」
オテンバが言う。
「キャッ!そこ手じゃありません!」
「あっ、悪ぃ」
「ダーリンだったのですか!なら...もっと強く握っても...」
「ちょっと!私のいないとこでやりなさいよ!」
「そうはいっても、どこでもいいから掴まってないとバラバラになるだろうが!」
「どこでもっっ!!そ、そこは結婚するまで...」
「だからその話は後でしなさい!」
・・・
大混乱の後、気づけば霧は晴れていた。目の前には街が。
「あっ、いつの間にかキンリンの街に着いてたみたいよ!」
「待て!ここはキンリンじゃねぇ!」
「ダーリンはこの街を知っているのですか?」
「あたいが知ってるのはキンリンだ。ここはキンリンじゃねぇ!見たことねぇ街だ!」
三人の目の前に広がる街は、大きな神殿がそびえる、厳かな街だった。
三人が街に入ると、人はまばらだった。
みんな若い女性で胸の形がはっきり見えるピッタリのTシャツを着ている。
サイズはそれぞれだが、皆、美乳だった。
「もしかして、ここ、オーパイ?みんな神殿で胸を自分の好きなサイズにしてもらったとか?」
オテンバが推測する。
「だったら、神殿に行ってみようぜ!」
「はい!ダーリンについていきます!」
三人は街の奥にある神殿へと向かっていった。
神殿の入口には一人の女性が。街の女性に比べると幾分、年上に見える。
「あなた方も胸のサイズの変えにいらしたのですか?」
女性はにっこり笑って話しかけてきた。
「あの...ここはオーパイなの?」
オテンバが聞くと、
「そうです。皆さんにはその資格があると判断され、招待させていただきました」
女性が答えた。
「資格?」
オテンバは何かその言い方が気になったので聞き直してみたが、
「どうぞ中へお進みください。胸をできるだけですが、希望のサイズに変えて差し上げましょう」
女性はそう言って、その問いには答えなかった。
「よし!行くぞ!」
「はい!ダーリン!」
ユメミルとサユリが神殿の中へと入っていく。
「気をつけてね!」
オテンバが言うが、
「あぁ、大きくなったあたいの美乳を見て驚くなよ!」
「私もダーリンの理想の胸に...もっと喜んでいただけますね!」
二人は大きく手を振ると中へと消えていった。
「あなたは胸のサイズを変えないのですか?」
オテンバが入口の女性に聞かれる。
「私は今ので気に入ってるから変えないわ」
そう言うと、
「残念です...ではお先に帰っていただきますね!」
オテンバの体が光る。
次に気がついた時にはキンリンの街の中にいた。
「どういうこと?ユメミル!サユリ!」
オテンバは自分の身に起こったことを理解するのに少しの時間を要した。
どうやら転移させられたらしい。
「もしかして...魔法?」
オテンバは魔法の存在を知っていた。
しかし、魔法は滅びたはず。
でも、それ以外にこの現象を説明できる方法はなかった。
しばらく待っていると、ユメミルが転移してきた。
オテンバは駆け寄り、声を掛ける。
「どうだった?その胸!大きくしてもらえたのね!良かったじゃない!サユリは?」
しかし、ユメミルはオテンバの存在に気づかないかのようにブツブツ言いながらどこかに歩いていった。
「やった...Cカップ...自慢...虚しい?...何故...何故...何故...」
「ちょっとユメミル!勝手に動いたらはぐれちゃうわよ!サユリを待たないと!」
しかし、気がついた時にはユメミルは見えなくなっていた。
「ユメミル...」
ちょうどその時、サユリが転移してくる。
「ダーリン!」
サユリは錯乱しているようだ。オテンバを見つけると、
「ダーリンはどこ?!胸はどうだった?!記憶は?!」
次々と質問してくる。
「ちょっと、落ち着きなさい!ユメミルの胸は大きくなってたわよ。Cカップくらいかしら...でもブツブツ言いながらどこか行っちゃって...あら、あなた胸を小さくしてもらったんじゃないの?」
サユリの胸はEカップのままだった。
「そんな...ダーリ~~~ン!!」
サユリはそう言うと、オテンバの指さしている方向に走っていった。
「ちょっと!ユメミル連れてここに戻ってくるのよ~~!!」
しかし、いくら待てども二人が戻ってくることはなかった...
・・・
「これがおばあ様から聞いた昔話じゃ...」
「「「・・・」」」
「それからおばあ様はあちこち探したらしいのじゃが、あきらめて国に帰ってきた。その後もおばあ様のおてんばは相変わらずじゃったが、妾はおばあ様が心から笑った顔を見たことがない」
「「「・・・」」」
「それと、おばあ様は寝るときに寝室の窓の鍵を決して閉めなかったそうじゃ。きっとユメミルがまた来た時、困らないようにとの配慮だったのじゃろうな...」
「「「・・・」」」
「そして、ちょうど、おばあ様が帰ってきてから40年目の朝。おばあ様は寝室の椅子に座ったまま亡くなっておった。春先じゃが寒い夜じゃったのに部屋の窓は開け放たれ、一晩、寝ずに座っておったようじゃ...その顔は涙でいっぱいじゃった...」
「「「・・・」」」
「医者は寒さによる衰弱死じゃと言っておったが、妾はそうは思っておらぬ。おばあ様は最後の希望を捨てたのじゃ。ユメミルたちとの冒険がおばあ様の全て。それが叶わぬと悟ったとき、生きる意味も失ったんじゃろう...」
「そんな...悲しすぎるよ...」
オトメが涙を流す。
この世界の平均寿命は60才くらい。必ずしも早死にとはいえないが、それでもその話はオトメたちの心を深く抉った。
「グスッ...グスッ...」
三人の泣く声が部屋にこだまする。
「どうじゃ?それでもオーパイを目指すか?」
アネノ姫がオトメたちに聞く。
「私、確かめたい!ユメミルさんたちに何があったのか!それともし、ユメミルさんとサユリさんが生きているのなら会わせてあげたい!...オーパイに行くかどうか決めるのはそれからでも遅くないと思う!...どうかな?マリアちゃん...」
「そうですね。まずは真実を知らなくては!その為にはサユリさんに会う必要があります!行きましょう!ニホンノ帝国に!」
「ああ。私もこんな話を聞いては放ってはおけない!ニホンノ帝国は私が剣道を習った場所だ!案内しよう!」
三人の意見は同じだった。
「本気か?ニホンノ帝国といっても広いぞ。それにサユリがまだ生きているかどうか...」
「それでも行かねばなりません!ねっ!オトメさん!」
「うん!!」
「もちろん!!」
二人が笑顔で返事をする。
「ふむ。困った奴らじゃのう。何か必要なものがあれば言ってくれ。なんなりと用意させよう」
そう言うアネノ姫の顔も笑っていた。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~
Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」
病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。
気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた!
これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。
だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。
皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。
その結果、
うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。
慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。
「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。
僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに!
行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。
そんな僕が、ついに魔法学園へ入学!
当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート!
しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。
魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。
この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――!
勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる!
腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる