26 / 85
第二十六話 キオの魔法と幻獣の名付け
しおりを挟む
「ヴィオラ様、聞いてください! 《石弾》が使えるようになったんです!」
立派な牙猪を犬たちへのおかわり分として狩ってきてくれたリウスとキオだったが、帰ってくるなりキオは興奮した面もちで、こう報告してきた。
「ほんとに? 凄いね! まだ見せただけで使い方も教えてないのに、自力でマスターしたんだ!」
「はい! ヴィオラ様が見せてくださったお陰です! あの魔法を使いたいと思って強く念じていたら、使えるようになりました!」
「凄いなぁ、やっぱりキオには魔法の才能があったね」
ヴィオラがニコニコと嬉しそうに言った。
双頭犬の双尾がブンブンと振られている。
「《身体保護》も出来てたぞ」
リウスが補足する。
「兄さんはそう言うんだけど、ボクあまりそっちは意識してなくて、よく分からないんです」
キオの言葉にふむ、と興味深げに頷くヴィオラ。
「元々《魔法防御》も無意識で使ってたようだし、キオの防御魔法はほぼ常駐レベルなんだろうね」
「すっげ……」
ヴィオラの言葉に思わず唸った。
「恐がりな性格なだけです」
「慎重なのは決して悪いことじゃないよ。リウスは結構無茶するタイプっぽいから、キオが護ってくれるならちょうどいいよね」
照れるキオの頭を撫でて微笑むヴィオラ。
「あの攻撃力に加えて《身体保護》と《魔法防御》が無意識で常駐とか、敵としては絶対出会いたくねぇな」
俺の偽らざる本音の言葉に、リウスがちょっと得意げに耳と尻尾をパタパタさせた。
リウスの戦闘のセンスに防御魔法常駐、でもってキオの攻撃魔法を連携させられるとなると、双頭犬の戦闘力、凄まじいことになりそうだぞ。
そりゃ、牙猪なんて朝飯前で狩ってくるよな。
うーむ。俺はとんでもない魔物を生み出してしまったのかもしれん。
「スラサン、後で双頭犬のステータス見せてくれるか?」
「かしこまりました、主。ご用意しておきます」
リウスとキオが狩ってきてくれたおかわり牙猪を捌きながらスラサンに囁くと、傍らで溢れた血を吸っていたスラサンはプルンと身を震わせて快諾してくれた。
ステータスは元々俺が戦闘を指揮するのに、各人の能力を把握したくて作ってもらったんだけど、もう各面子の能力が高すぎて俺が指揮する必要性も無く、ステータス閲覧は単なる俺の趣味と化している気もする。
いいんだ。従魔のレベルが高すぎて、自分のステータスはもう二度と見る気になれないけど!
「“リウス”と“キオ”以外に、双頭犬としての名前が欲しい気がするな」
ステータスのトップに表示するのに“リウス/キオ”ってのもなんだし……あ、正式名で“シリウス/プロキオン”になるのか? 長っ!
ふと視線を感じて顔を上げると、期待で目を爛々とさせているリウス&キオと目が合った。
「双頭犬としての名前をつけるっていうのはとてもいい考えだと思うよ。で、どんな名前にするの?」
ヴィオラが微笑んで言う。
……しまった。力いっぱいオウンゴール決めちまった。
「それは、メシの後にしようか」
こんな肉捌きなから片手間にするものではないよな、名付けって。うん。
そんなわけで、妙なイベントを発生させてしまった己の浅はかさを悔いつつも淡々と肉を切り分けてゆく。
結局双頭犬が狩ってきてくれた分も含めて、一切残すことなく食べ尽くされた。
まあ、数が数だからな。足りて良かったよ。
俺の分、無いけど。
名前どうしようって考えてて上の空で肉切ってたから、自分の分取り分けておくの忘れたんだよ、畜生。
リウスとキオも人間形態に戻って肉を齧っている。体が小さい分、そう量がなくても満足できるのだそうだ。
と言ってもそこそこの量は食ってるんだけど、双頭犬の時に比べたらって意味だろうな。まあ、成牛サイズの双頭犬にモリモリ食われたら牙猪なんてあっという間に無くなっちまいそうだ。
……はぁ。コイツらの分は取っておいたんだけどなぁ。
「レイチ様、肉は食べないのですか?」
キオが気づいて尋ねてくる。
……聞かないでくれ。己の間抜けさを晒すのはツラい。
「ああ、いいんだ、俺は」
強がって見せたけど、バターも卵もマヨネーズもオリーブオイルもない状態ではカチカチのパンなんてとても食えないし、もう自動的に麦粥作るしかないんだよ。
溜め息しか出ねぇわ。
するとキオが不意に、上空を見上げた。ねぐらに帰る鴨の群れが飛んでいた。
「《石弾/ストーンバレット》」
小さな石の弾丸が群のうちの一羽を撃ち抜く。キオが猫かと思うような見事な垂直ジャンプで落ちてくるそれを掴み、また元の場所に戻った。
……キオは頭脳派だと思ってたけど、こうして見るとさすがに魔物、身体能力凄いな。
丸々太った美味そうな鴨を手に、キオがにっこりと笑う。
「レイチ様、ボク、料理覚えたいです。これの捌き方、教えてもらえませんか?」
「お、おお」
若干戸惑いつつ、キオと共に鳥の処理を始める。リウスが「オレも……」と参加の意志を示してきたが、「兄さんはいいから、食べてて」とすげなくされていた。
急遽、血抜き、羽毛の処理、解体&内蔵の処理から骨抜いて炙るとこまでをレクチャーした。
キオは飲み込みが良く、さらっと手本を見せてやるだけで一連の過程をスムーズにこなせるようになり、ほぼ俺の手助け無しで鴨肉ステーキを完成させた。
たらふく食ったはずの犬たちの視線がめちゃ刺さっている。
「これ、レイチ様に」
出来た料理を俺に差し出して微笑むキオ。
「おお、サンキュ」
手渡された鴨肉サンドが俺の手をじんわりと暖める。
え。もしかして、これ、最初から俺の分にするつもりで狩ったのか?
俺に向けられた屈託のない笑顔を見つめる。
……キオ、お前、めちゃくちゃイケメンだな?! うっかり惚れそうになったじゃねえか!
渡された鴨肉サンドをありがたくいただきつつ、ふと見るとリウスが仏頂面をしているので声をかける。
「リウス。アイツ、全力で捕まえとけよ。ありゃモテるぞ」
リウスは黙って頷いた。
「それにしても、キオはもうそこまで魔法を使いこなしているんだね。これなら特に教える必要も無さそうだ」
ヴィオラはそう言ってニコニコしている。
「そんなこと言わないで、教えてください。《石弾》以外も使いたいです」
ヴィオラの言葉を真に受けて慌てるキオに笑いを誘われたりしつつ、夜は更けていく。
今夜は犬たちに囲まれて寝ることになりそうだ。
「ところで、双頭犬の名前はどうなったの?」
無事食事も終えてまったりとした一時を過ごしていると、ヴィオラがツッコんできた。
「ああ、名前な。忘れてた訳じゃないぞ。ちゃんと考えてたさ」
俺は余裕顔で答える。
自分のメシのこと忘れるくらい考えたからな。その甲斐あって、そこそこ格好いいのが出来たと思うぞ。
リウスとキオが緊張感の漂う面もちでこちらを見つめる。
「“シルキオン”ってのはどうだ? 双頭犬シルキオン」
目一杯胸を張って発表してやった。こういうのはオドオドしたら負けだ。
「へえ、悪くないね。うん、格好いいと思うよ」
ヴィオラが微笑んだことにちょっとホッとする。
「シルキオン……」
双頭犬の二人は目をきらきらさせていた。気に入ったようだ。ヨシヨシ。
「“シリウス”の最初と“プロキオン”の最後をくっつけたんだ。悪くないだろ? ……ってわけでスラサン、双頭犬ステータスの魔獣名はシルキオンでよろしく!」
「承知致しました、主」
スラサンがプルンと身を震わせ、思索モードに入った。
「ヴィオラ、新しいダンジョン作るって言ってたけど、本当にそんなことできるのか?」
双頭犬の名付けという突発イベントをクリアして少しホッとした俺は、気になってた話をヴィオラにふる。
「わからない。理論上はできるはずだけど、こればかりは実際にやってみないとね。魔法ってなかなか考えた通りにはならないし」
ヴィオラの言葉に俺はちょっと真顔になった。いや、なんかレベルが違う話をしてるんだけど。
え、つまり、既製品を使うだけの俺と開発者のヴィオラってこと?
まあ、ダンジョン作るなんてそもそもレベルが違うもんな。さすが魔王。
なんだか、ちょっと、ダンジョン作りが楽しみになってきた。どんな風にやるのかな。
※※※
幻獣シルキオン
種族 双頭犬
従魔 主/レイチ・トモリ
妖魔王の眷属 忠誠/ヴィオラ
体力値 900
魔力値 546
種族スキル(双頭犬)
《魔力感知/マジックセンシング》レベル2
《魔法防御/マジックプロテクション》レベル3
《掘削/ディギンク》レベル3
《石弾/ストーンバレット》レベル1
《神の爪牙/ゴッズファング・クロー》レベル1
《身体保護/ボディプロテクション》レベル1
《空中歩行/エアリアルウォーク》レベル2
並列思考
個別スキル(シリウス)
駿速
剛力
個別スキル(プロキオン)
狙撃
無詠唱魔法
従魔スキル(主のみ対象)
知識共有
念話
魔力譲渡
※※※
立派な牙猪を犬たちへのおかわり分として狩ってきてくれたリウスとキオだったが、帰ってくるなりキオは興奮した面もちで、こう報告してきた。
「ほんとに? 凄いね! まだ見せただけで使い方も教えてないのに、自力でマスターしたんだ!」
「はい! ヴィオラ様が見せてくださったお陰です! あの魔法を使いたいと思って強く念じていたら、使えるようになりました!」
「凄いなぁ、やっぱりキオには魔法の才能があったね」
ヴィオラがニコニコと嬉しそうに言った。
双頭犬の双尾がブンブンと振られている。
「《身体保護》も出来てたぞ」
リウスが補足する。
「兄さんはそう言うんだけど、ボクあまりそっちは意識してなくて、よく分からないんです」
キオの言葉にふむ、と興味深げに頷くヴィオラ。
「元々《魔法防御》も無意識で使ってたようだし、キオの防御魔法はほぼ常駐レベルなんだろうね」
「すっげ……」
ヴィオラの言葉に思わず唸った。
「恐がりな性格なだけです」
「慎重なのは決して悪いことじゃないよ。リウスは結構無茶するタイプっぽいから、キオが護ってくれるならちょうどいいよね」
照れるキオの頭を撫でて微笑むヴィオラ。
「あの攻撃力に加えて《身体保護》と《魔法防御》が無意識で常駐とか、敵としては絶対出会いたくねぇな」
俺の偽らざる本音の言葉に、リウスがちょっと得意げに耳と尻尾をパタパタさせた。
リウスの戦闘のセンスに防御魔法常駐、でもってキオの攻撃魔法を連携させられるとなると、双頭犬の戦闘力、凄まじいことになりそうだぞ。
そりゃ、牙猪なんて朝飯前で狩ってくるよな。
うーむ。俺はとんでもない魔物を生み出してしまったのかもしれん。
「スラサン、後で双頭犬のステータス見せてくれるか?」
「かしこまりました、主。ご用意しておきます」
リウスとキオが狩ってきてくれたおかわり牙猪を捌きながらスラサンに囁くと、傍らで溢れた血を吸っていたスラサンはプルンと身を震わせて快諾してくれた。
ステータスは元々俺が戦闘を指揮するのに、各人の能力を把握したくて作ってもらったんだけど、もう各面子の能力が高すぎて俺が指揮する必要性も無く、ステータス閲覧は単なる俺の趣味と化している気もする。
いいんだ。従魔のレベルが高すぎて、自分のステータスはもう二度と見る気になれないけど!
「“リウス”と“キオ”以外に、双頭犬としての名前が欲しい気がするな」
ステータスのトップに表示するのに“リウス/キオ”ってのもなんだし……あ、正式名で“シリウス/プロキオン”になるのか? 長っ!
ふと視線を感じて顔を上げると、期待で目を爛々とさせているリウス&キオと目が合った。
「双頭犬としての名前をつけるっていうのはとてもいい考えだと思うよ。で、どんな名前にするの?」
ヴィオラが微笑んで言う。
……しまった。力いっぱいオウンゴール決めちまった。
「それは、メシの後にしようか」
こんな肉捌きなから片手間にするものではないよな、名付けって。うん。
そんなわけで、妙なイベントを発生させてしまった己の浅はかさを悔いつつも淡々と肉を切り分けてゆく。
結局双頭犬が狩ってきてくれた分も含めて、一切残すことなく食べ尽くされた。
まあ、数が数だからな。足りて良かったよ。
俺の分、無いけど。
名前どうしようって考えてて上の空で肉切ってたから、自分の分取り分けておくの忘れたんだよ、畜生。
リウスとキオも人間形態に戻って肉を齧っている。体が小さい分、そう量がなくても満足できるのだそうだ。
と言ってもそこそこの量は食ってるんだけど、双頭犬の時に比べたらって意味だろうな。まあ、成牛サイズの双頭犬にモリモリ食われたら牙猪なんてあっという間に無くなっちまいそうだ。
……はぁ。コイツらの分は取っておいたんだけどなぁ。
「レイチ様、肉は食べないのですか?」
キオが気づいて尋ねてくる。
……聞かないでくれ。己の間抜けさを晒すのはツラい。
「ああ、いいんだ、俺は」
強がって見せたけど、バターも卵もマヨネーズもオリーブオイルもない状態ではカチカチのパンなんてとても食えないし、もう自動的に麦粥作るしかないんだよ。
溜め息しか出ねぇわ。
するとキオが不意に、上空を見上げた。ねぐらに帰る鴨の群れが飛んでいた。
「《石弾/ストーンバレット》」
小さな石の弾丸が群のうちの一羽を撃ち抜く。キオが猫かと思うような見事な垂直ジャンプで落ちてくるそれを掴み、また元の場所に戻った。
……キオは頭脳派だと思ってたけど、こうして見るとさすがに魔物、身体能力凄いな。
丸々太った美味そうな鴨を手に、キオがにっこりと笑う。
「レイチ様、ボク、料理覚えたいです。これの捌き方、教えてもらえませんか?」
「お、おお」
若干戸惑いつつ、キオと共に鳥の処理を始める。リウスが「オレも……」と参加の意志を示してきたが、「兄さんはいいから、食べてて」とすげなくされていた。
急遽、血抜き、羽毛の処理、解体&内蔵の処理から骨抜いて炙るとこまでをレクチャーした。
キオは飲み込みが良く、さらっと手本を見せてやるだけで一連の過程をスムーズにこなせるようになり、ほぼ俺の手助け無しで鴨肉ステーキを完成させた。
たらふく食ったはずの犬たちの視線がめちゃ刺さっている。
「これ、レイチ様に」
出来た料理を俺に差し出して微笑むキオ。
「おお、サンキュ」
手渡された鴨肉サンドが俺の手をじんわりと暖める。
え。もしかして、これ、最初から俺の分にするつもりで狩ったのか?
俺に向けられた屈託のない笑顔を見つめる。
……キオ、お前、めちゃくちゃイケメンだな?! うっかり惚れそうになったじゃねえか!
渡された鴨肉サンドをありがたくいただきつつ、ふと見るとリウスが仏頂面をしているので声をかける。
「リウス。アイツ、全力で捕まえとけよ。ありゃモテるぞ」
リウスは黙って頷いた。
「それにしても、キオはもうそこまで魔法を使いこなしているんだね。これなら特に教える必要も無さそうだ」
ヴィオラはそう言ってニコニコしている。
「そんなこと言わないで、教えてください。《石弾》以外も使いたいです」
ヴィオラの言葉を真に受けて慌てるキオに笑いを誘われたりしつつ、夜は更けていく。
今夜は犬たちに囲まれて寝ることになりそうだ。
「ところで、双頭犬の名前はどうなったの?」
無事食事も終えてまったりとした一時を過ごしていると、ヴィオラがツッコんできた。
「ああ、名前な。忘れてた訳じゃないぞ。ちゃんと考えてたさ」
俺は余裕顔で答える。
自分のメシのこと忘れるくらい考えたからな。その甲斐あって、そこそこ格好いいのが出来たと思うぞ。
リウスとキオが緊張感の漂う面もちでこちらを見つめる。
「“シルキオン”ってのはどうだ? 双頭犬シルキオン」
目一杯胸を張って発表してやった。こういうのはオドオドしたら負けだ。
「へえ、悪くないね。うん、格好いいと思うよ」
ヴィオラが微笑んだことにちょっとホッとする。
「シルキオン……」
双頭犬の二人は目をきらきらさせていた。気に入ったようだ。ヨシヨシ。
「“シリウス”の最初と“プロキオン”の最後をくっつけたんだ。悪くないだろ? ……ってわけでスラサン、双頭犬ステータスの魔獣名はシルキオンでよろしく!」
「承知致しました、主」
スラサンがプルンと身を震わせ、思索モードに入った。
「ヴィオラ、新しいダンジョン作るって言ってたけど、本当にそんなことできるのか?」
双頭犬の名付けという突発イベントをクリアして少しホッとした俺は、気になってた話をヴィオラにふる。
「わからない。理論上はできるはずだけど、こればかりは実際にやってみないとね。魔法ってなかなか考えた通りにはならないし」
ヴィオラの言葉に俺はちょっと真顔になった。いや、なんかレベルが違う話をしてるんだけど。
え、つまり、既製品を使うだけの俺と開発者のヴィオラってこと?
まあ、ダンジョン作るなんてそもそもレベルが違うもんな。さすが魔王。
なんだか、ちょっと、ダンジョン作りが楽しみになってきた。どんな風にやるのかな。
※※※
幻獣シルキオン
種族 双頭犬
従魔 主/レイチ・トモリ
妖魔王の眷属 忠誠/ヴィオラ
体力値 900
魔力値 546
種族スキル(双頭犬)
《魔力感知/マジックセンシング》レベル2
《魔法防御/マジックプロテクション》レベル3
《掘削/ディギンク》レベル3
《石弾/ストーンバレット》レベル1
《神の爪牙/ゴッズファング・クロー》レベル1
《身体保護/ボディプロテクション》レベル1
《空中歩行/エアリアルウォーク》レベル2
並列思考
個別スキル(シリウス)
駿速
剛力
個別スキル(プロキオン)
狙撃
無詠唱魔法
従魔スキル(主のみ対象)
知識共有
念話
魔力譲渡
※※※
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
65
1 / 2
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる