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1章 牢獄編
不穏
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僕が見ているのは、一体なんだろうか。
第一出口の方面へ外から足を運んで、そこで飛び込んできた光景は――
大量の血で湿った地面と、倒れる人々と、破壊された扉。
一体ここでどんな激しい戦闘が行われたのかは分からないが、倒れている人々の中にルシアン、ガロス、デリックさんを見つける事はできなかった。
つまりこれは、激しい戦闘の末にデリックさん達がモーランに勝利した、という認識でいいのだろうか?
あまり釈然としないが、現場を見た限りではその可能性が高いと、隣にいたラグに伝えた。
しかし、安直にそう考えていいものだろうか。
モーランの脅威が去ったのなら、彼らは第一出口で僕らを待つはずだ。
なのに、人の気配は一切無い。
おまけに、ここに倒れている人の大半は囚人では無い人間だ。
この人間の正体や、行方を消したデリックさん達の事を考えていると、ラグが僕を呼んだ。
僕は、ラグの下まで行く。
「セドリックさん、これ見てくださいよ」
ラグが指差したのは、綺麗に一文字の切り傷を入れられた壁だった。
「めっちゃすごい傷を付けれる大剣を持った人なんて、倒れたやつらを見る限りじゃいないんすよ。……つまり、まだ戦いは終わってないかもしれないっす」
その言葉で、僕の淡い希望は崩れた。
もしかしたら、みんな無事かも知れないという希望が。
ネブラ様が僕に与えてくださった試練は、やはり――モーランを僕自身の手で殺す事なのだろう。
僕は落ちていた武器を拾い、元々持っていたガラクタを捨てた。
第一出口の方面へ外から足を運んで、そこで飛び込んできた光景は――
大量の血で湿った地面と、倒れる人々と、破壊された扉。
一体ここでどんな激しい戦闘が行われたのかは分からないが、倒れている人々の中にルシアン、ガロス、デリックさんを見つける事はできなかった。
つまりこれは、激しい戦闘の末にデリックさん達がモーランに勝利した、という認識でいいのだろうか?
あまり釈然としないが、現場を見た限りではその可能性が高いと、隣にいたラグに伝えた。
しかし、安直にそう考えていいものだろうか。
モーランの脅威が去ったのなら、彼らは第一出口で僕らを待つはずだ。
なのに、人の気配は一切無い。
おまけに、ここに倒れている人の大半は囚人では無い人間だ。
この人間の正体や、行方を消したデリックさん達の事を考えていると、ラグが僕を呼んだ。
僕は、ラグの下まで行く。
「セドリックさん、これ見てくださいよ」
ラグが指差したのは、綺麗に一文字の切り傷を入れられた壁だった。
「めっちゃすごい傷を付けれる大剣を持った人なんて、倒れたやつらを見る限りじゃいないんすよ。……つまり、まだ戦いは終わってないかもしれないっす」
その言葉で、僕の淡い希望は崩れた。
もしかしたら、みんな無事かも知れないという希望が。
ネブラ様が僕に与えてくださった試練は、やはり――モーランを僕自身の手で殺す事なのだろう。
僕は落ちていた武器を拾い、元々持っていたガラクタを捨てた。
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