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1章 追放
第7話 依頼主の正体
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ミシェルがこちらに来て、先程ギルドから送られて来た文面を見せると、怒りを顕わにしていた。
「なんなの!? この軽い刑!」
「あぁ。どうなっているんだ?」
そう、普通は人を殺そうとしたレベルなら最低ギルドから追放、最悪国につかまるくらいであるはずなのに、一ヶ月の謹慎処分って......。
「ギルドに言いに行こ!」
「そうだな」
流石に、今回の件に関しては、許容できる範疇を超えていた。
二人でギルド内に入り、ミシェルが低い声で受付嬢に言う。
「ギルドマスターを呼んでください」
「あ、はい。では来賓室でお待ちください」
そう言われて、俺たちは来賓室の中に入ってギルドマスターを待った。そこから数分経ってギルドマスターが来賓室に入ってきて言われる。
「今回の件、本当に済まない」
するとミシェルは机を叩きながら言った。
「済まないってレベルの話じゃないでしょ!」
「あぁ。本当にそうだ。言い訳になってしまうが、上の方針で何もできなかった」
「は?」
上の方針ってなんだよ!
「今回の一件、俺ではなく、決めたのはロードリック家だ」
「え......」
その言葉を聞いて、驚きを隠せなかった。
(なんで俺の実家が口を挟んでくるんだ......)
そこでふとわかってしまった。俺とミルシェを狙ってきたわけではなく、俺個人を狙ってきたこと。そして、ザイト兄さんがなぜあの時、俺たちを見ても話しかけてこなかったかが。
(クソ! 結局俺がじゃまってことかよ)
「リアムの素性も俺たちギルドはわかっている。だからこそ言わせてもらう。この街から出て行った方がいいと思う」
「......」
ギルドマスターが言う通りだ。この街に居たら今後も刺客は送られてくるに決まっている。今回みたいに運よく返り討ちに出来たところで、結局は今回みたいに軽い刑で終わらせられるに決まっている。
その後、ミシェルと一緒に来賓室を出て宿屋に戻った。
(もう何も考えられない)
実家を追放されたのは、百歩譲ってわかる。俺が忌み子であるから。だけど、実の子を殺しにかかるなんて思いもしなかった。
そしてもう一つ、頭によぎる。
(今後ミシェルと一緒に居ていいのか)
このままミシェルといたら、今回みたいに俺だけでなく、ミシェルにだって危険な状況が陥る可能性がある。だったら、一緒に居ない方がいいのかもしれない。
「なぁ、ミシェル。一つ相談なんだけどさ」
「なに? パーティ解散なんて冗談はダメだよ?」
「え?」
俺の思考を考えていたかのような回答が来て、驚いてしまう。
「こう考えているんでしょ? 私も危険な目に合うかもしれないと」
「......」
「なんでわかるのって顔してるね。私がリアムの立場だったらそう考えるから」
「でも!」
ミシェルは王族であり、命を狙われてはいけない存在。ミシェルが死んだらエルフの国はどうなるのか想像がついてしまう。
「でもじゃない! それに、私にはリアムが必要なの!」
「必要って......。命が狙われるほどか?」
「うん。今更だから言うけど、私は古代文字解読をしなければいけないの」
「なんで? それが命を懸けてまでやること?」
そう、古代文字解読なんて命をはたいてまでやる必要があるのか? ましてや王族だ。そんな人が命を軽く考えるほどなのかと思った。
「今回リアムが解いた古代文字にはシルフ様が居たじゃない。そして、古代文字の中には、私たちの先祖、ティターニア様もいるの」
「え?」
流石に驚いた。古代文字の中に妖精の女王がいるって......。シルフは精霊だけど、妖精がいるなんて聞いたことが無い。まあ、古代文字を解読して精霊が出てくる事態つい最近まで知らなかったんだけどね。
「誰にも言わないでほしんだけど、私達の先祖は、魔族に封印されてしまったの。その封印が古代文字であって、私が解読しなければいけないこと」
「......。そっか」
それを聞いて少し納得してしまった。普通のエルフなら、解読なんてしなくてもいいかもしれない。だけどミシェルは王族であって、今後の秩序も考えなければならない。だからこそ解読して、ティターニアを開放しなければいけないってことか。
「だからパーティの解散なんて絶対に認めない!」
「そ、そうだな」
「それで、今の話を聞いてリアムは私に力を貸してくれる?」
「あぁ。ここまで聞いたんだ。力は貸すよ。解読できる確証はないけどね」
そう、今回運よく解読できただけかもしれない。だけど、ここまで重要な情報を教えてくれたんだ。なら助けたいと思うのは当然じゃないか。
(それに、俺を少しは信用してくれているってことだもんな)
「なら、明日にでもエルフの国に行きましょ」
「そうだな。ここにいても危険であることは変わらないしな」
「うん! 改めて、今日から宜しくね! リアム」
「あぁ、よろしくなミシェル!」
そして翌日、俺たちはエルフの国に向かい始めた。
「なんなの!? この軽い刑!」
「あぁ。どうなっているんだ?」
そう、普通は人を殺そうとしたレベルなら最低ギルドから追放、最悪国につかまるくらいであるはずなのに、一ヶ月の謹慎処分って......。
「ギルドに言いに行こ!」
「そうだな」
流石に、今回の件に関しては、許容できる範疇を超えていた。
二人でギルド内に入り、ミシェルが低い声で受付嬢に言う。
「ギルドマスターを呼んでください」
「あ、はい。では来賓室でお待ちください」
そう言われて、俺たちは来賓室の中に入ってギルドマスターを待った。そこから数分経ってギルドマスターが来賓室に入ってきて言われる。
「今回の件、本当に済まない」
するとミシェルは机を叩きながら言った。
「済まないってレベルの話じゃないでしょ!」
「あぁ。本当にそうだ。言い訳になってしまうが、上の方針で何もできなかった」
「は?」
上の方針ってなんだよ!
「今回の一件、俺ではなく、決めたのはロードリック家だ」
「え......」
その言葉を聞いて、驚きを隠せなかった。
(なんで俺の実家が口を挟んでくるんだ......)
そこでふとわかってしまった。俺とミルシェを狙ってきたわけではなく、俺個人を狙ってきたこと。そして、ザイト兄さんがなぜあの時、俺たちを見ても話しかけてこなかったかが。
(クソ! 結局俺がじゃまってことかよ)
「リアムの素性も俺たちギルドはわかっている。だからこそ言わせてもらう。この街から出て行った方がいいと思う」
「......」
ギルドマスターが言う通りだ。この街に居たら今後も刺客は送られてくるに決まっている。今回みたいに運よく返り討ちに出来たところで、結局は今回みたいに軽い刑で終わらせられるに決まっている。
その後、ミシェルと一緒に来賓室を出て宿屋に戻った。
(もう何も考えられない)
実家を追放されたのは、百歩譲ってわかる。俺が忌み子であるから。だけど、実の子を殺しにかかるなんて思いもしなかった。
そしてもう一つ、頭によぎる。
(今後ミシェルと一緒に居ていいのか)
このままミシェルといたら、今回みたいに俺だけでなく、ミシェルにだって危険な状況が陥る可能性がある。だったら、一緒に居ない方がいいのかもしれない。
「なぁ、ミシェル。一つ相談なんだけどさ」
「なに? パーティ解散なんて冗談はダメだよ?」
「え?」
俺の思考を考えていたかのような回答が来て、驚いてしまう。
「こう考えているんでしょ? 私も危険な目に合うかもしれないと」
「......」
「なんでわかるのって顔してるね。私がリアムの立場だったらそう考えるから」
「でも!」
ミシェルは王族であり、命を狙われてはいけない存在。ミシェルが死んだらエルフの国はどうなるのか想像がついてしまう。
「でもじゃない! それに、私にはリアムが必要なの!」
「必要って......。命が狙われるほどか?」
「うん。今更だから言うけど、私は古代文字解読をしなければいけないの」
「なんで? それが命を懸けてまでやること?」
そう、古代文字解読なんて命をはたいてまでやる必要があるのか? ましてや王族だ。そんな人が命を軽く考えるほどなのかと思った。
「今回リアムが解いた古代文字にはシルフ様が居たじゃない。そして、古代文字の中には、私たちの先祖、ティターニア様もいるの」
「え?」
流石に驚いた。古代文字の中に妖精の女王がいるって......。シルフは精霊だけど、妖精がいるなんて聞いたことが無い。まあ、古代文字を解読して精霊が出てくる事態つい最近まで知らなかったんだけどね。
「誰にも言わないでほしんだけど、私達の先祖は、魔族に封印されてしまったの。その封印が古代文字であって、私が解読しなければいけないこと」
「......。そっか」
それを聞いて少し納得してしまった。普通のエルフなら、解読なんてしなくてもいいかもしれない。だけどミシェルは王族であって、今後の秩序も考えなければならない。だからこそ解読して、ティターニアを開放しなければいけないってことか。
「だからパーティの解散なんて絶対に認めない!」
「そ、そうだな」
「それで、今の話を聞いてリアムは私に力を貸してくれる?」
「あぁ。ここまで聞いたんだ。力は貸すよ。解読できる確証はないけどね」
そう、今回運よく解読できただけかもしれない。だけど、ここまで重要な情報を教えてくれたんだ。なら助けたいと思うのは当然じゃないか。
(それに、俺を少しは信用してくれているってことだもんな)
「なら、明日にでもエルフの国に行きましょ」
「そうだな。ここにいても危険であることは変わらないしな」
「うん! 改めて、今日から宜しくね! リアム」
「あぁ、よろしくなミシェル!」
そして翌日、俺たちはエルフの国に向かい始めた。
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