私に恋の仕方を教えて

nono

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寂しい

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ー放課後ー

私は匠と一緒に帰るために駐輪場へ向かっていた。すると、校舎の隙間から誰かが私を引っ張った。

陸 「やっほー、ゆきちゃん?」

ゆき 「!…どうして!」

私はなぜ成瀬陸がここにいるのかわからなかった。

陸 「待ってたんだよ、ゆきちゃんのこと。匠と帰らせないよ?」

ゆき 「もしかして…!」

私は朝、背後から視線を感じたのを思い出した。

ゆき 「朝、後ろから見てたのって成瀬陸?」

成瀬陸はクスッと笑って、私の腕を掴んで歩き始めた。

ゆき 「ねぇ!どこに連れてく気!?」

陸 「…誰もいない場所(笑)」

私は成瀬陸が怖くなってきた。

ゆき 「(どうしてこんなこと…)」

ガチャンッ
成瀬陸は私を誰もいない理科準備室に連れ込んで、扉の鍵を閉めた。
私は成瀬陸を見上げた…。
成瀬陸は少し悲しげな顔をしていた。
私はそっと成瀬陸頬を触ろうとした。

陸 「!」

私が頬を触ろうとしたのに気付いて、少し後ずさった。

ゆき 「どうしてそんな悲しげな顔してるの…?」

陸 「…俺には出来ない」

成瀬陸は小さな声で呟いた。

陸 「俺には大事な人を奪えない…」

成瀬陸は今にでも泣きそうな顔をしていた。
私は成瀬陸の顔を覗き込んだ。

ゆき 「2人の間に何があったの…?」

陸 「匠は…俺の、俺の大切な人を奪ったんだ」

私はその言葉に耳を疑った。

ゆき 「(匠が…そんなことするようには見えない…)」

成瀬陸は目を潤ませなら、昔のことを話し始めた。
匠が成瀬陸が大切にしていた彼女を奪ったと…。
私は泣きながら話す成瀬陸を放っては行けなかった。

ゆき 「…陸?」

私は陸の顔を覗き込んで、そっと陸の頬に手を添えた。

ゆき 「陸…大丈夫…大丈夫だよ。」

私は陸を優しく抱きしめた。
陸は私に酷いことをしたと、泣きながら謝っていた。

陸 「…ごめん…ごめん」

ゆき 「大丈夫だから…」

その日は匠とは一緒に帰らず、陸と一緒にいることにした。
私はその時、本当は陸はすごく優しい人なんだと確信した。

ー数日後ー

あの日から陸は、また休み時間になる度に私に会いに来る。
私はあの日のことを思うと、陸を追い返せなくなった。
私は陸を見る目が変わった。

陸 「ゆきちゃん、放課後遊びに行こー?」

ゆき 「いいよ」

陸は嬉しそうに笑っていた。

ー放課後ー

私は陸に教室で待っているように言われて、音楽を聞きながら待っていた。
ガラガラガラッ
扉の開く音がして、私は扉の方を見た。
そこにいたのは陸ではなく匠だった。

ゆき 「匠…」

私はあれから匠に会いに行っていなかった。
匠はゆっくり私に近づいてきた。
私がつけているいるイヤホンを取って、目の前にしゃがみ込んで私を見つめる。

匠 「寂しい…。」

匠は寂しそうな顔をして言った。
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