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1章 追放
第6話 王女の願い
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ギルドに入ると、冒険者たちが驚いた表情でこちらを見てきた。それに乗じるように受付嬢がこちらに駆け寄ってきた。
「リアムさんにミシェルさん、どうなされました!?」
「この三人が俺たちの命を狙ってきました」
すると、一瞬にして先程までの騒ぎが無くなり、ギルドに居る全員が驚いた表情をしていた。
「奥にある来賓室まで来ていただくことは可能でしょうか?」
「はい」
俺たちは受付嬢の指示に従い、来賓室の中に入った。中で十分程度待ったところで、ギルドマスターが来賓室に入ってきて、早々に言われる。
「今回は、誠に申し訳ない」
「はい」
「それでだが、今回の一件は、俺たち冒険者ギルドに任せてくれないか?」
「わかりました」
元々、俺たちが手に負える内容ではなかったので、ギルドに任せる予定ではあったから、ギルドマスターがこう言ってくれて助かった。
すると、先程とは雰囲気が変わり、優しい感じになりながらギルドマスターが言った。
「別件だが、この前のダンジョン探索は、これから全ギルドが総出で調べるつもりだ。今回は本当に助かった」
「いえいえ」
「それで、古代文字が書かれている場所を見つけてくれたお礼として、冒険者ランクをEランクからCランクまで引き上げるのと、報奨金を渡すことになった」
「え? いいのですか!」
まず、冒険者ランクが上がるには、それなりのクエストをこなさなくてはいけない。だけど、俺たちがこなしたのはダンジョン探索とゴブリン退治のみ。ミシェルに関してはゴブリン退治のみだ。
それなのにランクを二つも上げてくれるなんて思ってもいなかった。そして、報酬の件もだ。きちんと報酬の依頼料はもらっているのだから、もらえるとは思ってもいなかった。
「あぁ。本当ならDランクのはずだったんだが、今回の一件もあるし、二人はCランクまで上げることにした。お前たちが倒したのはCランクパーティだしな」
「あ、ありがとうございます!」
それにしても、あいつらCランクパーティだったんだ。そこまで強いと感じなかったけど......。
ふとミシェルの方を向くと、俺と同様驚いていたが、それよりも嬉しそうな雰囲気を出していた。そして目が合うと、お互いが笑い出した。
「じゃあ、今後とも頼む」
「「はい!!」」
俺たちは、ギルドを後にして宿屋に戻ろうとした時、ザイト兄さんと出会ってしまった。
(......)
すると、なぜか驚いた表情をしながらこちらを見た後、俺たちに話しかけずにこの場を去って行った。
(??)
いつもなら、何かしら話しかけてくるはずなのにどうしたんだろう?
そう思いながらも、宿屋に戻った。夕食を済ませて、ミシェルと雑談しているところで、ミシェルが一つ疑問そうに尋ねてきた。
「結局誰が依頼主だったんだろうね?」
「あぁ。本当にわかんないな。でもあいつらは捕まったし今後は無いと信じたい」
「そうね」
そう。今回の一件で、こういうことが減ってくれればいいけどな。すると、ミシェルが真剣そうな雰囲気を出して言ってくる。
「ねぇ、リアム」
「ん?」
「私と一緒にエルフの国に来てくれない?」
「え?」
(エルフの国に行く?)
率直になんで? と思ってしまった。なんせエルフの国に行くメリットが分からない。まだ、ミシェルとパーティを組んだばかりである以上、エルフの国に行って俺を紹介する意味も無いと思う。
(ミシェルが王族だからかな?)
でも貴族と王族では考え方はまるっきし違うから、何らかの理由があるのかもしれないと思った。
「あのね。私にはやらなければいけないことがあるの」
「......。それに俺は関係している?」
「うん。だから来てほしい。この場で説明するより、実際に来てもらった方が分かってもらえると思うから」
「わかった」
なぜか、すんなりと了承することができた。それほどに、俺はミシェルのことを信用しているのかもしれない。なんせ今まで、すんなりと答えることなんてできなかったのだから。
「よかった」
「だけど、それって早くいかなくちゃいけないこと? できたらもう少しここで実績を積んでから言った方がいいかなって思うんだけど」
そう、現状の俺たちが言ったところで何かできるとは限らない。もし道中で強敵と出くわしたらどうなる? シルフと契約したとは言え、まだ使いこなせているわけではない。だったら、経験を積んでから言った方が得策だと思った。
「できればすぐがいいかな」
「そっか......。じゃあ一ヶ月後とかはどう? まだ俺たちの連携とかもわからない以上、道中で戦闘が起きて対処できない可能性もあるしさ」
「そ、そうだよね」
「じゃあ、一ヶ月後ってことで」
そう言って、就寝した。
★
数日が経った日、ギルドから一通の手紙が送られて来た。
【犯行に及んだ三人は一ヶ月の謹慎処分とする】
(は? どう言うことだよ!)
あまりにも刑が優しすぎる内容の文章であった。
「リアムさんにミシェルさん、どうなされました!?」
「この三人が俺たちの命を狙ってきました」
すると、一瞬にして先程までの騒ぎが無くなり、ギルドに居る全員が驚いた表情をしていた。
「奥にある来賓室まで来ていただくことは可能でしょうか?」
「はい」
俺たちは受付嬢の指示に従い、来賓室の中に入った。中で十分程度待ったところで、ギルドマスターが来賓室に入ってきて、早々に言われる。
「今回は、誠に申し訳ない」
「はい」
「それでだが、今回の一件は、俺たち冒険者ギルドに任せてくれないか?」
「わかりました」
元々、俺たちが手に負える内容ではなかったので、ギルドに任せる予定ではあったから、ギルドマスターがこう言ってくれて助かった。
すると、先程とは雰囲気が変わり、優しい感じになりながらギルドマスターが言った。
「別件だが、この前のダンジョン探索は、これから全ギルドが総出で調べるつもりだ。今回は本当に助かった」
「いえいえ」
「それで、古代文字が書かれている場所を見つけてくれたお礼として、冒険者ランクをEランクからCランクまで引き上げるのと、報奨金を渡すことになった」
「え? いいのですか!」
まず、冒険者ランクが上がるには、それなりのクエストをこなさなくてはいけない。だけど、俺たちがこなしたのはダンジョン探索とゴブリン退治のみ。ミシェルに関してはゴブリン退治のみだ。
それなのにランクを二つも上げてくれるなんて思ってもいなかった。そして、報酬の件もだ。きちんと報酬の依頼料はもらっているのだから、もらえるとは思ってもいなかった。
「あぁ。本当ならDランクのはずだったんだが、今回の一件もあるし、二人はCランクまで上げることにした。お前たちが倒したのはCランクパーティだしな」
「あ、ありがとうございます!」
それにしても、あいつらCランクパーティだったんだ。そこまで強いと感じなかったけど......。
ふとミシェルの方を向くと、俺と同様驚いていたが、それよりも嬉しそうな雰囲気を出していた。そして目が合うと、お互いが笑い出した。
「じゃあ、今後とも頼む」
「「はい!!」」
俺たちは、ギルドを後にして宿屋に戻ろうとした時、ザイト兄さんと出会ってしまった。
(......)
すると、なぜか驚いた表情をしながらこちらを見た後、俺たちに話しかけずにこの場を去って行った。
(??)
いつもなら、何かしら話しかけてくるはずなのにどうしたんだろう?
そう思いながらも、宿屋に戻った。夕食を済ませて、ミシェルと雑談しているところで、ミシェルが一つ疑問そうに尋ねてきた。
「結局誰が依頼主だったんだろうね?」
「あぁ。本当にわかんないな。でもあいつらは捕まったし今後は無いと信じたい」
「そうね」
そう。今回の一件で、こういうことが減ってくれればいいけどな。すると、ミシェルが真剣そうな雰囲気を出して言ってくる。
「ねぇ、リアム」
「ん?」
「私と一緒にエルフの国に来てくれない?」
「え?」
(エルフの国に行く?)
率直になんで? と思ってしまった。なんせエルフの国に行くメリットが分からない。まだ、ミシェルとパーティを組んだばかりである以上、エルフの国に行って俺を紹介する意味も無いと思う。
(ミシェルが王族だからかな?)
でも貴族と王族では考え方はまるっきし違うから、何らかの理由があるのかもしれないと思った。
「あのね。私にはやらなければいけないことがあるの」
「......。それに俺は関係している?」
「うん。だから来てほしい。この場で説明するより、実際に来てもらった方が分かってもらえると思うから」
「わかった」
なぜか、すんなりと了承することができた。それほどに、俺はミシェルのことを信用しているのかもしれない。なんせ今まで、すんなりと答えることなんてできなかったのだから。
「よかった」
「だけど、それって早くいかなくちゃいけないこと? できたらもう少しここで実績を積んでから言った方がいいかなって思うんだけど」
そう、現状の俺たちが言ったところで何かできるとは限らない。もし道中で強敵と出くわしたらどうなる? シルフと契約したとは言え、まだ使いこなせているわけではない。だったら、経験を積んでから言った方が得策だと思った。
「できればすぐがいいかな」
「そっか......。じゃあ一ヶ月後とかはどう? まだ俺たちの連携とかもわからない以上、道中で戦闘が起きて対処できない可能性もあるしさ」
「そ、そうだよね」
「じゃあ、一ヶ月後ってことで」
そう言って、就寝した。
★
数日が経った日、ギルドから一通の手紙が送られて来た。
【犯行に及んだ三人は一ヶ月の謹慎処分とする】
(は? どう言うことだよ!)
あまりにも刑が優しすぎる内容の文章であった。
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